マギル大学

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テンプレート:Infobox マギル大学テンプレート:Lang-en)は、ケベック州モントリオールに本部を置くカナダ公立大学である。1829年に設置された。

1821年に創立されたカナダで最も歴史ある大学で、カナダの大学法制に従いケベック州政府の支援・管轄を受けている。

現在マギル大学は21の学部、300以上の専攻分野を有し、国内で最も権威のある国際的研究大学機関の一つである。

フランス語圏のケベック州モントリオールにあるが、授業は基本的に全て英語で行われている。

モントリオール市内の繁華街サント・カトリーヌ通りの1ブロック山手側シャーブルック通りに本部キャンパスがある。

経営学大学院 (Desautels Faculty of Management) は、東京で週末集中講義による「マギル大学大学院 国際経営学修士課程(MBA)日本プログラム」マギルMBAジャパン[1]を開講している。

国民から「カナダのハーバード (Harvard of Canada)」と敬意を込めて呼ばれるので、お茶目心からか返礼に本国のハーバードのことを「アメリカのマギル (McGill of America)」と書いたTシャツなどが売られている。

歴史

ファイル:Mcgill Building1.jpg
Schulich Library of Science and Engineering

1821年、イギリス人毛皮商であったジェームス・マギルの資金寄付によりマギル・カレッジが創立される。カナダ最古の大学として知られており、カナダの高等教育に寄与した。1843年にはアーツ棟 (The Arts Building) が建てられ、現在もマギルの象徴となっている。

ケベック州内でのフランス語系ナショナリズムが高まった1960年代には、フランス語を使う州民の一部が英語圏大学であるマギルに対して不満を持ち始めた。1969年にはマギルをフランス語圏大学に変えようとする運動が起こり、約10,000人に及ぶ労働組合員や学生たちが学校の正門の前で抗議を行なった。しかしほとんどの学生や教授陣はマギルのフランス語化に反対し、多くの抗議者達は逮捕された。マギル大学は現在でも英語による教育研究を行う英語圏の大学であり、フランス語化や両国語化もされてはいない。しかしこの事件以来、フランス語圏出身の学生は増えた。

また、1950年代から1960年代にかけては、CIAとともに所謂MKウルトラ計画を共同で実施した。

キャンパス

ファイル:Redpath Museum 2012.JPG
レッドパス博物館
ファイル:McgillMCTAVISHbroulliard.jpg
モンロワイヤル山から見たダウンタウンキャンパス。円柱型の建物が医学部。

メインキャンパスであるダウンタウン・キャンパスは、モントリオールの象徴であるモンロワイヤル山の南側斜面に抱かれるように位置しており、モントリオールの玄関口であるVIA鉄道中央駅から北に延びるマギルカレッジ通りはマギル大学の正門へと通じている。1843年設立のアーツ棟 (The Arts Building) をはじめ、豊かな歴史建造物がある事から都市の観光名所として有名である。特に、1882年に建てられたレッドパス博物館 (Redpath Museum) は北米初の自然歴史博物館である。

ダウンタウン・キャンパスから西へ約30 kmのモントリオール郊外には、農学・環境学部などのホームグラウンドであるマクドナルド・キャンパスを有している。樹木園やレーダー天文台等がキャンパス内にある。その他にもモン=サン=ティレール (Mont-Saint-Hilaire) とシェフェルヴィル(Schefferville, ともにケベック州)、アクセルハイバーグ島ヌナブト準州)、ホールタウン(Holetown, バルバドス)にも研究所を設けている。

マギル大学はモントリオール市内に8つの教育関連病院を持ち、そのうちの5つがMcGill University Health Centreを形成する。

マギル同様英語で教育するコンコーディア大学、フランス語で教育するモントリオール大学もすぐ近くに隣接する。

学生

マギル大学の学部生は約24,000人、大学院生は約7,600人余りである。カナダ人入学者の高校での成績平均はカナダの大学中第1位[2]であり、本校には毎年世界160ヶ国以上からの留学生が入学し、180ヶ国以上にマギル大学の卒業生がいる[3]

アメリカ、ヨーロッパのみならず、アジアからの留学生も多い。フランス語圏のケベック州に存在する大学ではあるが、授業はすべて英語で行われるため、ロースクール以外、フランス語の知識は入学の条件ではない。しかし、1964年以降、テストにおいて英語、フランス語どちらを使用して回答してもよいことになっている。

教養学部が最大の学部で全学生の22%が所属しており、15%が理学部、10%が経営学部、10%が工学部、13%が医学部に所属している。残りは農学・環境学部、歯学部、教育学部、法学部、音楽院などに所属する。

マギル大学はオックスフォード大学院に進学できるローズ奨学制度で、カナダ最多の131人の受賞者を輩出している。

研究

マギル大学は医学、化学の研究が有名で、1898年にアーネスト・ラザフォードはマギル大学でラザフォード散乱による原子核及びウランから二種類の放射線(α線とβ線)が出ていることを発見し、後にノーベル化学賞を受賞。同年、本校の教授となる。

医学面ではウイリアム・オスラーが北米で初めての医学教育の基礎をマギル大学に築き、1874年から1884年までマギル大学で教鞭を執る。1908年には当時大学院生だったウィリアム・チャルマーズアクリル樹脂を発明した[4]。また、ワイルダー・ペンフィールドが1928年よりマギル大学に勤め、1933年にてんかんの治療のために行われる開頭手術の際に脳を電極で刺激すると、鮮明な記憶がよみがえることを発見した。

その他にもドナルド・ヘッブブレンダ・ミルナーなども本校で研究したことが知られる。

評価

海外からの評価が高く、US NEWSによる2011年の世界大学ランキングでは第17位[5]にランクされている。 また、マクリーンズによるカナダ国内大学ランキング (Maclean's Rankings) では、2006年から2011年まで連続して単独1位である[6]。 QS World大学ランキング2011年版では、カナダの大学で最高位の17位[7]となっている。

スポーツ

北米でのアメリカンフットボールの初試合は、ハーバードとマギルの対戦で1874年に行われた。クイーンズ大学とのスポーツ対抗戦は「クイーンズ・マギル対抗戦」として知られている。アイスホッケーバスケットボールのルールはマギルで決められたものが世界に広がったことでも有名である。

また、オリンピックでの金メダリストを多数輩出している。2006年冬季オリンピックでは在学生のジェニファー・ハイル (Jennifer Heil) がフリースタイル・スキーで、シャルリーヌ・ラボンテ (Charline Labonté) がホッケーで金メダルを獲得している。

著名な卒業生

ノーベル賞受賞者

特定の領域に限定されない広範囲の受賞者が存在する。

その他

学術提携校

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:アメリカ大学協会

テンプレート:Universitas 21テンプレート:Link GA
  1. http://www.mba-japan.jp/index_A.html
  2. http://www.mcgill.ca/about/quickfacts/students/
  3. http://www.mcgill.ca/strategic_academic_plan/mcgilldifference/
  4. http://www.mcgill.ca/facts2005-06/alumni/
  5. Explore the World's Top Universities
  6. http://www.macleans.ca/education/universities/article.jsp?content=20071107_121452_8824
  7. http://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2011
  8. http://www.mcgill.ca/students/international/exchange/partners