ロックマンエグゼ4

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テンプレート:Infoboxロックマンエグゼ4』(ロックマンエグゼフォー)は2003年12月12日カプコンから発売されたゲームボーイアドバンス専用のデータアクションRPGである。ロックマンエグゼシリーズ第4弾で、「トーナメント レッドサン」と「トーナメント ブルームーン」の2バージョンが同時発売された。この作品から冠に「バトルネットワーク」と付かなくなった。

概要

評価
ゲームレビュー
評価者 点数
All Game
テンプレート:Rating-5(トーナメント レッドサン)[1]
テンプレート:Rating-5(トーナメント ブルームーン)[2]

今作から、前作、前前作で導入されていたスタイルチェンジシステムに変わり、ソウルユニゾンが導入され、戦闘中にはココロウィンドウが表示されるようになった。その関係により、今作からはADDシステムが廃止されている。PETのデザインも新しく変更され、全体的なグラフィックもよりアニメチックに大きく一新されている。
また、ストーリーにおいては周回制を採用し、一度クリアしてもそのデータを引き継いで再び最初から始めることが出来る。

そして闇のバトルチップ、ダークチップが登場。使うか否かはプレイヤー次第である。

なお、本作にあるオペレーションバトルモードをより前面に押し出した別作品として、『ロックマンエグゼ4.5 リアルオペレーション』が2004年に発売されている。シリーズ作品のようなストーリー性はなく、主人公も熱斗ではなく1人のネットバトラーとなっている。

各バージョンの相違点

  • ロックマンがソウルユニゾン出来るナビが全て違う。
  • ソウルユニゾン出来るナビの違いの関係でトーナメントでの対戦相手が変わる。別バージョンと通信して、フリートーナメントモードで対戦するためのソウルユニゾン出来るナビを登録することで、別バージョンで登場するソウルユニゾン出来るナビがシナリオ内のトーナメントに登場するようになって、そのナビのイベントなども別バージョンと同じようにプレイ出来る(ただし、そのナビのソウルユニゾンは出来ない)。
  • 入手できる一部のメガクラスと全てのギガクラスのバトルチップが異なる。別バージョンと通信してトレードで交換することで、別バージョンでしか入手出来ないメガクラスのバトルチップを使うことが可能。

なお、大まかな物語の流れ、エンディングなどのストーリーは同じであるが、発生するイベントのうちいくつかがシリーズによって異なっている。

ストーリー

WWW(ワールドスリー)との戦いから5ヶ月、WWW本拠地から無事生還した熱斗もついに6年生となった。

日曜日、久しぶりにパパと一緒に買い物へ出かける熱斗とロックマン。そこで前回のN1グランプリに続き、デンサンシティでトーナメントが開かれることを知る。その日、変な色のチップを手に入れた二人。チップショップの日暮さんに尋ねると、それは最近出回っており、使うとナビの身を滅ぼすと言うダークチップであった。ダークチップシンジケート・ネビュラ。WWWに変わって暗躍する、新たな組織である。彼らの目的は一体…。そんな中、地球には謎の小惑星が迫っていた。熱斗達はトーナメントに参加しながら、その最中に起こるトラブルを解決していく。


キャラクター

メインキャラクター

テンプレート:See also

光熱斗(ひかり ねっと)
主人公。小学6年生。勉強は苦手だが、ウィルスバスティングの腕前はピカイチ。N(ネットワーク)12年6月10日生のB型。
ロックマン
熱斗が父親から貰ったネットナビ。潜在能力は未知数。
桜井メイル(さくらい メイル)
熱斗の幼馴染。危険に飛び込んでゆく熱斗をいつも心配している。ピアノが得意。イーグルトーナメントの対戦相手の一人。
ロール
メイルのネットナビ。電脳世界で道が無い所でも移動できる。ネットナビでありながら、戦闘はあまり得意でない。
伊集院炎山(いじゅういん えんざん)
小学生ながら政府公認のオフィシャルのエースネットバトラーで、日本屈指の実力を持つ。熱斗のライバル的存在。日夜ネット犯罪の解決に当たっている。オペレーション能力、カスタマイズ能力など、どれを取っても一級品と言われている。ブルームーントーナメントの対戦相手の一人。
ブルース
炎山のナビで、バトルチップを自己で携帯出来るオフィシャルナビの一人。ロックマンのライバル的存在。ソードが武器。ロックマンが手も足も出なかったシェードマンを退かせる強さを持つ。その実力の高さから、犯罪者たちにも恐れられている。
光祐一朗(ひかり ゆういちろう)
熱斗のパパ。ネットナビの生みの親であり、ロックマンを作ったのも彼である。
光はる香(ひかり はるか)
熱斗のママ。熱斗たちがいない間も家をしっかり守っている。料理上手。
大山デカオ(おおやま デカオ)
熱斗のクラスのガキ大将。オペレーションの腕前は熱斗にかなわない。デンサンバトル(レッドサンのみ)トーナメントの対戦相手の一人。
ガッツマン
デカオのナビ。力が強い。
綾小路やいと(あやのこうじ やいと)
大企業の社長令嬢。飛び級して熱斗達と同じクラスに在籍中。
グライド
やいとのナビ。やいとの世話を任されている執事のようなナビ。
日暮闇太郎 (ひぐれ やみたろう)
バトルチップマニア。「~でマス」が口癖。チップショップ「ヒグレヤ」を経営している。シティバトル(ブルームーン)トーナメントの対戦相手の一人。
ナンバーマン
日暮のナビ。数字コードの作成・解析に長け、スーパーコンピュータ並の演算処理が出来る。
城戸舟子(きど しゅうこ)
アクアマンのオペレーター。運がない。弟が二人居る。シティバトル(ブルームーン)トーナメントの対戦相手の一人。
アクアマン
城戸舟子のナビ。属性は水。他のナビに比べ小柄だが、電脳世界を水没させてしまう程の大洪水を起こす能力を秘めている。
サーチマンと同じく「ロックマン8」に登場した同名ボスキャラがモチーフである。
ガンテツ
俗にいう「バンカラ」。風貌に恥じない喧嘩とウィルスバスティングの腕前を持つ。ナビはヒールナビ。デンサンバトル・シティバトルトーナメントの対戦相手の一人。
匠転助 (たくみ てんすけ)
生粋のコマ職人で、タップマンのオペレーター。やや頑固なところがある。孫の為にネットバトルを始めるが中々うまくいかない。デンサンバトル・シティバトルトーナメントの対戦相手の一人。
タップマン
匠転助のナビ。コマ型に変形可能。オペレーターに似て頑固な性格。即席で作られたナビであり、少々間抜けな所がある。転介の実兄が主催するネットバトル同好会の面々によってパワーアップを果たす。
上文テルオ(じょうもん テルオ)
お金持ちのボンボンでスパークマンのオペレーター。ずる賢い性格。スパークマンとはあまり仲が良くない模様。デンサンバトル・シティバトルトーナメントの対戦相手の一人。卑怯な手を使っては敗れた後負けたのをスパークマンのせいにしているところを祖父に見られ、説教されて「心を入れ替えるから」と祖父に謝罪しながら会場を去った。
スパークマン
上文テルオのナビ。属性は電気。両腕を電極として電撃を放つ。基本的にテルオがオペレートの才能を持たないため、勝手に戦闘を行っている状態。
サロマ
自然保護活動の一環として、自然食弁当を科学省前にて販売している少女。ホークトーナメントの対戦相手の一人。
ウッドマン
サロマのナビ。主力攻撃は地中から生やして敵に襲わせる「ウッディタワー」。
白泉たま子(しらいずみ たまこ)
よかよか村の温泉旅館「うらかわ」の隣にある土産物屋の看板娘。元スケバン。「うらかわ」旅館の女将の妹でもある。ホークトーナメントの対戦相手の一人。
メタルマン
たま子のナビ。彼の鉄拳「メタルフィスト」は床に穴を開ける事ができる。
火村アツキ(ほむら アツキ)
すぐカッとなる性格。バーナーマンのオペレーター。イーグル・ホークトーナメントの対戦相手の一人。敗れた後怒ってバーナーマンと共に会場を荒らそうとするが、自身も火傷して逃走した。
バーナーマン
火村アツキのナビ。ヒノケンのナビ、ファイアマンをライバル視している。ロックマンに敗れた後激怒して会場を荒らす。
ナルシー・ヒデ(山下 日出の助)
独りよがりな性格であまり売れていない映像作家。オカマ口調で喋る。ビデオマンのオペレーター。イーグル・ホークトーナメントの対戦相手の一人。
ビデオマン
ナルシー・ヒデのナビ。ロックマンに動きが逆になる様に仕掛けて不戦勝を狙おうとした。トーナメントに優勝すれば、バージョンアップした「デジタルビデオマン」になれる筈だったがロックマンに敗れる。最後はナルシーと大喧嘩になった。このナビは月刊コロコロコミックで実施された『ボスキャラデザインコンテスト』の準グランプリの作品である。
山川味太
小さき料理人。「料理もネットバトルも自分の実力が全て」との信条を持つ。ナビはノーマルナビ。イーグル・ホークトーナメントの対戦相手の一人。
五十嵐ラン
南の島「シーサーアイランド」にて巫女を務める少女。お酒を飲むとヘベレケ口調に変わり、性格が乱暴になる。イーグル・トーナメントの対戦相手の一人。
ウィンドマン
五十嵐ランのナビ。シーサーアイランドでは風の神様として祭られている。電脳世界全体に大嵐を巻き起こすほどの力を持つ。
名人(めいじん)
スゴ腕のネットバトラー。レッドサン・ブルームーントーナメントの対戦相手の一人。
ケンドーマン
名人の第三のナビ。見かけは防具をつけた剣道選手そのもの。厳しい性格の上に思い込みが激しく、挨拶に行ったロックマンは弟子と間違えられ、剣道修行をさせられる羽目になった。戦いに敗れた後にロックマンに教えることはないとロックマンを認めた。このナビは月刊コロコロコミックで実施された『ボスキャラデザインコンテスト』の準グランプリの作品である。
ラウル
アメロッパの裏通りを仕切っているリーダー的存在。オフィシャルネットバトラー。レッドサントーナメントの対戦相手の一人。
サンダーマン
ラウルのナビ。や雷雲を自由自在に操る。雷雲で攻撃を遮断させられるため、戦いづらい。
イワン・コオリスキー
北の国のシャーロ出身。極端な暑がり。自身のナビを操りシャーロの気象操作システムに侵入し、世界中に猛吹雪を巻き起こした。トーナメント終了後に逮捕された。エンディングの時点では釈放されており、ロックマンを応援している。レッドサン・ブルームーントーナメントの対戦相手の一人。
コールドマン
イワン・コオリスキーのナビ。オペレーター同様暑がりで自分勝手。冷蔵庫のような形をしている。
ポレポレ
アッフリクからはるばるやってきたネットバトラーの少年。ナビはヒールナビのジュア。レッドサン・ブルームーントーナメントの対戦相手の一人。
ジャック・ボマー
競技人口が極端に減ってしまったアメロッパの伝統競技「フットボム」を有名にしようと活動している人間。ナビはノーマルナビで少し口調が荒っぽい。レッドサン・ブルームーントーナメントの対戦相手の一人。
ライカ
北の国シャーロ出身。わずか13歳にしてネットワーク部隊の隊長を務める。サーチマンのオペレーター。レッドサントーナメントの対戦相手の一人。
サーチマン
ライカのナビ。冷静沈着。右腕のスコープガンで標的を狙撃する。
アクアマンと同じく「ロックマン8」に登場した同名ボスキャラがモチーフになっている。
ジャンクマン
オペレーターを持たないネットナビ。電脳ゴミ捨て場で様々なジャンクデータが固まって生まれた。そのためか他のネットナビと違いバックアップデータを持っていない。ブルームーントーナメントの対戦相手の一人。

ネビュラ

Dr.リーガル
Z国の科学者であり、ダークチップシンジケート・ネビュラのボス。最後は飛び降り自殺を図るが、『5』で生存していたことが判明。『5』の事件後、記憶喪失になり科学省で働き始める。
シェードマン
ネット犯罪組織、ネビュラの自律型ナビ。モチーフは吸血鬼
レーザーマン
Dr.リーガルのナビ。体の至る箇所から様々な効果を持つレーザービームを発するネットナビ。このナビは月刊コロコロコミックで実施された『ボスキャラデザインコンテスト』のグランプリの作品である。

その他

デューオ
最終ボス。宇宙の彼方より飛来してきた存在であり、「悪」を滅ぼすことを目的としているプログラム。巨大なロボットのような容姿をしている。人間を「悪」とみなし、機械仕掛けの隕石で地球ごと排除しようとする。エグゼシリーズのラスボスの中で、唯一敵の組織と何の関わりもないボスとなる。後のシリーズでは、ロックマンが裏ステージに赴くとどこからともなく語りかけ、バトルチップを授けて力を貸している。
モチーフは「ロックマン8」に登場していた同名キャラ。
フォルテ
絶対的な力を求めるナビ。今作はクリア後のみ登場。

新システム・新要素

ソウルユニゾン

ソウルユニゾンは、バトルした相手のソウルが共鳴することによって、ロックマンが得ることの出来る新たな力である。ソウルを獲得すると、PET画面のロックマン画面にそのナビのマークが表示されるようになり、戦闘時にそのソウルにユニゾンする事が可能になる。

各ソウルには対応するチップの系統が存在する。ソウルユニゾンするには変身したいソウルに対応する系統のバトルチップカスタム画面から1枚選んで「生贄」とし、ユニゾンコマンドを選べばよい。するとチップがユニゾンチップに変化し、選択した順番にかかわらず選択済みのバトルチップ欄の最上部に移動する。その後OKボタンを押してカスタム画面を閉じ、戦闘が開始すると自動的にソウルユニゾンが発動する。

ソウルユニゾンするとロックマンはそのソウルのナビに似た姿に変身し、ソウルごとに異なった能力が付加される。なお、各ソウルの持つチャージショットの威力は固定されており、ロックマンのステータスの影響を受けない。

ルール

ソウルユニゾンを使用する際のルールは以下の通りである。

  • 3ターン経過すると元の姿に戻る。ユニゾンの残りターン数はココロウィンドウに表示される。
  • 1回の戦闘で同じソウルに2度以上変身する事はできない。
  • レギュラーチップでソウルユニゾンすることは出来ない。
  • 別系統のチップを生贄にしてソウルを変更することはできるが、3ターンが経過するまで任意に解除する事はできない。
  • ソウルを変更した場合は経過ターン数がリセットされ、そこからさらに3ターン経過するまで元の姿に戻らない。
  • 通信対戦でソウル装備中にカスタムゲージが満タンになると強制的にチップカスタム画面に飛ばされる。そのため、クイックゲージやフルカスタムは場合によっては不利になる場合がある。

各バージョンでソウルユニゾンできる6体のナビとユニゾン時の効果を以下に挙げる。()内には各ソウルに対応した系統のバトルチップを表記する。

トーナメント レッドサン

属性を持ったソウルが多い。

ウィンドマン
ウィンドソウル(対応チップ:風系 属性:風)
溜め撃ち:フウジンラケット(縦3マスを攻撃し、敵を右端まで吹き飛ばす。威力50)
特性:ユニゾン時、敵にスーパーキタカゼ(バリアとオーラをはがす)。エアシューズ(穴パネルを歩ける)とフロートシューズ(穴以外の特殊パネルの影響を受けない)効果。ユニゾン中は敵にスイコミ(左端まで吸い込む)効果。ロックバスターがエアシュート(威力5)になる。風系系チップの攻撃力+10。
サンダーマン
サンダーソウル(対応チップ:電気属性系 属性:電気)
溜め撃ち:ラビリング(麻痺効果。威力20)
特性:無・電気属性のチップに麻痺効果を付与。
サーチマン
サーチソウル(対応チップ:カーソル系 属性:無)
溜め撃ち:スコープガン(一番近くにいる敵を攻撃し、敵がどこにいても当たる。威力10×5)
特性:ユニゾン時、相手のユカシタとインビジブル状態を解除。カスタム画面で選べるチップを3回までシャッフルできる(ただし、選択しているチップの項目はシャッフルされない)。
ロール
ロールソウル(対応チップ:回復系 属性:無)
溜め撃ち:ロールアロー(チップ破壊効果。威力30)
特性:チップ使用時、最大HPの10%を回復する。
ファイアマン
ファイアソウル(対応チップ:炎属性系 属性:炎)
溜め撃ち:火炎放射(横3マスを攻撃。威力50)
特性:ユニゾン時、両エリアにクサムラパネルが十字型に発生。マグマパネルの上を通ると50回復(マグマパネルは消える)。炎系チップをチャージするとエリア端まで届くファイアアーム(威力150)になる。
ガッツマン
ガッツソウル(対応チップ:地形系 属性:無)
溜め撃ち:ガッツパンチ(目前1マスを攻撃。威力60)
特性:Bボタン連打すると、バスターを連射するガッツマシンガン(威力5×8)を発動し、連射中は無敵状態になる。無・地形破壊系チップの攻撃力+30。

トーナメント ブルームーン

やや癖のあるソウルが多く、戦略的。

ジャンクマン
ジャンクソウル(対応チップ:召喚系 属性:無)
溜め撃ち:ポルターガイスト(置物を飛ばす。威力100)
特性:ユニゾン時、全ての敵が混乱。使用済みチップを再利用できる(相手のチップ、ダークチップも含む)。
ウッドマン
ウッドソウル(対応チップ:木属性系 属性:木)
溜め撃ち:コガラシ(2マス前に攻撃。威力20×8)
特性:クサムラパネルの上に立つと徐々に回復。ステータスガード(状態異常にならない)効果。木属性チップが後に選んだ無属性チップ1枚の攻撃力を吸収するようになる。
ナンバーマン
ナンバーソウル(対応チップ:数値付加系 属性:無)
溜め撃ち:サイコロボム(前方3マスに投げ込んで9マス範囲に爆発して攻撃。威力 サイコロの目×10)
特性:カスタム画面でチップが常に10枚オープン。無属性チップの威力+10。
メタルマン
メタルソウル(対応チップ:ブレイク系 属性:無)
溜め撃ち:メタルフィスト(前方1マスを攻撃。威力150)
特性:バスターがブレイクバスターになる(相手のガードでもダメージを与えることが出来る)ブレイク系・無属性チップをチャージすると威力2倍。
ブルース
ブルースソウル(対応チップ:ソード系 属性:無)
溜め撃ち:ワイドソード(威力80)
特性:B+←で敵の攻撃を反射するリフレクト。ソード系チップをチャージして使用すると、攻撃力が2倍となり2マス前に移動して攻撃するフミコミ斬りになる(攻撃範囲はバトルチップに依存する)。
アクアマン
アクアソウル(対応チップ:水属性系 属性:水)
溜め撃ち:アクアショット(着弾時1マス後方に貫通。威力20)
特性:氷パネルで滑らなくなる。水属性チップをチャージすると威力2倍。

ココロウィンドウ

戦闘時のロックマンの心情を表示し、それぞれの心情により能力が変化する。普段は「普通」状態だが、特定の条件を満たすと「フルシンクロ」や「不安」「怒り」「悪」状態になる。

フルシンクロ
主に敵ウィルス、ナビが攻撃しようとした瞬間に攻撃をする事(カウンター)によって起こる。例外としてバトルチップによる攻撃を続けることでなることもある。
この状態のとき、ロックマンのバトルチップによる攻撃力が2倍になり、カウンターのタイミングが分かるようになる。攻撃を受けるかバトルチップを使うと普通状態に戻る。
不安
敵の攻撃を受け続けているとこの状態になる。ソウルユニゾンが行えずメリットが無いように思えるが、ダークチップが選択できるようになる。
怒り
2秒間以上敵の攻撃で動けなくなるとこの状態になる。敵の攻撃を受けても仰け反らなくなり、一回だけバトルチップによる攻撃力が2倍になる。但し、バトルチップを使うかしばらく経つと普通状態に戻るので注意。
ダークチップを使うことによって起こる状態。ロックマンの体が黒くなり、ソウルユニゾンが行えなくなる。

ダークチップ

闇のエネルギーが込められたバトルチップ。使えば強力な力が得られるが、同時に自分の身を滅ぼすことにも繋がり、悪の心が目覚めてしまう。戦闘中にロックマンのココロウインドウが不安状態に陥るとカスタム画面に現れ、ダークチップを選択出来るようになる。ダークチップはチップ選択の空白部分にランダムで2枚出現するが、通常のバトルチップと一緒に選ぶことはできない。

ダークチップを使うとその戦闘中はロックマンのココロウインドウが悪状態になり、ソウルユニゾンを行うことは出来ない。ダークチップを選択すると、ターン開始後に選択したダークチップに応じたバグが発生してしまう。

悪状態で致死量のダメージを受けるとダークソウルユニゾンが発生し、ロックマンの体が黒く染まって一定時間の間、無敵状態で勝手に操作されて自動的に攻撃を行うようになる。今まで使ったことのあるバトルチップとプログラムアドバンスで攻撃するようになり、使用されるバトルチップとプログラムアドバンスが使用頻繁の高いバトルチップとプログラムアドバンスが使われる。上手くいけば逆転可能であるが、ダークソウルユニゾンは回復系のチップを使用されないので、解除されるとHPは1になってピンチになってしまうことがある。

ダークチップでSPナビを倒すことによって、ナビチップDS(ダークソウル)が手に入る。ナビチップDSは悪状態でないと使用できないバトルチップである。なお、ナビチップDSは電脳世界の奥深くに存在する場合もある。

ダークチップを使った状態で戦闘終了後にロックマンの体が黒く染まるようになり、最大HPが1つ減少してしまうというデメリットが発生する。1度減った最大HPは2度と復活しない。ただし、ストーリー上で強制的に使用しないと進めない場合とフリートーナメントと通信対戦では、これらのデメリットは発生しない(通信対戦ではロックマンが悪状態でないと使用できない)。

ランダムで出現するダークチップは以下の通りとなる。

ダークキャノン
  • 前方の敵1体に攻撃し、攻撃力は最大HPからダメージを受けたHP分を引いた値になり、最大の攻撃力は999までとなる。ダメージを受けた分だけ威力が上がるのはバトルチップのムラマサソードとムラマサブレードと同じ。選択すると一定の確率でチャージショットが花束になる(空撃ちと同じ)バグが発生する。
ダークソード
  • 横2マス×縦3マスの範囲(プログラムアドバンスのドリームソードと同じ範囲)にソード攻撃する。攻撃力は敵の残りHP分が攻撃力となり、最大の攻撃力は500までとなる。選択するとエリア奥に引き寄せられるバグが発生する。
ダークスプレッド
  • 攻撃力400の前方の敵1体に攻撃し、命中すると周囲1マスにも誘爆する。選択すると移動したマスが毒パネルに変わるバグが発生する。
ダークボム
  • 攻撃力200のボムを3マス前方に投げ、着弾すると周囲1マスに爆風が広がる。選択するとエリア奥に引き寄せられるバグが発生する。
ダークバルカン
  • 攻撃力20のバルカン砲を前方の敵1体に24連射(全部命中すると480のダメージとなる)して、命中すると1マス奥に貫通する。選択すると一定時間の間、混乱になるバグが発生する。
ダークランス
  • 敵エリアの奥から竹槍攻撃し、命中するとエリア手前に1マス押される。攻撃力は敵の最大HPの半分となり、最大の攻撃力は999までとなる。選択するとカスタム画面と戦闘中にHPが減少するバグが発生する。
ダークステージ
  • 自分のエリアを全てダークホールに変え、敵エリアを全て毒パネルに変える。選択するとカスタム画面で選べるチップが1枚減少するバグが発生する。
ダークリカバリー
  • HPを1000回復する。選択するとカスタム画面と戦闘中にHPが減少するバグが発生する。

周回制

一度でもクリアした後は、つづきから始めるときに「セーブしたところから始める」か、「データを持ち越して最初から始める」かを選ぶことが出来る。そして2周目以降はスタート画面の「つづきから」の表記が「~周目のつづきから」という表記になり、各トーナメントの対戦相手が変化し、ウイルスも周を重ねるごとに強くなる(3周目まで)。

同様に3周目まで青色と紫色のミステリーデータの中身も変わるが、前の周で取得していなかったミステリーデータの中身はそのままになっている。

また、全てのソウルを入手するには最低でも3周する必要がある(1周目で3つ、2周目で2つ、3周目で1つは確定)。1周目にどのソウルを入手できるかは、厳密には決まっていない。そのため、例えば1周目にブルースソウルが入手できる者も、3周してやっと入手できる者もいる。ただし、レッドサンのガッツソウル、ブルームーンのアクアソウルは必ず1周目で手に入る。

このような周回制は、以降のロックマンエグゼシリーズには採用されていない。

オペレーションバトル

本作には隠し要素として、「オペレーションバトル」というモードがある。これはタカラから発売された「バトルチップゲート」と呼ばれる玩具をGBAに接続することで出現する。バトルチップゲートをGBAに接続すると、タイトル画面に「オペレーションバトル」という選択項目が出てくるので、それを選べばよい。

このモードは通常のバトルとは違い、ロックマンは自動で動く。プレイヤーが指定できるのは敵との間合いとバスターやシールドを出すタイミングだけである。プレイヤーは実際にバトルチップゲートにバトルチップをタイミングよく差し込むことでロックマンにバトルチップを転送し、バトルを行う。オペレーションバトルにはCPUと戦う1人プレイと、通信ケーブルを使って友達と通信対戦できる2人プレイがある。

本作以降に発売されたロックマンエグゼ5、ロックマンエグゼ6にもオペレーションバトルが存在する。
それぞれで行うには、各作品ごとに発売されているバトルチップゲートを使う必要がある。エグゼ5のバトルチップゲートは「プログレスチップゲート」、エグゼ6のバトルチップゲートは「ビーストリンクゲート」と呼称される。なお、それぞれのバトルチップゲートには互換性はないので、エグゼ4のバトルチップゲートを使ってエグゼ5でオペレーションバトルをするといったことは不可能である。

バトルチップゲート

タカラより2004年4月24日に発売された玩具で、当時の価格は2980円(税抜)。本体である「バトルチップカートリッジ」に加え、バトルチップ9枚とナビデータチップ「ロックマン」が同梱されている。

オペレーションバトルで使うバトルチップは「オペレーションバトルスターター」を買うことで増やすことができる。内容はナビデータチップ1枚とバトルチップ9枚で、価格は880円(税抜)である。バトルチップスターターには“ブルースデッキ”、“メタルマンデッキ”、“ロールデッキ”、“サンダーマンデッキ”、“ウッドマンデッキ”、“ジャンクマンデッキ”、といった種類があり、それぞれ同梱されているチップが異なる。

ナビデータチップ

このモードではロックマン以外のナビを使うこともできる。そのために必要なものが「ナビデータチップ」で、例えばブルースのナビデータチップを使うと、ロックマンの代わりにブルースを使用することができる。それぞれのナビはチャージショットが違うなど、ロックマンとはまた異なった性能を持つ。

ロックマンゼロ3との連動

本作はロックマンゼロ3と通信することで、バトルチップ「Zセイバー」を手に入れることができる。通信後、ロックマンゼロ3側はステージに出現する敵キャラがサイバー空間(通常のステージとは違うもう一つのステージ)のみメットールなどロックマンエグゼに出てくるキャラクターになる。

バグ

本作は小さなものから大きなものまでバグが数多く発見されている。中にはデータが消える可能性のあるバグもあるが、カプコンが正式に認めたバグは無い。 シェードマンSPをダークチップで倒した時に入手するチップが「シェードマンDS S」となっており(本来はコードX)、入手できないと言うバグもある。これはチップトレーダーSPで入手する以外に方法が無い。 その他にもGBA本体でプレイするぶんには差し支えないが、DS本体でプレイすると「アクアマン」や「ガッツマン」の系統のチップを使うときに、動作が重くなったり、ウッドマンとのイベント時にフリーズしたりすることもある。その他には、インターネット上の風に話しかけることができるなどのバグがある。

出典・脚注

  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite web

外部リンク

テンプレート:ロックマンシリーズ