モグリウミツバメ科

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モグリウミツバメ科(モグリウミツバメか、Pelecanoididae)は、動物界脊索動物門鳥綱ミズナギドリ目に属する科。

分布

南半球の海洋に生息する。

特徴

全長は約20cmと他の海鳥と比べて小型である。アホウドリ類などの大型の海鳥が大洋を広く飛翔する能力を持つのに対して、この科の鳥は飛翔能力は小さく、その代わりに潜水能力が高い。

採食は海に潜り魚を捕えるその生態は、北半球に生息するウミスズメ類のそれに近く、海洋生態系上の同じような位置を占めている。しかし形態類似にも関わらず、両者は分類上は別のグループであり(ウミスズメ類はチドリ目の下のウミスズメ科)、収斂進化である。

進化研究

モグリウミツバメの仲間には、羽根をおとして全く飛翔能力を失う時期がある種もあり、同じ海洋性鳥類で飛翔能力を持たないペンギンの進化の過程を知る上で注目の研究対象となっている。

分類

ファイル:Pelecanoides urinatrix 1 - SE Tasmania.jpg
モグリウミツバメ Pelecanoides urinatrix

参考文献

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』、講談社2001年、182頁。

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