二十四史

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テンプレート:Sidebar 二十四史(にじゅうしし)は、中国王朝正史24書のことである。伝説上の帝王「黄帝」から滅亡の1644年までの歴史を含む。

概要

二十四史は乾隆帝によって定められた。

中華民国期に至って、元史を改めた『新元史』が編纂され、政府によって正史に加えられて二十五史となった。しかし、『新元史』のかわりに、同じく民国期の編纂による『清史稿』を数えて「二十五史」とする場合もあり、一定しない。『新元史』『清史稿』をともに含めた「二十六史」という呼び方もされている。

また、第二次世界大戦後1961年台湾国民政府中国国民党政権)の手によって『清史稿』を改訂して正史としての『清史』が編纂されたが、北京中華人民共和国政府(中国共産党政権)は、同書が中国国民党の史観によって『清史稿』を改悪したものであるとしてその存在価値を認めていない。中華人民共和国は国家清史編纂委員会を立ち上げ、独自の『清史』を2002年より編纂中。当初は2013年の完成を予定していたが、内容に万全を期すため、完成は2016年に先送りされた。

二十四史一覧

二十四史
  書名 作者 巻数
1 史記 前漢司馬遷 130
2 漢書 後漢班固 100
3 後漢書 范曄 120
4 三国志 陳寿 65
5 晋書 房玄齢 130
6 宋書 南斉沈約 100
7 南斉書 蕭子顕 59
8 梁書 姚思廉 56
9 陳書 姚思廉 36
10 魏書 北斉魏収 114
11 北斉書 李百薬 50
12 周書 令狐徳棻 50
13 隋書 魏徴長孫無忌 85
14 南史 李延寿 80
15 北史 李延寿 100
16 旧唐書 後晋劉昫 200
17 新唐書 北宋欧陽脩宋祁 225
18 旧五代史 北宋薛居正 150
19 新五代史 北宋欧陽脩 74
20 宋史 トクト(脱脱)他 496
21 遼史 トクト(脱脱)他 116
22 金史 トクト(脱脱)他 135
23 元史 宋濂 210
24 明史 張廷玉 332

関連項目

外部リンク

  • 漢籍電子文獻 - 二十五史を含めた漢籍を参照することができる。(中文)