マッドアングラー隊

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テンプレート:Pathnav マッドアングラー隊(マッドアングラーたい)は、アニメ機動戦士ガンダム』に登場する架空特殊部隊ジオン公国軍に所属し、主に海中・海上・沿岸部での作戦に従事した。部隊長はシャア・アズナブルキシリア・ザビによって任命された。


概要

キシリア配下の潜水艦諜報部隊。地球連邦軍所属の戦艦ホワイトベースを追跡し、連邦軍のベルファスト基地を襲撃する。連邦軍との交戦の中で戦力を漸減させつつも、なおもホワイトベースを追跡。その結果、地球連邦軍本部であるジャブローを発見する事に成功する。ジャブロー戦時以降の行動は不明であるが、隊長であるシャアが宇宙へ帰還する際にそのそばに写っていたのが最後の描写である。なお、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、オデッサ作戦に参加する必要が自身には無いと判断したシャアによって解散することがしっかりと言及されている。

マッドアングラー隊が所有する兵器

  • 艦船
  • モビルアーマー
  • モビルスーツ

マッドアングラー隊に所属する人物

シャアに関してはシャア・アズナブルを、マリガンに関しては機動戦士ガンダムの登場人物 ジオン公国軍 (た行-わ行)を参照。

カラハ

  • 声:二又一成、佐藤正治(劇場版II)
マッドアングラー隊の一員でヒゲ面の豪快な男。肩を上下させる特徴ある笑い方をする。ズゴックのパイロットを務め、ゴッグよりズゴックの方が性に合うと評価した。ハヤトのガンキャノンを圧倒するも、カイのガンタンクとアムロのガンダムのコンビプレーによって機体をビームサーベルで真っ二つにされ戦死。とは言え、ガンダムからの不意を突いた斬撃に敏感に反応して見せ、至近距離でのビームライフル射撃をかわすなど、相当な腕前のパイロットだった。
漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ゴッグのパイロットとして登場、かなりのお調子者として描かれ、シャアを呆れさせ、ブーンを困惑させていた。最後はカイの改修型ガンキャノンによって撃破される。

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キャリオカ

  • 声:二又一成、沢りつお(劇場版II)
マッドアングラー隊の一員で階級は軍曹。ブーンと共にベルデ漁業組合員に変装し、まんまとホワイトベース艦内に潜入する。ブーンからはジオン訛りが強過ぎるので喋らないよう命令される。見事に任務を果たし、間もなくブーンがグラブロで戦死したため木馬に乗り込んで生還した唯一のジオン兵となった。
彼の存在によって明らかとなった「ジオン訛り」は、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』においてもバーナード・ワイズマンの嘘が露見する伏線となるなど、後発のシリーズにも少なからぬ影響を及ぼしたと言える。なお、漫画『トニーたけざきのガンダム漫画』ではコテコテの大阪弁として表現されている。

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コーカ・ラサ

マッドアングラー隊の一員。階級は曹長でゴッグのパイロット。ブーンの命令でシャアの到着前に木馬を沈めるべく、マーシーのゴッグと共に連邦軍ベルファスト基地を襲撃する。機雷網を突破した際、ゴッグの重装甲に感嘆した。上陸後、マーシー機が撃破されたため海中に退き、得意の海中戦に持ち込んでガンダムのメインカメラにダメージを与えるなど善戦したが、ガンダムの二刀流ビームサーベルで自機のモノアイを潰され、機体を切り裂かれて戦死した。
劇場版ではベルファスト侵入後に姿を見せなくなり、セイラのコア・ブースターによるゴッグ撃破シーンはあるものの、彼の機体かどうかは不明。なお、TV版では「ラサ曹長」としか呼ばれておらず、「コーカ」は劇場版にて付与された名である。

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ゴダール

第28話に名前のみ登場。マッドアングラー隊の一員で、ズゴックのパイロット。潜行しつつ浮上して頭部ミサイルを発射後、再び潜行という攻撃パターンでホワイトベースを攻撃するが、ハヤトのコア・ファイターを狙って水中からジャンプした瞬間をセイラのGファイター(劇場版ではコア・ブースター)に攻撃されビームキャノンの直撃で爆死。彼のズゴック撃破シーンは第29話でジッタル戦死の場面に流用された。

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コノリー

マッドアングラー隊の一員で、ブーンの副官。民間人に変装して自転車を盗みミハル・ラトキエと接触。彼女へ潜入用の連邦軍制服と報酬を手渡す(その際にミハルと彼が用いた符牒は「こんにちは、お急ぎですか」「いや別に急いでませんよ」だった)。彼はスパイ107号がミハルのような少女だとは思っていなかったようで、彼女を見て驚いていた(その割に渡した連邦軍の制服はウェーブ(女性軍人)用だった)。弟妹のために引き受けたミハルへ「偉いな」と声をかけて原隊に復帰して行った。その後の行方は不明。

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フラナガン・ブーン

マッドアングラー隊に所属するユーコン艦長で階級は大尉。マッドアングラー隊におけるシャアの副官。MS隊を指揮したり、ホワイトベースにスパイを潜り込ませるなど活躍する。
第28話にて、ホワイトベースに潜入したスパイ107号(ミハル)と接触するために、民間(ベルデ漁業組合)の飛行機がジオン戦闘機の攻撃に遭ったように装ってホワイトベースに救助を求め、部下のキャリオカと共にまんまと艦内への潜入に成功する。また、トイレに立つフリをしてミハルとの音声通話にも成功、木馬の目的地が南米ジャブロー宇宙船用ドックとの情報を入手している。
その後、一連の作戦でMSを4機を失った責任を感じ、シャアからグラブロを借り受けて出撃する。この時マッドアングラーには5機のズゴックが残っていたが、ブーンがつれていったのはグラブロが牽引できる2機のみである。ブーンはホワイトベース隊に追いつき、同部隊を攻撃。ガンダムの片足を掴んで引きちぎるが、その結果逆に一度は捕まえたガンダムを取り逃がしてしまい、グラブロのコクピットをビームサーベルで貫かれて戦死する。加えて牽引した2機のズゴックも撃破された。なお、劇場版ではミハルの発射したガンペリーのミサイルで戦死している。
漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、アニメ版と同様にマッドアングラー隊の一員として登場、ホワイトベースに侵入するまでは同じであったが、グラブロに搭乗する役はトクワンに譲り、以後登場する事はない。

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マーシー

  • 声:戸谷公次
マッドアングラー隊の一員でゴッグのパイロット。コーカ・ラサと共に出撃し、ベルファスト基地を襲撃した。ガンダムのハイパーハンマーを両手でがっちりキャッチするなど手強いところを見せたが、出撃してきたGブルに飛びかかろうとしてビームキャノンが機体を貫通し戦死。
スタッフのミスかTV版26話の中でマーシーの顔が変わっており、演じている声優(ラサ:二又、マーシー:戸谷)の声で区別しないとラサ曹長と混同しやすい。26話EDでもマーシーの担当声優が二又となるなどの混乱がある。

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ボラスキニフ

  • 声:戸谷公次、池田勝(劇場版II)
マッドアングラー隊の一員で階級は曹長。ジャブロー攻略のための先発隊として出撃し、ジャブロー内部への入り口(宇宙船用ドック)を発見する大手柄を立てる。が、それも束の間、メインカメラをウッディに潰されたシャア専用ズゴックの脱出を援護すべく乗機であるゾックのビームを乱射するが、ガンダムのビームライフルでコクピットを貫かれ呆気なく戦死。出撃前のゾックを見たシャアにその性能を疑われていたが、結果的に見掛け倒しで終わってしまった。劇場版ではゾック撃破のシーンがカットされているため、彼の生死は不明(戦車からの集中砲火で撃破されているようにも見える)。
漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、「オデッサ編」にて登場。ベルファストではゴックが撃破された為に撤退、その後グラブロと共に太平洋にてホワイトベース追撃戦に参加するも、スレッガーによって撃破された。

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