ジャガー (ローカルタレント)

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テンプレート:存命人物の出典明記 テンプレート:Infobox Musician ジャガー (JAGUAR) は、東京都足立区北千住生まれ、千葉県市川市本八幡在住のミュージシャンローカルタレント実業家。父は心象の鬼才、日本画家の村上馨。UPPERCUT、愛の形見、FANTASYのジャケットは父によるもの。

人物

1980年代初頭より地元のチバテレビで自前コンサートの告知CMを散発的に打っていたが、1985年からそのチバテレビをキー局に、テレビ神奈川テレビ埼玉でも放送枠を買い取り、自ら制作・主演する5分間のプロモーション番組ハロー・ジャガー』を毎週放映する[1] 。ヒステリックグラマーなどがゲスト出演したこともある。番組の初期においては、金髪、鋲打ちの衣装とリストバンドというヘヴィメタル風の格好ではあったものの、メイクは現在とは異なり、ほぼ素顔であった。レコードの録音には、長渕剛の作品に参加したり、六三四Musashiに在籍していたスタジオ・ミュージシャン川嶋一久(ベース)や松浦金時(ドラム)を起用していた。川嶋一久はJAGUAR FIRSTからFANTASYまでほぼ全ての作品に参加している。ギタリスト法田勇虫や、コーラスとして佐々木真理を起用したこともある。会社経営を始める前は、ジャガー本人が元々プロのミュージシャンであったらしい。地球上での仮の姿として経営する洋服直し店は、千葉県市川市本八幡に本店を置き、首都圏で25の支店を構える業界大手である。経営方針は絶対に損をしないこと。以前は広告看板製作業、クリーニング店、美容室喫茶店、ライブハウス、レコード制作会社など手広く経営していた。本社がある本八幡のMIXビルでダンス処MIX本八幡も経営している。

1986年頃になると、ほぼ今と変わらないメイク(本人曰く皮膚)を施し、悪魔(デーモン閣下)を倒しにジャガー星からやってきた正義の味方を自称する。得意技はロンドンキック。キャラクター設定としては、あくまでも物体であり、石っころの様な存在。ジャガー星物であってジャガー星人ではない。千葉県にある鋸山洞窟スタジオ宇宙船ジャガー号を隠してある。ファンは、ジャガーと呼び捨てにしてはならず、ジャガーさんと呼ばなければならない。徐々にメディアに露出を増やし、テレビ朝日系の子供向けバラエティ番組パオパオチャンネル』に自分のコーナー「だまってジャガーについてこい!」「出前ジャガー」「正義の味方ジャガー参上!!」を持ったり、『コンプティーク』誌でコラム「ジャガーじゃが」を連載したりとマルチタレント振りを発揮した。主に、バブル期であった1980年代後半から1990年代初頭にかけてのサブカルチャーシーンでジャパニーズ・アンダーグラウンドのカリスマとしてカルト的な人気を博し、絶頂を極めた。当時の愛車は白いコルベット

FANTASY(1993年)発表後は、当時のスタッフによる横領事件や、仮の姿としての会社経営の多忙さにより音楽活動を休止。活動休止後10年余り沙汰止みになっていたが、2004年に、チバテレビの地域振興キャンペーンとのタイアップで突如復活した。本人曰くタイムマシンで旅行をしていたが、ダイヤル操作を誤り未来(2000年代後半)に着いてしまった。

インパクトのあるルックスとは正反対に非常に礼儀正しく、ハスキーな声だが独特のテンションのですます調で気恥ずかしそうに喋り、時折素に戻るというギャップがまたさらなるインパクトを強調している。ネット上の自分に関する情報は常にチェックし、掲示板やTwitterでファンとの会話に応じる気さくさも見せている。

2012年には、Ustreamニコニコ動画で『ハロー・ジャガー』のテスト放送を開始。

音楽性

  • ヘヴィメタル然とした風貌ではあるが、ヴォーカルには深いエコーが施され、哀愁漂うハーモニカを前面に押し出したフォークロックを基調とした曲が多い。レゲエのリズムを取り入れた楽曲も数曲存在する。「JAGUAR FIRST」から「だまってJAGUARについて来い!」まではスタジオミュージシャンを起用したバンドスタイルであったが(ただし生ドラムはインディーズ時代のみ、ドラムのみメジャーデビュー後はドラムマシーン)、「愛の形見」と「FANTASY」ではアコースティックとフェアライトCMIを駆使した打ち込みとの融合となっている。シングル「ファイト! ファイト! ちば」以降は、スタジオミュージシャンを起用せず、最新のパソコン・シーケンスソフトを駆使して、たった一人で独自の音楽を追求し続けている。その独自の音楽性は『ポンチャック×テクノ×ロック×フォーク×GS×ニューウェイブ×ディラン』を標榜されている。

代表曲

  • 「ブレイキン・オン」(デビュー曲であるフォークロック。)
  • ハロー・ジャガー」(コンサートの定番オープニングソング。同名の番組の開始時の雄叫びと冒頭の歌詞が同一)。
  • 「だまってJAGUARについて来い!」(PVは河崎実監督で『ウルトラファイト』のパロディ)。
  • 「房総半島」(アルバム『愛の形見』収録。ポンチャック演歌(新ジャンル)。
  • 「ファイト! ファイト! ちば」(千葉テレビ『ファイト!ファイト!ちば』キャンペーンソング。ポンチャック)。

ジャガーの曲の中でも一般的に知名度が高い「だまってJAGUARについて来い!」と「ファイト! ファイト! ちば」はカラオケJOYSOUNDで歌える。「ブレイキン・オン」はアルバムだと「ブレーキン・オン」と表記が変更されている。上記の「だまってJAGUARについて来い!」はアルバム「JAGUAR SECOND」収録のバージョンであり、メジャーデビュー後に発表したアルバム「だまってJAGUARについて来い!」収録の同曲とはバージョンが異なる。

  • 「ファイト!いちかわ!」ポンチャックラップ(新ジャンル)。

エピソード

  • ジャガーの特筆すべき点は、1980年代中盤というコンピューターが普及していない時代に、自身の作品制作の環境として発売当時1200万円で販売されたフェアライトCMIを常設した総工費1億円のレコーディングスタジオを設立し(後にデジタルレコーディング対応)、レコードレーベルを設立した点。そして作品発表の舞台であるライブハウスという場を自前で建設し、自らの音楽ととそれらライブの広告宣伝を行うテレビ番組を自らスポンサーとなり放送媒体に提供した点に挙げられる。またテレビ放送に当たって、総額1億円を投じてテレビ会社と同一仕様の録画機器も備えている。
  • 1億円を投じたスタジオでは、デジタルレコーディング以降は、ポンチャック風味の打ち込みがベースとなっている。
  • 自身の活動拠点であり、ジャガーの後を追う若い才能達のために演奏する場を提供したというライブハウス「ジャガーカフェ(邪我火布絵)」(前身はバンドオブジプシーズ)[1]と、松戸市馬橋に「CLUB MIX」(現在は共に閉店)では、売れないセミプロバンドに格安で場所を貸すだけではなく、飲食まで提供していたという、いかにもジャガーらしい太っ腹なエピソードがある。下積み時代のX JAPANGLAYもジャガーの世話になったと言われている。特にX JAPANのhideは、ジャガーが経営する美容室で働いていたことがあり、TAIJI喫茶店で働いていたことがある。
  • ハーフタイムショーながら東京ドームでワンマンコンサートを挙行した。
  • 氣志團の綾小路翔や元BEAT CRUSADERSのヒダカトオルが、「俺たち千葉県民はみんなジャガーさんの影響で音楽を始めた」と語り合うほど、千葉県民の一部では非常に影響力が強い伝説の英雄である。

ディスコグラフィー

シングル

発売日 タイトル 備考 規格 規格品番
1st 1985年 ブレイキン・オン/恋は去年の秋に終わり 公式通信販売 EP J-001
2nd 2005年4月6日 ファイト!ファイト!ちば! ダウンロード販売 12cmシングル VICL-35805

スタジオ・アルバム

現在は廃盤になり入手が難しいものが多いが、ジャガーの公式HPより通信販売でCD-Rが買える。

発売日 タイトル 備考 規格 規格品番
1st 1985年 JAGUAR FIRST 公式通信販 LP JL-1001
2nd 1986年 JAGUAR SECOND 公式通信販 LP JL-1002
3rd 1989年3月21日 JAGUAR現象 公式通信販 CD K30X-90004
4th 1990年2月25日 だまってジャガーについて来い! 公式通信販 CD VMCH-1001
5th 1991年1月1日 UPPERCUT 公式通信販 CD VMCH-1012
6th 1991年12月21日 愛の形見 公式通信販 CD VMCH-1027
7th 1993年10月25日 FANTASY 公式通信販 CD VMCH-3005
8th 2005年6月29日 TIME MACHINE ダウンロード販売 CD-EXTRA仕様 VICL-61701
9th 2013年8月1日 ファイト!いちかわ! Amazon、iTunes Store等 CD・ダウンロード販売 B00E1Z4TY8 (ASIN)

コンピレーション・アルバム

  • チャージマン研! Tribute to Soundtracks vol.1 (2010年10月27日)
    • KENとJAGUARを提供

出演

ハロー・ジャガー

一般人の常識をはるかに超えたサイケデリックな番組内容が話題を呼ぶ。

映画

定期放送

単発

関連項目

  • 花子くらぶ:「赤まむし天国」で共演しているタカシューの主宰する音楽プロジェクト

脚注

  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite news

外部リンク