三ケ日町

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テンプレート:Infobox 三ケ日町(みっかびちょう)は、かつて静岡県引佐郡にあった町である。現在は浜松市北区の一部となっている。

2005年平成17年)7月1日、周辺10市町村とともに浜松市へ編入合併して浜松市の一部となり、当該区域をもって地方自治法第202条の4に基づく「三ケ日地域自治区」が設置された[1][2](後に「三ヶ日地域自治区」へ変更:後述)。同地域自治区は2012年(平成24年)3月31日をもって廃止[3]

2007年(平成19年)4月1日に浜松市が政令指定都市へ移行したのに伴い、当該区域は北区の一部となった。

正式名称は三ケ日町であったが、住民・地理書等は通常は三ヶ日町を使っていた。この齟齬の原因は1955年昭和30年)の合併に際して国が新町名を一方的に「三ケ日町」と告示したことにあった(後述)。

なお、地域に関する記事「三ヶ日」も参照。

概要

「奥浜名湖」と呼ばれる地域にあり、旧浜松市を中心とする浜名湖エリア(西遠)の一角である。現在こそ、旧浜松市内の高校へ通う者も多く、編入合併されたこともあり、遠州地方とのつながりが強くなっているが、隣接する豊橋市愛知県東三河地方)とも経済面・高校進学面で結び付きが強い。また、新城市からも通勤する者もいる。そのためか、町内では豊橋ナンバーの車を頻繁に見ることができる。隣接する湖西市などと同じように、方言は遠州弁と三河弁が混在している。

三ヶ日のは、行政上ではと表記されていた。これは、1955年(昭和30年)3月に当時の三ヶ日町が東浜名村と合併した際に、理由は不明ながら、国が合併後の町名を「三ケ日町」と告示したことに原因がある。

自治体の名称としては、編入合併による消滅まで「三ケ日町」であったが、浜松市への編入後の字の名称については、「三ケ日」から「三ヶ日」へ変更する議案が浜松市議会2006年9月定例会に提出され、その後、県知事への届け出などの手続きを経て、2007年3月3日に正式に変更となった[4][5]

地理

歴史

  • 1922年大正11年)5月1日 - 引佐郡西浜名村が町制施行、三ヶ日町となる。
  • 1955年昭和30年)3月31日 - 引佐郡東浜名村と合併、三ケ日町となる。
  • 2005年平成17年)7月1日 - 浜松市に編入し消滅。ただし地名「三ケ日町」は旧町内の大字名につける冠として残された(例 只木→三ケ日町只木)。三ケ日地域自治区が設置される。
  • 2007年(平成19年)3月3日 - 大字名の冠としてつけた三ケ日町三ヶ日町[5]、また、三ケ日地域自治区三ヶ日地域自治区に変更される[6]
  • 2007年(平成19年)4月1日 - 浜松市の政令指定都市移行に伴い、旧三ケ日町の区域が北区の一部となる。

行政

ファイル:Mikkabi Local Service Center.jpg
浜松市三ヶ日地域自治センター
  • 三ケ日町役場
    • 三ケ日町役場庁舎は、浜松市への合併後は「三ケ日総合事務所」として(2007年3月3日に「三ヶ日総合事務所」へ名称変更[6])、また、2007年(平成19年)4月1日以降は「三ヶ日地域自治センター」として使用している。

姉妹都市

海外

教育

幼稚園・保育園
  • 三ケ日町立尾奈幼稚園
  • 三ケ日町立大崎幼稚園
  • 三ケ日町立都筑幼稚園
  • 三ケ日町立三ケ日幼稚園
  • 三ケ日町立平山幼稚園
  • 三松幼稚園(私立)
小学校
  • 三ケ日町立西小学校
  • 三ケ日町立東小学校
  • 三ケ日町立平山小学校
  • 三ケ日町立尾奈小学校
  • 三ケ日町立大崎小学校
中学校
  • 三ケ日町立三ケ日中学校
高等学校

交通

公共交通機関は、天竜浜名湖鉄道(通称「てんはま線」)および遠州鉄道の路線バスが利用できる。また、地域内には東名高速道路の三ヶ日インターチェンジがある。

鉄道

路線バス

  • 遠州鉄道
    • [40]気賀三ヶ日線(三ヶ日車庫・三ヶ日高校行き、三ヶ日高校・三ヶ日車庫始発 - 浜松駅行き)
      • 通勤・通学に利用される朝と夕方には、三ヶ日ICと浜松西ICを結ぶ路線バスが少ない本数ながら運行されている。浜松駅までの便では、通常1時間半程度かかるところを30分程短縮される。
    • 浜松駅 - 気賀駅前→東急リゾート→かんぽの宿浜名湖三ヶ日(旧:三ヶ日簡保センター[当時の路線図では三ヶ日かんぽセンター])
      • 下り便のみ運行。気賀駅前から直通し、気賀駅前バス停以降は降車専用となる。延長運行(旧:デマンド運行)が行われている。
    • 浜松駅 - 三ヶ日車庫 - 浜名湖レークサイドプラザ(方向幕はレークプラザ)
      • 下り便は、三ヶ日車庫バス停以降は降車専用となる。上り便は、レークプラザ・三ヶ日車庫 - 田町中央通りで乗車可能(ただし、レークプラザで乗車の際は、発車15分前までに浜名湖レイクサイドプラザにて予約が必要。かつてはデマンド運行が行われていた。
    • 湖西線(2004年4月1日廃止)
  • 三ヶ日町自主運行バス(三ヶ日町運行依頼バス) 只木 - 三ヶ日車庫 - 本坂

高速バス

道路

高速道路(高速自動車国道
一般国道
主要地方道
一般県道

旧街道

名産

作品

三ケ日町を舞台にした作品を次に掲げる。

テレビ番組
小説

三ヶ日にまつわる歌

  • 『私のまち三ヶ日』 - 作詞 川崎千鶴子、作曲 鈴木邦彦、歌 箱山リサ (現、小野陽子)
  • 『新三ヶ日音頭』 - 作詞 岡本淳三、作曲 鈴木邦彦、編曲 廣田はじめ
  • 『明日あざやか』 - NHK銀河テレビ小説『めぐり逢いて』主題歌 歌 榊原まさとし(ダ・カーポ

脚注

テンプレート:脚注ヘルプテンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

  • 浜松市地域自治区の設置等に関する条例 (平成17年浜松市条例第40号) 2005年6月1日公布
  • 浜松市区及び地域自治区の設置等に関する条例 (平成18年浜松市条例第78号) 2006年12月1日公布
  • 浜松市区及び地域自治区の設置等に関する条例の一部を改正する条例 (平成21年浜松市条例第48号) 2009年9月4日公布
  • 三ケ日のケが小さく変わりました。 - 浜松市公式サイト
  • 5.0 5.1 字の名称の変更 (平成18年静岡県告示第948号) 2006年10月13日公布。静岡県公報 第1821号 平成18年10月13日 p.p.2463-2464 に記載。
  • 6.0 6.1 浜松市三ケ日町宇志等の字の名称の変更に伴う関係条例の整理に関する条例 (平成18年浜松市条例第79号) 2006年12月15日公布