モービー

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テンプレート:Infobox Musician モービーMoby, 1965年9月11日 - )は、アメリカコネチカット州出身のミュージシャン。作詞、作曲、演奏、編集など全て自身が行う。 これまでリリースしたアルバムのトータルセールスは2000万枚を記録している。

「Voodoo Child」名義での活動や、ブリトニー・スピアーズへの楽曲提供なども行っている。また、ニューヨーク自宅近のカフェ「Teany」、グッズショップ「The Little Idiot」を運営している。菜食主義者でもある。レイブ音楽に関わっている人物としては珍しく、一切ドラッグを摂取しないといわれている。一番好きな映画監督は北野武だそうである。 写真家や執筆家としての一面もあり、チャリティー活動にも力を入れている。

「Moby」という名前は、彼の曽々おじであるアメリカ作家ハーマン・メルヴィルの代表作品『白鯨』 ("Moby-Dick") にちなむ。

概要

1982年にハードコア・パンクバンド『Vatican Commandos』のメンバーとして音楽活動を開始し、ギターを担当する。その後、ポストパンクバンドの『AWOL』やノイズバンド『Shopwell』などで活動。 テクノを中心に、ハウスハードコアビッグビート系など、ジャンルに捉われない多彩な作品を発表している。1980年代末にイギリスで起きたセカンド・サマー・オブ・ラブの影響を受けて1990年代初頭からDJ活動を始め、Angelo Badalamentiの『ツイン・ピークス』のテーマ曲をサンプリングした『GO』がレイブアンセムとして大ヒットとなり、一躍世界的なダンス・アクトの仲間入りをする。その後、レイブを離れ音楽スタイルを徐々に変えつつ、古いブルースなどをサンプリングしてダンス・トラックに載せた、1999年のアルバム『Play』によってそれまでのクラブ音楽のリスナーを越えて一般チャートで大ヒット、『Porcelain』(ポルセリン)は、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』のメインテーマとなり、アルバム収録曲がすべてTVCMに使われるなどして、全世界で1000万枚を超えるモンスター・ヒットとなった。現在の音楽性は、かつてのレイブとは異なり、BGMチルアウト音楽として、誰にでも聴ける幅広いポップな作風である。

ディスコグラフィ

アルバム

※CDのバックカバーには収録曲名とレーベル情報以外にはMOBYと表記されているのみ。フロントカバーにも画像以外の文字情報としてはMOBYと表記されているのみ。1曲目のDROP A BEATを削除して曲順を繰り上げ、12曲目にThousandを追加したものがThe Story So Far。

シングル

  • 1990年 "Mobility"
  • 1991年 "Go"
  • 1992年 "Next Is The E"
  • 1992年 "Drop A Beat"
  • 1993年 "I Feel It / Thousand"
  • 1993年 "Move"
  • 1993年 "All That I Need Is To Be Loved"
  • 1994年 "Hymn"
  • 1994年 "Hymn.Alt.Quiet.Version"
  • 1994年 "Feeling So Real"
  • 1995年 "Everytime You Touch Me"
  • 1995年 "Into the Blue"
  • 1995年 "What Love"
  • 1996年 "Bring Back My Happiness"
  • 1996年 "That's When I Reach For My Revolver"
  • 1996年 "Come On Baby"
  • 1997年 "James Bond Theme (Moby's Re-Version)"(映画『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』のテーマソング)
  • 1998年 "Honey"
  • 1999年 "Run On"
  • 1999年 "Bodyrock"
  • 1999年 "Why Does My Heart Feel So Bad"
  • 2000年 "Natural Blues"
  • 2000年 "Porcelain"(日産プリメーラ CMソング)
  • 2000年 "Find My Baby"
  • 2000年 "South Side" (featuring Gwen Stefani)
  • 2000年 "Why Does My Heart Feel So Bad (re-issue) / Honey (remix)"
  • 2002年 "We Are All Made of Stars"
  • 2002年 "We Are All Made of Stars (Remixes)"
  • 2002年 "Extreme Ways"(映画『ボーン』シリーズのテーマソング)
  • 2002年 "In This World"
  • 2003年 "In My Heart"
  • 2003年 "Sunday (The Day Before My Birthday)"
  • 2003年 "Jam For The Ladies"
  • 2004年 "Make Love Fuck War"
  • 2005年 "Lift Me Up"(イギリスITV F1中継オープニングのテーマソング・ゲーム「アスファルトアーバンGT2」テーマソング)
  • 2005年 "Beautiful"
  • 2005年 "Spiders"
  • 2005年 "Raining Again"
  • 2005年 "Dream About Me"
  • 2005年 "Slipping Away"
  • 2006年 "Escapar (Slipping Away)"
  • 2006年 "Slipping Away (Crier La Vie)"
  • 2006年 "New York, New York"
  • 2007年 "Extreme Ways (Bourne's Ultimatum)"(映画『ボーン・アルティメイタム』のテーマソング)
  • 2008年 "Alice"
  • 2008年 "Disco Lies"
  • 2008年 "I Love To Move In Here"
  • 2008年 "Ooh Yeah"
  • 2009年 "Shot in the Back of the Head"
  • 2009年 "Pale Horses"
  • 2009年 "Mistake"
  • 2009年 "One Time We Lived"
  • 2010年 "Wait For Me"
  • 2011年 "Be The One"(映画『スリーデイズ』の挿入歌)
  • 2011年 "The Day"
  • 2011年 "Lie Down In Darkness"
  • 2011年 "After Remixes"
  • 2011年 "The Right Thing Remixes"
  • 2011年 "The Poison Tree"
  • 2012年 "After The After"
  • 2012年 "Extreme Ways (Bourne's Legacy)"(映画『ボーン・レガシー』のテーマソング)
  • 2013年 "The Lonely Night"
  • 2013年 "A Case for Shame"
  • 2013年 "The Perfect Life"
  • 2014年 "Almost Home"

DVD

  • 2001年 Play The DVD
  • 2003年 18 DVD+B Sides
  • 2006年 Hotel Live DVD
  • 2006年 Go - The Very Best Of Moby
  • 2014年 Almost Home (Live From the Fonda,LA)

別名義

Voodoo Child

  • 1990年 "Voodoo Child"
  • 1994年 "Demons/Horses"
  • 1995年 "Higher/Desperate"
  • 1996年 "Dog Heaven"
  • 1996年 "The End Of Everything"
  • 2003年 "Light Is In Your Eyes/Electronics"
  • 2003年 "Take It Home"
  • 2004年 "Baby Monkey"

Lopez

  • 1995年 "Why Can't It Stop?"
  • 1996年 "Emptiness"

DJ Cake

  • 1996年 "Sugar Baby"

U.H.F

  • 1991年 "UHF"

Mindstorm

  • 1991年 "Rock The House/Help Me To Believe"

Barracuda

  • 1991年 "Drug Fits The Face"

The Brotherhood

  • 1990年 "Time's Up"

外部リンク