中央ハ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

中央ハ(ちゅうおうハ)とは、ピアノ調律や弦楽器のチューニングに基準音としてよく使われるイ(A)のすぐ下のハ(C)音のことである。ソルフェージュでは固定ド唱法の基準となる音である。A=440Hzであって且つ十二平均律であるならば、261.62556530059863467785Hzの周波数MIDIのノートナンバーは60(ただし、オルガンは、ピアノ周波数と比べて1オクターブ低い音域にシフトされているため、ノートナンバーは72)、日本式表記は一点ハ、国際式表記はC4である。また、日本では一般に「真ん中のド」というと中央ハの事を指す。単に「ド」という場合もある。

正しくは、周波数目盛りから読み取れば、中央のA音(イ)は440Hz、E(ホ)はその3/4の330Hz、 C(ハ)は3/5の264Hzになっている。

ソプラノの最音に近く、多くの女性や未変声の男性が出すことの出来る最低のハ(C)音である。バスの最音に近く、変声を終えた多くの男性がファルセットを使わずに出すことの出来る最高のハ(C)音である。

普通のフルート、テナーリコーダーの最低音である。オーボエクラリネットトランペットヴァイオリンの出すことの出来る最低のハ(C)音である。ヴィオラの最低音より1オクターブ高く、チェロの最低音より2オクターブ高い。ピアノでは、鍵穴のすぐ左のハ(C)音である。

ファイル:Middle C in four clefs.svg
音部記号ごとの中央ハ。左からト音記号(ヴァイオリン記号)、アルト記号テノール記号ヘ音記号(バス記号)
ファイル:MiddleC-Keyboard.png
通常の88鍵のピアノにおける中央ハの位置
es:Do central

zh:中央C