ボム (シューティングゲーム)

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ボムは、主にシューティングゲーム (STG) における特殊な攻撃の公称・通称。ボンバーともいわれる。

日本では『タイガーヘリ』でボムの基礎となるシステムが登場してより多くのゲームで模倣・改良され、「ボム(ボンバー)型シューティングゲーム」といわれる一種のジャンルが定着するに至り、現在ではボムが登場するシューティングゲームは一般化している。

概要

ボムは一般的に特殊兵器として登場する。以下の3つの特徴を備えるものがボムと呼ばれる。

  • ボムによる攻撃に巻き込まれた敵機に大ダメージを与える。
  • 敵弾を相殺したり自機が一時的に無敵になったりする事で、危機の緊急回避に用いることが出来る。
  • 弾数制限や条件を満たす必要があるなど、使用に何らかの制限が付く。

「ボム」の名の通り「大爆発する爆弾」として表現されることが大半で、その効果もその爆発に似合った効果として描かれるが、ボムの性能や効果、設定などは作品により様々である。爆弾とは無関連の攻撃がボムと呼ばれる作品も多く、必ずしも爆弾の発射や爆発を伴わない。

その他の一般的な特徴としては、以下のようなものがある。

  • 設置された専用のボタンを押すと使用できる。
  • 専用のアイテムを入手すると使用可能になる、もしくは使用可能回数が増える。
  • ボムを使用せず温存すると、ゲームクリア時またはステージクリア時などにボーナス得点を獲得できる。
  • 自動的にボムを使用しミスを回避する、初心者救済システムがある。

といったものがある。

ボムの登場により、初心者は危険な場所を抜けることが容易になったほか、通常攻撃より威力の高い攻撃を使う事でゲーム進行に抑揚が付く、緊急回避手段を用意することでより敵の攻撃を激しく出来る、ボムの使用とボーナス得点を結びつけて点数稼ぎ要素にする、などより深いゲームシステムの作成が可能となり多くのゲームに取り入れられた。

関連用語

俗に使用されるボムに関連した語を挙げる。

ボムシュー 
ボムが登場するシューティングゲームの俗称。
ボムる 
ボムを使用すること。
ボム切れ 
ボムのストック数が無くなること。
ノーボム 
ボムを一切使用しないこと。「難所をノーボムで抜ける」「ノーボムで全ステージクリアする」のように使われる。
抱え死に 
ボムが使用可能な状態でミスをしてしまうこと。ほとんどの場合、抱え死にした際に持っていたボムは復活時に保障されず、純粋な損となる。
ナイスボム 
危険な場面で、危機回避のため適切にボムを使用することを「ナイスボム」と呼ぶことがある。
無駄ボム 
「ナイスボム」とは反対に、敵がいない場所やそんなに敵の攻撃が熾烈でもない局面で無意味にボムを使用してしまうこと。
決めボム 
あらかじめ敵の攻撃が熾烈であるとわかっている場所を切り抜けるため、ボムを使うと決めておいて使用すること。
やけボム 
熾烈な攻撃をするボス等に対してやけっぱちにもボムのストックを考えずにボムを連発すること。
ボムバリア 
ボムを無効にする属性を持つ敵のこと。高難易度の敵であることが多い。「バリア」と呼ばれているが、バリア以外の演出でもボムが無効になる敵を総称して「ボムバリアを持つ」というように使われる。
アンチボム 
ボムバリアと同じくボムを無効にする属性を持つ敵のこと。テンプレート:Asbox