ストレッチマン

テンプレート:基礎情報テレビ番組 ストレッチマンはNHK 教育テレビ（NHK Eテレ）で放送されている特別支援学校・特別支援学級向けの学校放送番組。この番組の主人公であるストレッチマンおよび、前身番組の『グルグルパックン』、改題番組である『ストレッチマン2』『ストレッチマン・ハイパー』『ストレッチマンV』についてもこの項で述べる。

概要

ストレッチマンは元々、運動不足になりがちな障害児に体を鍛えるきっかけを与える事を目的に、NHK大阪放送局制作の『グルグルパックン』の一コーナーとして、1994年の同番組放送開始と共に始まった。当初はスタジオでストレッチ体操を行うだけで怪人との対決などは一切無かったが、1996年度から内容を一新、ストレッチ体操を行なった後、各地（主に近畿地方）の特別支援学校を襲撃する怪人達^[1]と対決する、という内容になった。

1999年にグルグルパックンの終了に伴いこのコーナーだけが残り、『ストレッチマン』として独立した。内容もそれまでのストレッチ以外に歌や遊びのコーナーが加わった。そして2002年に『ストレッチマン2』、2010年より『ストレッチマン・ハイパー』となり現在に至る。なお、地上アナログ放送では「ハイパー」から画角16:9のレターボックス放送に移行した。

テーマ曲はOP・ED曲共にストレッチマンが歌っている。テーマ曲作曲・番組音楽担当は佐藤心。

2003年にNHK大阪ホールでゴスペラーズと競演したストレッチマンスペシャルが放送され、その年のNHK紅白歌合戦など特番にゲスト出演、果ては2004年長居スタジアムで開催された1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭で当時の海老沢会長、麻生総務大臣らとともに体操をするなど、教育テレビを代表する人気キャラクターとなっている。

2007年10月、ストレッチマンがNHK大阪放送局及びNHK関西ネットワークの「BKって、なに?」キャンペーンキャラクターに起用された。

2013年 4月11日より、新シリーズ『ストレッチマンV(ファイブ)』が開始。19年間出演した宇仁菅真は降板し、新たに5人のストレッチマンが登場する。放送時間が5分短縮され10分となった^[2]。これに先立って同年3月28日には、『ストレッチマンV 新たなストレッチマンあらわる?』が放送され、新旧引継ぎが行われた^[3]。なお、この『ストレッチマンV』より番組制作は東京に移管している。

放送時間

いずれも日本時間。

2014年度

木曜09:20-09:30
金曜15:30-15:40（再放送）

放送時間の変遷

1999年4月 - 2002年3月：月曜10:15-10:30／水曜10:15-10:30
2002年4月 - 2003年3月：火曜10:15-10:30／木曜10:15-10:30
2003年4月 - 2011年3月：火曜09:45-10:00／木曜09:45-10:00
2011年4月 - 2012年3月：金曜09:15-09:30
2012年4月 - 2013年3月：木曜09:20-09:35
2013年4月 - 2014年3月：木曜09:20-09:30／木曜15:30-15:40

登場人物

主要人物

ストレッチマン（宇仁菅真）: ストレッチ第七星雲出身の宇宙人。一人称は「わがはい」。1994年頃日本の養護学校で初めて目撃され、その後は各地に出没している。衣服は着用せず常に全裸である。皮膚はレモンのように黄色く、胸に星のしるしがある。体格は成人男性ほどだが頭がとがっておりその分身長は高い。単独で大気圏突入・離脱をこなし、たびたび日本に訪れている。NHKのイベント舞台では飛ばない。しかし、2003年にゴスペラーズと競演した際の退場時には自力で飛んで帰り（透明な糸で釣りあげられた？）、その時は会場の多くの子供たちが声援を送っていた。; 地球でいうストレッチ体操が得意で趣味でもある。性格は明朗快活であまり深く悩まないが、ストレッチに悩んだら気晴らしにストレッチをする。それほどストレッチを愛していて生活の一部になっている。; 時に各地の養護学校を襲撃する怪人を倒し子供達を守る正義のヒーローである。登場時は怪人をにらみつけ、左手を右下に突き出した後、右手でSの字を描き「ストレッチマン、参上！」と名乗る。怪人をある程度懲らしめた後で必殺技で怪人を消滅させる。必殺技に必要なエネルギーは子供たちとストレッチをすることによって生成される。ストレッチは「1、2、3、4、5」と数えながら行われ、同時にこのカウントは画面上に大きく表示される。エネルギーが十分にたまると最後の「5」が「ストレッチマン」の「S」に変化する。このエネルギーが「ストレッチパワー」であり、これを敵に向けて照射するのが必殺技である。ストレッチパワーには邪悪な心を打ち消す能力があり、これを浴びた怪人は通常消滅するが、邪悪な心に染まりきっていない時は清い心のモンスターに変身することもある。また、ストレッチの道に悩み挫折しそうになった彼のおとうと（池田宏樹先生）はストレッチパワーによって復活した。; 頭のとんがりはストレッチトンガリといい、敵による攻撃などで破損する唯一の弱点だが、レモンを食べることで復活する。ちなみにトンガリの中身は空洞になっており、凹んでしまったときは掃除機で吸い込めば元に戻る。そのほかには雷と怪談が苦手で^[4]、ウイスキーボンボン一個や奈良漬けで酔うほどアルコールにも弱い。; 趣味は前述の通りストレッチであるが、カラオケにも興味がある。好きな遊びは凧揚げで、子供のころは凧揚げキングと呼ばれていた。白い小さなうさぎのぬいぐるみを「うさぴょん」と名付け、密かに大事にしている。; 「ストレッチパワーが、ココに、貯まってきただろう！」等の特徴的なセリフが彼を印象付けている。ハイパー以降のセリフは「ハイパーストレッチパワーが、ココに、貯まってきただろう！」となる。; 学校放送のキャラクターであるが、Eテレキッズ関連の番組やイベントにゲスト出演する機会が多い。; 2013年 3月28日、ストレッチマンVに自身の任務を引き継がせ、自身はその役目を終えたが、イベント等は続行。公式サイトでは現在「初代ストレッチマン」として紹介されている。

まいどん（声・楠原かおり操演・脇坂亜紀子）: 「ストレッチマン2」から登場した宇宙カタツムリの子供。当初はポーズクイズのコーナーを担当していたが、現在は遊びコーナーでキッズ達のまとめ役を担当。まいぞう・まいこ夫妻の長男。一人っ子なので寂しがり屋。争いごとは嫌いで怖がり。温和で人懐っこい。地球の子ども達を兄弟だと思っている。彼が生まれた第七星雲でも少子化が進行しているという^[5]。; 生年月日は星雲暦3000年7月29日^[6]、年齢は29歳で、地球人の年齢では5歳に相当する^[7]。; 地球の学校にやってくるときはエネルギーボールでその土地の景勝地・建築物周辺を飛びながら学校へ向かう。登場時には「ま〜いど〜」と挨拶し、学校に着地した際は「どっこらしょっ」と漏らす。最近は「ずどーん」と漏らす。; ストレッチ中央銀行に預金口座を所有。ストレッチマンとは対照的に割りと堅実なタイプで、「お金を貯めてロケットを買う」とのこと。

怪人: ロケ先の養護学校の先生1人、時々2〜3人が毎回怪人に扮する。怪人の名前を示す「かいじん　○○」（ハイパー以降は「怪人　○○」）という字幕スーパーの下（あるいは右側）に「（××先生）」（ハイパーのみ「〈××先生〉」）という補助字幕が現れる（大抵は男性教員）。怪人のモチーフは主にその土地の名物や地域に縁のある生物などである事が多い。彼らを統括する黒幕・幹部などは今のところ登場せず、それぞれが好き勝手に活動しているようである。; ストレッチパワーを浴びると消滅する（いわゆる画面外への移動・退場）のがかつてのお約束だったが、最近は消滅ではなく改心してストレッチマンと子供たちの輪の中に入って一緒に遊ぶパターンも出てきた。; ゴスペラーズと共演したスペシャルでは、当時はまだブレイク前の安田大サーカスのクロちゃんが怪人役を務めたこともある。