セバスティアン・フレイ

経歴

1997年にASカンヌでプロデビュー。1998年 7月1日に弱冠18歳でセリエAの強豪・インテルへ移籍したが、ジャンルカ・パリュウカという偉大な名手がいたため出場機会に恵まれず1999年にエラス・ヴェローナへレンタル移籍。

2000年にインテルに復帰し正GKを務めたが、2001年にフィオレンティーナからフランチェスコ・トルドが移籍したためジャンルイジ・ブッフォンをユヴェントスへ放出したパルマへ移籍。かつてパルマで活躍し世界的名手と謳われたクラウディオ・タファレルも加入したがポジションを譲ることなく、レギュラーとして活躍。パルマでは中田英寿とチームメイトであった。

2005年 6月24日、フィオレンティーナへレンタル移籍。移籍後はクリスティアーノ・ルパテッリからポジションを奪って出場機会を増やし、シーズン終了後に完全移籍した。その後も正GKとして活躍し、UEFAチャンピオンズリーグ 2009-10ではイングランドの名門・リヴァプールFCを抑えて見事決勝トーナメントに進出したが、ベスト16ではバイエルン・ミュンヘンに敗れた。2010-11シーズンはシーズンを棒に振る故障によってセルティックFCから加入したアルトゥール・ボルツにレギュラーを奪われ、移籍後最低となる11試合の出場に留まった。

2011年 7月29日、ジェノアCFCへ移籍。2011-12シーズンはリーグ戦全38試合にフル出場し、リーグ最多セーブ数を記録するなど存在感を示したが、同時にリーグ最多の69失点を喫し、チームも17位と最後まで降格の危機に晒された。

2013年 7月15日、3年契約でトルコのブルサスポルに移籍^[1]。インテル入団から15年間を過ごしたイタリアの地に別れを告げた。

フランスU21代表では4試合に出場。2004年 11月17日のポーランド戦に向けてフル代表に初選出されたが出場機会はなかった。

2007年 11月21日、EURO2008予選最終節のウクライナ戦で念願のフル代表デビューを飾った。

2008年 8月22日、代表引退を発表した。現在の代表スタッフに対する不満を理由とし、将来状況が変わった場合、引退撤回も有り得るとしている。^[2]

祖父のアンドレ・フレイは、フランスで有名だったサッカー選手であり、父のレイモン・フレイもプロのゴールキーパーだった。弟はACキエーヴォ・ヴェローナ所属のDFニコラ・フレイである。
イタリアの至宝ロベルト・バッジョの紹介で、2006年、SGI（創価学会インターナショナル）に入会。2007年3月25日にはフィレンツェ市から池田大作SGI会長への「平和の印章」授与式にも列席した^[3]。
私生活では、2人の息子の父親である。