ラデツキー行進曲

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テンプレート:Portal クラシック音楽ラデツキー行進曲』(ラデツキーこうしんきょく、テンプレート:Lang-de-short、作品228)は、1848年ヨハン・シュトラウス1世が作曲した行進曲である。同年に北イタリアの独立運動を鎮圧に向かうヨーゼフ・ラデツキー将軍を称えて作曲された。現在ではそうした経緯は関係なく、イタリア人指揮者によってもわだかまりなく演奏される。

この曲において、シュトラウスは主題にカドリーユを用いている。 オーストリア=ハンガリー帝国の流れを汲むリズム(ダタダンダタダンダタダンダンダン と後ろの拍にアクセントが置かれている)及びその転回で曲が構成されている。

ラデツキー行進曲は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサートにおいて、アンコールの掉尾を飾る曲として伝統的に使用されているが、この版は長年にわたって楽団員たちが手を加え続けたものであり、原典版とは大きく楽器法や音の強弱などが変化している。2001年には、ニコラウス・アーノンクールにより、コンサートの冒頭を飾る曲として初めて原典版が演奏された(アンコールでは通常演奏される版が演奏された)。ただし、2005年には演奏されていない。これは、前年末に起こったスマトラ島沖地震の犠牲者へ弔意を示し復興の支援を進めるためである。

息子ヨハン・シュトラウス2世行進曲『ハプスブルク万歳』(テンプレート:Lang-de-short、作品408)、『祖国行進曲』(テンプレート:Lang-de-short)に主題が引用されている。

オーストリア人作家ヨーゼフ・ロートによる同名の長編小説がある(テンプレート:Lang-de-short、1932年)。

曲は前奏→主題→展開部→中間部→前奏→主題→展開部の構成。ニ長調テンプレート:Side box

楽器編成

編成表
木管 金管
Fl. 2, Picc. 1 Hr. 4 Timp. Vn.1
Ob. 2 Trp. 2 小太鼓大太鼓 Vn.2
Cl. 2 Trb. 3 Va.
Fg. 2 Tub. 1 Vc.

<tr><td style="background:#9f6;">他</td><td></td><td style="background:#ff6;">他</td><td></td><td style="background:#fcc;">Cb.</td><td>●</td></tr>

曲がBGMとして用いられている作品等

関連項目

参考文献

  • 『ラデツキー行進曲 Radetzky Marsch』日本楽譜出版社, 1991年

外部リンク