ダイハツ・ムーヴ

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テンプレート:Redirect テンプレート:Infobox 自動車基本情報 ムーヴMOVE )は、ダイハツ工業が生産・販売する軽トールワゴンのブランド(商標)、および車名である。

現在生産されている5代目の生産はダイハツ滋賀工場(第2地区)および京都工場[1]で行われる。かつてのモデルでは並行して本社(池田)工場で生産されていたモデルも存在する。

概要

スズキワゴンRの大ヒットを見せつけられたダイハツがその対抗馬として投入した車種で、現在ではワゴンRと並ぶ軽トールワゴンの代表的車種である。

バックドアは一般的なハッチバックにある跳ね上げ式ではなく、一貫して横開き式を採用している(3代目の一部では跳ね上げ式も選択できたが、それでも基本は横開き式)。横開き式のバックドアを採用する軽トールワゴンは歴代ムーヴの他には、現行では5代目のスバル富士重工業)向けOEMモデルの2代目ステラのみと実質1車種であり、過去にも三菱自動車工業ミニカ トッポトッポBJトッポに存在した程度である。

バリエーションはノーマルモデルの「ムーヴ」(MOVE )と、1997年5月の一部改良で追加されたスポーティモデルの「ムーヴ カスタム」(MOVE CUSTOM )の2通りで、こちらも現行の5代目まで踏襲している。さらにこの2バリエーションは、シリーズ車種のコンテやそれぞれのOEM車種(5代目ムーヴ:2代目ステラ、コンテ:トヨタ自動車向けのピクシス スペース)でも共通。

歴史

初代 L600/610S型(1995年 - 1998年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 ベースはL500系ミラマニュアル車パートタイム4WDオートマチック車にフルタイム4WDを用意していた。FFを主体としている軽自動車のパートタイム4WDとしては前年にフルモデルチェンジされた同社のミラに続いてこのムーヴが最後となった。外装はイタリアのデザイン会社I.DE.Aとダイハツの合作で、Aピラーからフロントバンパーに至るキャラクターライン(標準車のみ)とグリルレスのフロント廻り、縦型テールランプがデザイン上の特徴であった。

2世代目L900系以降は標準車とカスタムでテールランプが異なるが、初代は両車とも同じである。ドアの枚数は5枚で、上級モデルにはリアシートヘッドレストを標準装備。エンジンは新開発のEF型DOHCエンジンを搭載し、4気筒JB型エンジンのターボ仕様も設定。ターボ仕様はFFのみだった。グレードは、キャブレター仕様のFFが下からCA・CG・CL、EFI仕様のFFがCX、EFI仕様の4WDがCS・Z4、4気筒ターボがSRで、CSはCGに相当し、Z4はCXをベースにRV風の装備を施したものである。CA以上のグレードではキャブ仕様であってもタコメーターが標準装備された。

  • 1995年8月25日 - 初代ムーヴが発売。
  • 1996年9月 - 一部改良。前席(運転席)SRSエアバッグ、パワードアロックを全車標準装備、ターボ車は13インチベンチレーテッドディスクブレーキに変更された。3気筒DOHCターボ(EF-RL型)が新登場しSRに搭載され、従来の4気筒ターボエンジン搭載車はSR-XXとなった。廉価版のCAがカタログ落ちし、CSの装備品がCGとCLの中間的な内容になった。また、Z4はバックドアガーニッシュが外され、代わりによりRVらしさを高めるリヤラダーが装備された。初期仕様ではシルバー車体のボンネット、エアロパーツを赤または黒のパーツを装備するツートーンカラーがオプション設定された。
  • 1997年5月 - 一部改良。スポーティモデルの「カスタム」シリーズ[2](通称“裏ムーヴ”)を追加した。カスタムはメッキグリルとフラッシュサイドのフロントフェンダーが特徴。またカスタムシリーズのひとつ「エアロダウンカスタム」は、ローダウンサスペンションを搭載し通常のムーヴよりも車高を15mm低く設定した上に、エアロパーツとアルミホイール、専用インテリアなどを装備。初代“裏ムーヴ”はフロントグリルの「MOVE」エンブレムの文字色がレッド。以降→シルバー→ゴールドと変更される。同時に標準車はフェイスリフトを行い、外見はヘッドライトの横のウインカーランプのレンズがクリア化され、その後にあるガーニッシュもプレスライン入りのブラックまたはシルバーの物から、クリアータイプに変更。CSがカタログ落ちし、CLに4WDを追加する。
    • 7月 - 福祉仕様としてムーヴスローパーとムーヴフロントシートリフトが追加された。ムーヴスローパーはリアサスペンションが下がり、スロープが出てくることによりリアに車椅子のままスロープを利用して乗車可能としている。スローパーの初代、二代目はSUVの様にテールゲートにスペアタイヤが取り付けられていた。
    • 12月 - マイナーチェンジ実施。4気筒JBエンジン搭載のエアロダウンカスタムXXが追加され、SRが消滅、SR-XXは3気筒EF型エンジンに変更された。なお、CLはキャブレターからEFIに変更され、CXには13インチアルミホイールを標準装備。他、装備面の見直しや内装の変更。

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2代目 L900/910S型(1998年 - 2002年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 プラットフォームは先代モデルの設計の多くを踏襲し、新規格に対応させるための設計変更で極力コストを抑えて開発された。基本的に先代モデルをベースとしているものの、外見上の造形は極力現代風のしつらえ(1998年当時)に刷新されている。このため先代モデルより前後ドアアウターパネルを流用している(ただしアウターパネルのプレスライン自体が異なる)。標準車前期のデザインは、エクステリア・インテリア共にジョルジェット・ジウジアーロ率いるイタルデザインが担当。前期型標準車のカタログにはジウジアーロのサインが入っていた。カスタム/RSは標準車を基本にダイハツ社内で手を加えたもの。フロントグリル、フロントフェンダー前後バンパーなどのデザインが相違していた。フロアパンの見直しによって、先代は着座位置が低いままに天井高を上げたために生じたデッドスペースの改善の効果があった。これまで通り標準車とカスタム系の2本立てとなっている。

カスタムについてはエンジン吸気方法の違いによって「エアロダウンカスタム(ターボチャージ型)」及び「カスタム(自然吸気型)」に分けられている(外見上の特徴として、エンジンフード上のインタークーラー用大型エアスクープの有無、リアドア部へのデカール貼付等が有る。またエアロダウンカスタムの名の通りで車高も相違するが、エアロパーツは共通であった)。

標準車は2000年10月のマイナーチェンジの際に「カジュアル」という通称が付けられた。衝突安全ボディ「TAF(タフ)」、軽自動車初となるデュアル(運転席および助手席)SRSエアバッグ、パワードアロック装着車には「衝撃時にドアロックが解除され、ハザードランプ、ルームランプおよびドーム型室内ランプが点灯する」衝撃感知安全システムを装備すると共に、プリテンショナー+フォースリミッタ機構付きシートベルト、ブレーキアシスト付ABSをオプション設定。さらに、「エアロダウンカスタム」の2WD車と「SR-XX」の2WD・AT車にはABS・TCS・横滑り制御を組み合わせ、雨や雪道等の滑りやすい路面での安全性ならびに快適性に寄与するDVSをオプションで設定するなど、安全性が向上された。

電動ガラスサンルーフ、オートエアコン、カロッツェリア カセットステレオ&16cmフロントスピーカー、1DIN CDオートチェンジャー(6連奏)、リア吊り下げ式スピーカー、コンパクトナビゲーションシステム、キーレスエントリー(リモコン)、パワーウインドウ等の快適装備もオプション設定された。なお、逆に最廉価グレードのCGにはパワーウインドウ・集中ドアロック(キーレスエントリー)は注文装備となり当時の軽乗用車としては珍しくなった運転席からバックドアの施錠ができる電磁バックドアロック(集中ドアロックが装備されると付かない)が付いた。初代ではほとんどのグレードにタコメーターが付いていたがこの代よりカスタム系やSRが中心となる。

  • 1998年10月6日 - 軽自動車の規格改定にあわせ2代目にフルモデルチェンジ。
  • 1999年5月6日 - 女性ユーザー向けに特別仕様車ハローキティ」を発売。「CL」をベースにキティ仕様のエンブレム、デカール、メーターパネル、インナードアロックノブ、標準車唯一のフロントベンチシートが装備されている。同時に「CX」と「Z4」にCVT仕様車が追加された。
    • 5月21日 - 先代でも設定されていた福祉車両「ムーヴ スローパー」と「ムーヴ フロントシートリフト」を追加[3]
    • 6月30日 - 「CL」をベースに一部装備を見直し、価格を引き下げた特別仕様車「CLセレクション」を発売。
    • 11月30日 - 一部改良。グレード体系を変更し、カジュアル系でJB-DET型4気筒DOHC16バルブインタークーラー付ターボエンジンを搭載した「SR-XX」が消滅し、代わりにEF-DET型3気筒DOHC12バルブインタークーラー付ターボエンジンの「CR」が登場した。カスタム系はバックランプが右側角型1灯からリフレクター内蔵の角型左右2灯に(前期型はプロビジョンのみ)変更され、これに伴いテールランプの意匠も変更された。また、ルーフレールを省略し廉価とした「エアロダウンカスタムS」と「カスタム」をベースに一部装備を省略化した「カスタム Lセレクション」を追加。積雪地域からの要望に応え、「カスタム」と「エアロダウンカスタムXX」の4WDに5速MTを装備した「M4」[4]を設定した。他のグレードも、オプション装備であった木目調インパネの標準採用など内外装の充実を図っている。また、前述のDVSのオプション対象グレードを「エアロダウンカスタムXX(エアロダウンカスタムから改名)」に加え、「カスタム」と「エアロダウンカスタムS」の2WD車、「CX」と「CR」の2WD・4AT車にも拡大。「ハローキティ」もオプションパッケージ「キティリミテッドパック」を追加設定し販売を継続。又、カジュアル系のフロントグリル周囲に、メッキモールを追加。
    • 12月15日 - 福祉車両を一部改良。「スローパー」は生産をインライン化したことで納車期間の短縮と13.2万円の大幅な価格引き下げを実現した。「フロントシートリフト」も装備を一部見直したことで車両価格を引き下げた。
  • 2000年5月31日 - 特別仕様車「Sエディション」を発売。「CLセレクション」をベースに、2DIN CDカセットステレオ&16cmフロントスピーカー、カジュアルベンチシート、メッキタルボドアミラー&メッキドアアウターハンドル、スモークドガラス(リヤドア、クォーター、バックドアウインドゥ)、ホワイトリヤコンビネーションランプ、バックドアスポイラー、13インチアルミホイールを装備した「カジュアル Sエディション」、「カスタム Lセレクション」をベースに、 ABS(ブレーキアシスト付)、カロッツェリア カセットステレオ 1DIN CDオートチェンジャー(6連奏)&16cmフロントスピーカー、サイドストーンガード、メッキドアミラー(2WD車は電動格納式、4WD車は電動ヒーテッド)、メッキドアアウターハンドル、ホワイトリヤコンビネーションランプ、13インチアルミホイールを装備した「カスタム Sエディション」、「エアロダウンカスタムS」をベースに、ABS(ブレーキアシスト付)、カロッツェリア1DIN MDチューナーアンプ&1DIN CDオートチェンジャー(6連奏)、16cmフロントスピーカー&リヤ吊り下げ式スピーカー、ウッドステアリングホイール、ウッド調メーター&センタークラスターを装備した「エアロダウンカスタム Sエディション」の3グレードが用意される。
    • 10月4日 - マイナーチェンジ。衝突安全ボディ「TAF」の性能アップや安全インテリア「SOFI(ソフィ)」の採用により安全性能を向上、MT車にはクラッチスタートシステムを追加装備した。カスタム系はフロントデザインを一新しヘッドランプとフォグランプが繋がったひょうたん型のライトとなった[5]。これには当時市場に流通しつつあった色温度の高いヘッドランプの風合いを出すために淡青色に色づけされているものもあった。またテールランプが若干長いデザインになり、フロントフラシャーランプが角型から丸型、バックランプが角型2灯から丸型2灯に変更されたことによって、バンパー部の意匠にも変更が見られる。なお、新グレードとして、よりスポーティ感を強めた「エアロダウンカスタム」のグレード名をおよそ11ヶ月ぶりに復活させ、2DINオーディオ(CD/MD・AM/FM)、ABSを標準装備した「リミテッド」シリーズを「カスタムL」・「カスタムターボ」・「エアロダウンカスタム」に設定。また「ハローキティ」(12月発売)はカスタム系ベースに変更された。カジュアル系はヘッドランプ(全車マルチリフレクター化)や前後バンパー、テールランプなどが変更され、センターグリルを装着するというマイナーチェンジを行ったが、ジウジアーロのサインは削除された。新グレードとして、新カジュアルベンチシート(AT車)、2DIN CD・AM/FMステレオ、アルミホイールなどを標準装備した「CLリミテッド」と同仕様のターボ車「CX-T」を追加し、2DIN CD・AM/FMステレオ、スモークドガラス、メッキ電動格納式ドアミラー(2WD車)を装備した特別仕様車「Pico」もラインナップされた。なお、FF車専用のEF-SE型3気筒SOHC6バルブEFIエンジン仕様車および同FF車専用の3速コラムAT仕様車が廃止され、カジュアル系・カスタム系に関わらず自然吸気モデル全車がタコメーターなしの1眼式の大型スピードメーターに統一された。ちなみに、本マイナーチェンジ以降、標準車とカスタムの本カタログ/Webカタログが分割された。
  • 2001年1月9日 - ディスチャージヘッドランプ、専用大型フロントエアロバンパー(バンパー・ヘッドランプグリル一体式)・ダーククロームメッキグリル・ステアリングシフトなどを採用した「エアロダウンRS」を追加。オーディオ類を追加した「エアロダウンRSリミテッド」も設定された。これにより、1ボディ3フェイスのバリエーションとなる。
    • 4月6日 - 福祉車両「スローパー」にタイヤパンク状態でも一定距離はそのままの状態で走行できるランフラットタイヤを装備した「SL-Limited II」とDVSを標準装備した「SL-Limited III」の2グレードを追加。
    • 5月17日 - ムーヴの生産累計台数100万台達成を記念し、特別仕様車「メモリアルエディション」2車種を発売。「CL」をベースにした「メモリアルエディション」は2DINオーディオとフロントスピーカー、スモークドガラスを装備し、アウタードアハンドルと電動格納式ドアミラーにはメッキ仕様とした。カスタム「L」をベースにした「RSメモリアルエディション」は「RS」専用の外観装備を施し、ディスチャージヘッドランプ、2DINオーディオ、13インチアルミホイールを装備している。
    • 10月3日 - 一部改良。独自の排出ガス浄化触媒「TOPAZ(トパーズ)触媒」を新搭載し、浄化性能を飛躍的に向上。特にEF-VE型エンジン搭載の2WD車は「超-低排出ガス(平成12年基準排出ガス75%低減レベル)」認定を取得した。このほか、内装のリファインを行い、「CG」を除くAT車はベンチシートとなった。「エアロダウンRSリミテッド」はSRSサイドエアバッグを追加し安全性を向上。4WD車は電子制御4AT+ステアシフトを採用、「カジュアルターボ メモリアルエディション」にはブレーキアシスト付ABSを標準装備化した。新グレードとしてツインカム4気筒16バルブEFIターボエンジンを搭載し「RS」専用装備とディスチャージヘッドランプ、15インチアルミホイール等を装備した「エアロRS-XX」(2DINオーディオとSRSサイドエアバッグを装備した「エアロRS-XX メモリアルリミテッド」も設定)、SRSサイドエアバッグ、ブレーキアシスト付ABS、13インチアルミホイール、2DINオーディオを装備したPARCOとのコラボレーショングレード「カスタムパルコ」、「カスタムパルコターボ」を追加した。
    • 12月27日 - 「RS」の外観と「パルコ」シリーズの特別装備2DINCD/MD・AM/FM付オーディオとフロントスピーカー&リア吊り下げ式スピーカーを装備した「RSパルコ」を追加。なお、エンジンはEF-VE型を搭載し、独自開発の排出ガス浄化触媒「TOPAZ触媒」も搭載されている。
  • 2002年6月3日 - コンパクト・ナビゲーションシステムIIを装備した「ナビエディション」シリーズを発売。カジュアル系の標準タイプと「Sパッケージ」、CD/MDや安全装備を充実した「カスタムパルコ」、「カスタムパルコターボ」、「RSパルコ」の全5タイプを設定した。
標準
カスタム/RS

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3代目 L150/160S型(2002年 - 2006年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 標準車は「生活革新!エキサイティングミニバン」をテーマにした、カジュアルで上質感のある内外装デザインに対し、カスタムは「モバイル世代のラジカルボックス」をテーマにした、若者向けの先進的でスポーティな内外装デザインとしていた。この代から、リアのナンバープレートの位置が異なり、ノーマルタイプはリアバンパーに、カスタムはバックドアにナンバープレートの位置がくるようになる。

新開発のプラットフォームが採用され、オプションにもiモードやエアコン、オーディオ、外気温など、車両情報の表示ができるDVDナビゲーションシステムや、減速制御や先行車の追従走行が可能なレーダークルーズコントロールなど、多数の先進・豪華装備が用意された。

福祉仕様のスローパーのスペアタイヤ設置場所がテールゲートから室内に変更。カスタムのリアドアにあった「CUSTOM」のロゴは2004年ごろから廃止された。

先代同様横開きバックドアが標準だが、一部グレードで跳ね上げ式バックドアを設定できた。この場合、バックドアのドアハンドルはフタでふさがれるため、バックドアタイプの違いが容易に区別できる(跳ね上げ式バックドアを選択した場合、標準タイプについてもカスタムと同じリヤスタイルとなった)。ちなみに、今世代からカスタムの最上級グレード「エアロダウンカスタム」の名が消滅し(「エアロダウンRS」と統合)、「カスタムRS」に名称変更した。

  • 2002年10月15日 - 3代目にフルモデルチェンジ。
  • 2003年5月6日 - 特別仕様車「カスタムXリミテッド」、「カスタムRリミテッド」を発売。両仕様ともディスチャージヘッドランプ、電動格納式カラードドアミラー、カラードアウタードアハンドル、ハイマウントLEDストップランプを装備。さらに、前者はタコメーター付2眼メーターを装備したNAエンジン仕様。後者はオートエアコン、インテグレートCD/MD・AM/FM付ステレオ&4ドアスピーカーなどを装備したターボエンジン仕様である。
    • 9月2日 - 特別仕様車「Lリミテッド」、「Xリミテッド」を発売。前者はリアシート左右一体式ロングスライド&ワンモーション荷室フラットを採用し、1DINのAM/FM付CDステレオとフロントドアスピーカーを装備。後者はルーフエンドスポイラーとサイドストーンガードを装備しスポーティ感を演出した他、インテグレートCD/MD・AM/FM付ステレオを装備した。
    • 12月25日 - 先代に引き続き、特別仕様車「ナビエディション」を発売。今回は2DINサイズの6.5インチDVDナビゲーションシステムを装備。対象グレードも「カスタムRSリミテッド」を除く全グレード(ノーマル5グレード、カスタム6グレードの全11グレード)に拡大。価格も「L」の2WD・5MT車で99.9万円(税抜)からとナビ付ながら手ごろな価格を実現した。2004年3月末までの期間限定販売である。
  • 2004年5月6日 - カスタムの「L」「RS」グレードをベースにした特別仕様車「V Selection」を発売。「L」はタコメーター付2眼メーター、オートエアコン、シルバー加飾、14インチアルミホイールを装備した充実仕様。「RS」はアゼスト製の専用HDDナビゲーション、4ドアスピーカー、ディスチャージヘッドランプを装備したハイグレード仕様である。
    • 7月1日 - 特別仕様車「ナビエディション」の好評を受け、装いも新たに「ナビエディションII」として再発売。今回はカスタムRS系3グレードが除かれる代わりに、新たに同年5月に発売された「カスタム L Vセレクション」が加わった。
    • 12月24日 - マイナーチェンジ。標準車/カスタムとも内外装のデザインを変更。環境性能が向上され、一部グレードでは「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」と「平成22年度燃費基準+5%」を同時に適合させた。さらに、全車に不正にドアを開くと室内ブザーが鳴るなどして外部に異常を知らせるセキュリティーアラームが追加された。グレード体系が整理され、標準車はターボエンジン仕様の「Lターボ」とプラズマクラスター搭載オートエアコンなどを搭載した特別仕様車「Happy Day Style」を追加、既存グレードを「L」と「X」に集約し4グレードに。カスタムも「L」・「X」・「R」・「RS」の4グレードに整理され、各グレードの装備も充実した。なお、福祉車両の「スローパー」は前期型のテールランプを流用している。
  • 2005年8月26日 - シリーズ発売10周年を記念し、「カスタムL」をベースに、14インチアルミホイール、ドアミラーターンランプ、インテグレートCD/MD・AM/FM付ステレオ&4ドアスピーカーなどを装備した特別仕様車「カスタムVS」を発売。同時にカスタムシリーズ全グレードに7インチHDDナビゲーションシステムを装備した「HDDナビエディション」を発売。
    • 9月29日 - 標準車にも特別仕様車「VS」を追加。「L」をベースに専用のフロントデザインが与えられたほか、黒基調の専用シート、タコメーター付2眼メーター、エアロパーツを装着するなどスポーティさを持った仕様である。
標準
カスタム

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4代目 L175/185S型(2006年 - 2010年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 目標月間販売台数は1万2000台と発表されている。外観デザインはフロントから流れる卵形のワンモーションフォルムとなっており、3代目に比較してホイールベースが100mm拡大され、居住性を向上させている。リアシートの座面は高く、前後に大きくスライドが可能。

また初代にみられたAピラーからフロントバンパーに至るキャラクターラインも復活している。すでにエッセソニカで採用されている新開発のKF型3気筒DOHC12バルブエンジンを全車に搭載。一部グレードにはCVTを採用して燃費向上を図る。なお、標準グレードの「L」には5速MTの設定もある。カスタムは一部グレードを除き、プロジェクター式ディスチャージランプを標準装備している。VSC、プリクラッシュセーフティシステムなどの安全装備をカスタムRS FFにオプション設定。シャシは7代目ミラと共通である。また、このモデルから5代目前期型まで、センターメーターを採用した。

  • 2006年10月5日 - 4代目へフルモデルチェンジ。
  • 2007年8月20日 - 創立100周年記念特別仕様車「メモリアルエディション」を発売。標準車・カスタム共に設定され、標準車では専用の内外装を施した他、自発光式メーター、キーフリーシステム(イモビライザー機能付)、ドアミラーターンランプ、リバース連動ドアミラーなどを装備し機能を充実。カスタムでも自発光式メーター、キーフリーシステム(イモビライザー機能付)、リバース連動ドアミラーに加え、プッシュボタンスタートも追加されている。なお、両タイプとも燃費性能の高いCVT仕様のみである。
  • 2008年6月2日 - 特別仕様車「L selection」、「カスタム XC edition」を発売。前者はプッシュ式オートエアコン、運転席シートリフター、チルトステアリングなどの快適装備を充実しながらも求めやすい価格設定にした4速AT専用車である。後者はプロジェクター式ディスチャージヘッドランプ、ABS(EBD&ブレーキアシスト付)、オートエアコンといった装備を採用したCVT専用車である。
    • 12月15日 - マイナーチェンジ。カスタムはフロントマスクを大幅に変更。プロジェクター式ディスチャージヘッドランプと自発光式メーターを標準装備化。テールレンズはクリアーテール化された。内装もオーディオ部分にブラックメタリック塗装を施し、シート表皮も変更された。標準車は内装色をベージュ色にすると共にフロント周り、リアコンビネーションランプのデザインを変更。フロントフェンダーのターンランプをクリアタイプに変更(L・X)、メーターがブラック基調となり、インパネ下部にシルバーガーニッシュを取り入れた。さらにアジャスタブルパック(運転席シートリフター・チルトステアリング・アジャスタブルショルダーベルトアンカー)を全グレード標準装備としている。そのほか、標準・カスタム共にトップシェイドガラス、キーフリーシステム(L・カスタムSを除く)、エコインジケーター(MT車を除く)などが追加。キーフリー仕様は、従来の「車体に近づけば開錠、遠ざかれば施錠する」方式から、リクエストボタン方式に変更された。また、ボディカラーの新色に「ハーブグリーンメタリック(標準)」、「ブロンズクリスタルメタリックオパール(カスタム)」を追加(標準車のヴェネチアンレッドメタリック、カスタムのルージュレッドクリスタルメタリックが廃止)。グレード体系も変更となり、標準車は特別仕様車を廃止し発売時の「L」・「X」・「X Limited」の3グレードに集約。カスタムは従来の「L」に替わって「S」を追加、「X」・「R」にはCVTが搭載され、ターボ仕様の全グレードがCVTとなる。今回の改良でドリンクホルダ照明廃止、シフトパネル照明廃止、パワーウィンドウスイッチ照明は運転席を除き廃止となっている。
  • 2009年4月20日 - 特別仕様車「L VS」、「X VS」、カスタム「RS VS」を発売。「L VS」・「X VS」は14インチアルミホイールやブラックの専用内装などを施し、高級感を高めたほか、「L VS」ではキーフリーシステム(イモビライザー機能付)も追加装備されている。カスタム「R VS」は革巻ステアリングホイールや専用シート表皮を採用しつつ、価格を低く抑えた。
    • 12月25日 - 一部改良。新排出ガス測定モード「JC08コールドモード」に対応。グレード体系を変更し、標準は「X」・「X Limited」と入れ替わりで特別仕様車を仕様変更しカタロググレード化した「X VS II」とCVTを搭載しながら価格を低く抑えた「X Special」の2グレードを追加、カスタムは「S」・「X Limited」を廃止し3グレード体制となった(カスタムはこの時点で4速AT車がなくなり、全車CVT仕様となる)。また、燃費基準達成レベルが一部を除くほとんどのグレードでグレードダウンされた。一部車種に設定だったカーテンエアバッグ、横滑り防止装置 (VSC)を含むオプションパックが廃止される。
  • 2010年5月6日 - 従来の「X VS II」に替わり、自発光式メーター、マルチインフォメーションディスプレイ、キーフリーシステム(イモビライザー機能付)、14インチアルミホイール、オートエアコン等充実装備をしながら価格を抑えた新グレード「X VS III」を追加。同時に仕様変更を行い、「L」の4速AT車が廃止され、「X Special」は車両本体価格を3万円引き下げた。これにより、4速ATの福祉車両を除き、ムーヴは廉価グレードの「L」が5速MT、「L」以外の全グレードおよびカスタムはCVTとなる。また、標準・カスタムのそれぞれ一部車体色を廃止。
標準
カスタム

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5代目 LA100/110S型(2010年 - )

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 歴代同様、ノーマルとカスタムの2バリエーション展開を踏襲する。今回の改良では平均で約35kgの軽量化を図るとともに[6]、KF型エンジンも特性を全面的に見直し、トランスミッションCVTに統一。あわせて、CVTはガソリン車CVTのアイドリングストップシステムでは世界で初めて電動オイルポンプを廃止し、ユニットを小型化、さらに、新エンジンの搭載に合わせて変速制御域の最適化を行った。

アイドリングストップシステムでは、エンジン始動時間の短縮と、油圧室のオイルシールを二重化することで前述のオイルポンプを廃止した他、エンジン停止中のカーナビオーディオ用補助電源である電気二重層キャパシタを、アイドリングストップ制御用ECUと一体化したDC-DCコンバータに置き換えることで廃止、坂道でのブレーキホールド機能は、従来のABSからVSCを用いる方式に変更して[7]ブレーキを増圧、ソレノイドバルブを省略している。これらの見直しで重量約60%、コスト約70%の低減が図られ、再始動時間も従来から0.1秒短縮されている。

その他にも大幅なコストダウンは多数行われ、カスタムは3代目・4代目ではバックドアに設けられていたリアのナンバープレートの位置が初代・2代目と同様にバンパー上に戻され、バックドアパネルがノーマルと同一になった他、標準系からドアミラーターンランプが廃止された。また、eco IDLEを搭載する「X」・「X Limited」・「カスタムG」にはリアに「eco IDLE」エンブレムが装着される。

リヤコンビネーションランプLEDを採用し省電力化すると同時に、「X」、「X Limited」、「カスタムG」には新開発のアイドリングストップシステム「eco IDLE(エコアイドル)」を組み合わせたことで、27.0km/L(4WD車は24.5km/L、いずれも10・15モード燃費)の低燃費を実現。eco IDLE 非搭載の「L」、「カスタムX」、「カスタムX Limited」でも25.0km/L(4WD車は22.5km/L、いずれも10・15モード燃費)の低燃費としたことにより、ターボ車の「カスタムRS」を除く全グレードで平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)及び平成22年度燃費基準+25%達成となった。

ホイールベースは35mm短縮されつつも居住性の改善は図られており、室内幅は軽自動車最大となる1,350mmを確保するとともに、新形状のフロアパネルと防音材の最適配置により高い静粛性も獲得している。

装備面では全車に「フルオートエアコン[8]」・ecoリーフゲージ(エコドライブ度を葉の形状の変化で知らせる)・平均燃費・渡航可能距離・外気温(eco IDLE搭載車はこれらに加えアイドリングストップ時間・アイドリングストップ積算時間)を切替表示する「マルチインフォメーションディスプレイ」、「エコインジケータ(「カスタムRS」はエコドライブ時、メーターのエッジライト色が白からブルーに変わる「ブルーecoシグナルメーター」付)」、エコインジケーターの点灯条件を厳密にし、エアコン(冷房)を制御し燃費の向上に資する「エコドライブモードスイッチ」が装備される。ヘッドランプは、標準車は「マルチリフレクターヘッドランプ」、カスタムには「LEDイルミネーションを内蔵したプロジェクター式HIDヘッドランプ」を備える。軽自動車初の ナノイー (nanoe)(パナソニック電工、合併後はパナソニック製)ディフューザーがグレードにより標準、もしくはオプション装備が設定される。「キーフリーエントリー」搭載車は「連動オート格納式ドアミラー」が装備される。なお、4代目のマイナーチェンジ時に搭載が見送られた「ドリンクホルダ照明」、「シフトパネル照明」、「全席パワーウィンドスイッチ照明」が復活した。

安全性においても「SRSサイドエアバッグ(運転席、助手席)」や「SRSカーテンシールドエアバッグ」、「ダブルプリテンショナー&フォースリミッター機構付フロント3点式ELRシートベルト」がセットとなる「セーフティパック」がカスタムのオプション装備に設定される。また「カスタムRS」の2WD には、レーザーレーダを利用した衝突被害軽減ブレーキ・、車載カメラを利用した車線逸脱防止支援機能、VSC・ 全車速対応型レーダークルーズコントロール(軽自動車初搭載)[1]。)がセットの「インテリジェントドラインビングアシストパック」もオプション装備として設定される。[9]さらに「カスタムRS」の2WD 及び4WDには「VSC」単独のオプション装備も設定もされる。

  • 2010年12月13日 - 5代目へフルモデルチェンジ。
  • 2011年5月24日 - 富士重工業スバル)へ2代目ステラとしてOEM供給開始。パワートレインなどは共通であるが、エンブレム・フロントの意匠が異なる他にも、標準装備品、オプション装備品の組み合わせ、ボディーカラーについては、ムーヴカスタム設定カラー「ブロンズオリーブパールメタリック」、ムーヴ設定カラー「ホワイト」、共通設定カラー「シルキーマルーンクリスタルメタリック」、「アーバンナイトブルークリスタルメタリック」[10]が設定されない代わりに、ステラ/カスタム共通カラーの「ファインブルー・マイカメタリック[11]」が設定されている。また、スバルではアイドリングストップと呼ぶ機構について、インパネ表示や取扱説明書ではeco IDLE(エコアイドル)の言葉がそのまま使われている。
    • 8月1日 - 一部改良。ターボ車「カスタムRS」において、エンジン制御の最適化や触媒構造の改善などにより燃費・排出ガス浄化性能を向上し、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」と「平成22年度燃費基準+25%(2WD車のみ、4WD車は+20%)」を同時に達成した。それに伴い、「カスタムRS」2WD車のみに装備されていた、専用デザインの16インチアルミホイール(切削加工)&タイヤは、4WD車や先代モデルの「R」などに装着されていた15インチへとインチダウンされた。
    • 11月7日 - 一部改良。NA車全車にミライースで開発された「e:Sテクノロジー」のうち、新エンジンと改良型CVTを組み合わせたパワートレーンと停車前アイドリングストップ機能付新型「eco IDLE」(すでに「eco IDLE」を搭載している「X」と「X Limited」はシステムを改良、「L」・「カスタムX」・「カスタムX Limited」は新搭載)、エコ発電制御(減速エネルギー回生機能付)を採用したことで、燃費を大幅に向上(JC08モードで2WD車は27.0km/L、4WD車は24.8km/L)。併せて、「カスタムX Limited」は車両本体価格を据え置きながら「カスタムG」を統合。同グレードの装備品(本革巻きステアリングホイールなど)を追加してグレードアップを図った。なお、NA・2WD車は「平成27年度燃費基準+20%」、NA・4WD車は「平成27年度燃費基準+10%」をそれぞれ達成している。NA車の指定空気圧を220kPa→240kPaに変更した。
  • 2012年5月21日 - 一部改良。メーカー希望小売価格は据え置かれた。全車リアウィンドウデフォッガーのタイマーが15分間固定方式から外気温や車両の状態に応じて15分間から60分間に自動制御される方式になった。eco IDLEによるエンジン停止及び始動条件が変更された。キーフリーシステム連動電動格納式ドアミラー(ヒーティッド含む)装着車については、連動機能解除をエンドユーザーによって可能にした。ターボ車「カスタムRS」は、NA車同様に「e:Sテクノロジー」の一部(新型エンジン・新型「eco IDLE」・エコ発電制御など)を採用したことで燃費を向上(JC08モードで2WD車は24.2km/L、4WD車は22.2km/L)。これにより、2WD車は軽乗用ターボエンジン車初の「平成27年度燃費基準+10%」を達成。4WD車も「平成27年度燃費基準」を達成した。ターボ車の指定空気圧を220kPa→240kPaに変更した。VSC関連のランプをISOに準拠したものに変更した(ただしTRCは独自のデザイン)。なお、全車速対応型レーダークルーズコントロールと「eco IDLE」の同時使用はできない。
    • 12月20日 - マイナーチェンジ[12]。燃費性能・基本性能・安全性能・デザイン等の向上を図るべく大幅な改良が行われる。既に採用済みの「e:Sテクノロジー」が進化し、軽自動車初となる「CVTサーモコントローラー」を採用。エンジンとCVTの温度を相互に最適化し、燃焼効率や動力伝達効率を高めて燃費を向上。「エコアイドル」もエンジン停止のタイミングを車速9km/h以下[13]に早めたことでアイドリングストップ時間を延長[14]。CVTフルードの低粘度化や変速ギヤのハイギヤ化、ボディデザインの変更による空力改善や車高を低くしたことで走行抵抗を低減したことで、NA・2WD車で29.0km/L(JC08モード燃費)の低燃費を実現するとともに、燃費向上により、マイナーチェンジ前のNA・2WD車に加えてNA・4WD車とターボ車「カスタムRS」の2WD車も「平成27年度燃費基準+20%」を達成、「カスタムRS」の4WD車は「平成27年度燃費基準+10%」を達成した。併せて、レーザーレーダーを利用した低速域衝突回避支援ブレーキ機能、誤発進抑制制御機能、先行車発進お知らせ機能・VSC&TRCの4つから構成される軽自動車初の衝突被害軽減ブレーキである「スマートアシスト」(以下「スマアシ」[15][16]をNA車の一部のグレードに標準装備した。走行性能については標準車にもスタビライザー(2WD車はフロント・リア両方に、4WD車はフロントのみ)を搭載し、併せてサスペンションをローダウン化。ダッシュインナーサイレンサーの性能向上や防音材の効果的な配置により静粛性も向上。さらに、効きとペダルの踏みごたえを高めるため、フロントベンチレーテッドディスクブレーキ(14インチ)を全車に標準装備した。ただし、燃料タンク容量は従来の36Lから30Lに減らされた。デザインも一新されており、「ムーヴ」はフード先端を持ち上げ、角型ヘッドランプやフロントグリル・バンパーを大きな塊に見せることで「シンプル・安心感」を表現し、安心感が伝わるシンプルでボリュームのあるフロントフェイスとなり、「カスタム」は軽ガソリン車初の4連LEDヘッドランプ(ロービーム・オートレベリング機構付)を採用し、大型メッキグリルとバンパーに組み込まれたターン&フォグランプを特長的なグラフィックに配置したことで存在感のあるスタイルとなった。リアコンビランプも改良となり、後続車への視認性向上を図るため、LEDブレーキランプが前期型の4灯式から「ムーヴ」は12灯式、「ムーヴカスタム」は20灯式となった。インテリアでは歴代ムーヴシリーズのマイナーチェンジでは初めてインパネデザインが変更となり、メーター位置はセンターから運転席前に移動[17]。「ムーヴ」はベージュをアクセントとした2トーンインパネを採用し、自発光式メーター(スピードメーターのみの1眼メーター)は文字サイズを拡大。「カスタム」はブラック基調にブラック加飾やシルバー加飾をアクセントに施したオーディオパネルを採用。3眼自発光式メーターはメッキリングや立体目盛を施し、高級感を演出した。ちなみに、ステアリングホイールは前期型ではMOMO革巻を採用する「カスタムRS」除く全グレードで採用されていたメッキオーナメント/シルバー加飾付仕様はカスタム専用となり、標準車はミライースと同デザインのメッキオーナメント付仕様となった。ボディカラーは「ムーヴ」では前期型同様のラインナップとなるが、「カスタム」は「ブロンズオリーブパールメタリック」と「スパークリングオレンジクリスタルメタリック」を廃止する代わりに、前期型では標準車専用色だった「シャンパンゴールドメタリックII」と新色の「タングステングレーメタリック」を追加し、無償色が前期型の2色のみから、4色に増えた。グレード体系は前述のスマアシを搭載したグレード(「L"SA"」・「X"SA"」・「カスタムX"SA"」・「カスタムX"Limited SA"」)を追加する替わりにノーマルタイプの「X"Limited"」を廃止[18]した。また、「ナノイーディフューザー」や「インテリジェントドラインビングアシストパック」のオプション設定も廃止された。
  • 2013年4月16日 - 福祉車両「フレンドシップシリーズ」にラインナップされている「フロントシートリフト」をマイナーチェンジ。すでに内外装や走行性能関係は前年のマイナーチェンジで変更されていたが、今回は一般車両同様にスマアシを標準装備したグレードを設定(軽福祉車では初採用)。また、シートリフト機構のプロセスを見直し、従来の「スライド→下降」から「傾斜スライド下降」に変更したことで乗降時の頭上高を約50mm拡大し、乗降時間も約10秒短縮。助手席アームレストの高さを約80mm低くしたことで快適性も高めた。さらに、シートリフト機構のプロセス変更に加え、部品点数の削減などにより車両本体価格の最低価格が前期型より6万円値下げされ、スマアシ付グレードでも1.3万円値下げされた。グレード体系は「L」・「L"SA"」・「X"SA"」の3グレードを設定(フロントシートリフト「X」は廃止)。「L"SA"」には4WD車も設定される。
    • 7月1日 - ターボ車「カスタムRS」にスマアシを標準装備した「カスタムRS"SA"」を追加。併せて、ムーヴ・ムーヴカスタム共通でボディカラーの入れ替えを行い「シャンパンゴールドメタリックII」を廃止する代わりに「ファインブルーマイカメタリック」を追加した(「ファインブルーマイカメタリック」は元々、OEM車種である2代目ステラの専用色だった。今回のボディカラー入れ替えにより、ムーヴでは廃止となった「シャンパンゴールドメタリックII」がステラ専用色となった)。
    • 10月21日 - 一部改良。ボディカラーは「シルキーマルーンクリスタルメタリック(オプションカラー)」を廃止する替わりに、3代目タント設定色である「ファイアークオーツレッドメタリック」と「プラムブラウンクリスタルマイカ(オプションカラー)」を追加。安全面では60km/h以上で走行中に強くブレーキを踏みこんだ場合にブレーキランプの点灯と同時にハザードランプを点滅させて後続車に注意を促すエマージェンシーストップシグナルを全車に標準装備し、ナビゲーションを標準装備する「カスタムX" Limited"」・「カスタムX"Limited SA"」を除く全グレードにはディーラーオプションの純正ナビゲーションを設定した場合により快適に利用できるようにバックカメラとリアスピーカーをセットにした純正ナビ装着用アップグレードパックを新たに設定した。ノーマルタイプの「ムーヴ」には、「カスタムRS」と同じターボエンジンを搭載し、自発光式3眼メーターを採用した「Xターボ」・「Xターボ"SA"」を追加した(今回追加された該当2グレードは、2代目後期型以来の、ターボ用ボンネットダクトが復活した)。
  • 2014年5月8日 - 特別仕様車「スマートセレクションSA」・「スマートセレクションSN」・「スマートセレクションSA&SN」・「VS」を発売[19]
「スマートセレクションSA」・「スマートセレクションSN」・「スマートセレクションSA&SN」は3タイプ共通で、スーパーUV&IRカットガラス(フロントガラス)とスーパーエアクリーンフィルターを特別装備するとともに、「スマートセレクションSA」はスマアシを、「スマートセレクションSN」はスマートフォン連携メモリーナビゲーションシステムを、「スマートセレクションSA&SN」はスマアシとスマートフォン連携メモリーナビゲーションシステムをそれぞれ特別装備した。「スマートセレクションSA」は全グレード(「L」・「X」・「Xターボ」・「カスタムX」・「カスタムX"Limited"」・「カスタムRS」)に設定されるが、「スマートセレクションSN」と「スマートセレクションSA&SN」はメモリーナビゲーションシステムが標準装備されている「カスタムX"Limited"」を除く5グレードに設定される。
「VS」は「L」・「Xターボ」・「カスタムX」をベースに、「L」と「Xターボ」にはスポイラー(フロントコーナー・リア)、サイドストーンガード、クリアサイドターンランプ、ブラックインテリア(ドアトリム・シート)、メッキインナードアハンドルを特別装備し、さらに「L」には14インチアルミホイール、自発光式3眼メーター(タコメーター・シルバーメーターリング付)、シルバーセンタークラスター、キーフリーシステム、プッシュボタンスタート、オート格納式カラードドアミラー(4WD車はヒーテッド付)、ブラックインパネ、メッキエアコンレジスターノブを特別装備し、インパネセンターシフトはメッキプレート付に、ワンプッシュ式オートオープンカップホルダー(前席)はシンボル証明付にグレードアップ(「L」のみで特別装備されている装備品は一部の装備を除いて「Xターボ」ではベースグレードに標準装備されている)。「カスタムX」はフロントグリルとフォグランプベゼルにライトスモークメッキを採用するとともに、ステアリングは上級グレードの「カスタムX"Limited"」と同じ革巻(メッキオーナメント・シルバー加飾付)にグレードアップ、アルミホイールは15インチにサイズアップし、専用デザインとした。なお、前述の「スマートセレクション」の特別装備内容を追加した「VSスマートセレクションSA」・「VSスマートセレクションSN」・「VSスマートセレクションSA&SN」も設定される。
これらにより、同日に一斉発売される特別仕様車としては異例ともいえる28グレード(「L」ベース・「Xターボ」ベース・「カスタムX」ベースが各7グレードずつ、「X」・「カスタムRS」ベースが各3グレードずつ、「カスタムX"Limited"」ベース1グレード)が設定され、価格や装備内容に応じて柔軟に対応できるようになっている。
標準
カスタム

燃料電池自動車

ダイハツでは電気自動車を開発した技術力を元に、早くも1972年から燃料電池自動車を開発、ムーヴもそのベース車になっており、2種類が登場した。2005年からはタントFCHVも登場している(トヨタ・FCHVも参照)。

ムーヴEV-FC
初代をベースとして1999年に登場。メタノールを改質して水素を抽出する「メタノール改質式」を採用した。
ムーヴFCV-K-2
2代目・L900S/902S/910S型をベースとして2001年に登場。トヨタ自動車との共同開発で高圧水素タンクを搭載する。2003年に国土交通大臣認定を受けて公道走行を開始、1台が大阪府に貸与されている。

リコール情報

脚注

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関連項目

テンプレート:Sister

外部リンク

テンプレート:自動車

テンプレート:ダイハツ
  1. ちなみに、2013年9月現在京都工場で生産される唯一のダイハツブランド車種である。
  2. シボレーアストロを意識したアメリカンミニバン風のデザインではあるが、実際はアクの強い標準車のデザインになじめないユーザーを取り込むための措置である。
  3. 必ずも福祉目的とは言えないが、助手席回転シート車は当初より設定が有った。
  4. 「Manual 4WD」の略
  5. この当時、すでに異型ヘッドランプが主流となっていた中で、カスタム系の丸型ヘッドランプ(機構的には、マルチリフレクタ式)は、ややもすると目立つ存在であった。
  6. テンプレート:Cite web
  7. VSC非装着車はヨーレートセンサを装備しないためVSCは働かない。
  8. 2012年12月のマイナーチェンジで、Lグレードのエアコンがマニュアルタイプにグレードダウンされた。
  9. この場合、「インテリジェントドラインビングアシストパック」の装着時には「セーフティパック」が同時装着となる(「インテリジェントドラインビングアシストパック」の単独装着は不可)[2]。なお、インテリジェントドライビングアシストパックにはセーフティパックの価格が含まれている。[3]
  10. ステラにおいて、シルキーマルーンとアーバンナイトブルーの2色は、8月の一部改良時に設定されたが、2013年1月のマイナーチェンジで、シルキーマルーンは廃止され、カスタムのみの設定であったアーバンナイトブルーは標準仕様にも設定された。
  11. 2代目タントに設定されている青と同一色。
  12. テンプレート:PDFlink - ダイハツ工業 ニュースリリース 2012年12月20日
  13. ターボエンジン搭載の「カスタムRS」は車速7km/h以下で据え置き。
  14. テンプレート:Cite web
  15. ミライースのマイナーチェンジ(2013年8月のマイナーチェンジからスマアシ搭載グレードを選択可能)から用いられるようになった略称。
  16. 警告文はスバルのEyeSightと同じ「スマートアシストに頼った運転は、絶対に行わないでください。」。
  17. マイナーチェンジでメーター位置を変更したのは、日産・プレサージュ以来となる。
  18. 同仕様に標準装備されていたメモリーナビゲーションシステム&16cmフロントスピーカー+バックカメラ+AUX端子を「X」・「X"SA"」にメーカーオプション設定、運転席シートリフターの標準装備化などで代替。
  19. テンプレート:PDFlink - ダイハツ工業株式会社 ニュースリリース 2014年5月8日
  20. 2011年8月生産分以降は15インチアルミホイールにインチダウンされている。