カムイスキーリンクス

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テンプレート:独自研究 テンプレート:スキー場 カムイスキーリンクスは、北海道旭川市神居町にある道北地方最大級のスキー場である。

概要

前身は1966年(昭和41年)に設けられた国設神居山スキー場、現在の第5リフト付近(スキー場に向かって左の北側斜面)であり、1985年より神居山の西側に規模を拡大・整備され現在の陣容になった。初心者から上級者までのコースがバランスよく揃っており、 1986年1987年1990年1991年全日本スキー選手権大会(アルペン部門)の会場となったこともある。(1990年・1991年は雫石スキー場と分離開催)

現在はナイター営業は行っていない。ただしオープン当初はナイター営業を行っていたため、現在も第4リフト付近にはナイター照明があり、12月から1月にかけての夕方はナイター照明が点灯している。

宿泊は周辺に数軒の民宿しかなく、このため宿泊客のほとんどは旭川市街のホテルを利用している。

沿革

  • 1966年(昭和41年):神居山北側斜面に「国設神居山スキー場」としてオープン
  • 1984年(昭和59年):利用客の増大とコースまでの移動等に問題があった事・近隣に駐車場等に恵まれたスキー場がオープンした事を踏まえ西側に新たにコース・ゴンドラを造成、経営を営林署・自治体から日本ゴルフ振興に経営権が譲渡され「カムイスキーリンクス」としてリニューアルオープン、国設神居山スキー場は閉鎖
  • 1990年(平成2年):旧国営神居山スキー場跡地をリニューアルし第5リフト、ダイナミックコースの新設
  • 2003年(平成15年):日本ゴルフ振興の破綻により旭川北インター開発公社に経営権が譲渡、同時に旭川市から経営支援を受ける
  • 2006年(平成18年):旧パノラマコースを暫定復活、後に改良し林間コース増設

オープン時期

  • 11月下旬~3月下旬を基準としている。

コース

  • コースは4つの圧雪されたラインと麓の緩斜面、一部の非圧雪コースに分かれる。地形上雪崩等の危険が少ない為かエリア外滑走も厳しく規制はせず、ある程度自己責任に任せている模様。
  • メインコースであるゴールドコースは中腹から麓まで一気に滑り降り出来るうえ、コース幅が広く第2リフト乗り場まで十分な距離スピードに乗ったロングターンが可能。
  • またゴールドコースは中級コースとされているがある程度急勾配で、後半中腹にある段差はスピードに乗ると大きくジャンプしてしまう。このポイントはコースの真ん中にあり下の見通しがきかないので注意しないと危険である。注意標識が表示できない程のゲレンデ幅があるのでコースに慣れない間や初心者はスピードを落とすことが大切。
  • 斜度が高いコースが多いが、ほとんどが圧雪された状態でコース幅も広いので滑りやすい。
  • 林間コースはコースの幅が異常に狭いため木に引っかかって転倒したり、コース案内がないために上級者でも道に迷う危険性がある。

索道

  • ゴンドラが1本、リフトが7本[1]ある。リフトは全て2人乗り。

アクセス

自家用車・レンタカー

以前は、旭川からの路線バスやツアーバス、深川駅から送迎バスがあったが、現在は廃止されている。

その他

  • スキーブームを巻き起こした80年代後半はゴンドラはセンターハウス付近まで長蛇の列が作られており、またリフトもフル稼働であったが現在は利用客の列を成すこともなくフル稼働するのは年に数回あるか無いかの状態である。
  • 2000年頃閉鎖が危ぶまれていたが、同規模のスキー場が旭川近隣に少ない事による冬の観光等にダメージを受けることを危惧した旭川市が学校単位でのスキー授業が出来るスキー場の維持や観光客の増加により今後も経営が維持できるとの判断により経営維持の為の補助を議会にて成立させ、これを受けて市からの補助と観光客・団体利用により収益改善され今に至る。集客の大半を広々としたコースと雪質の良さが評判を呼び、オーストラリアなど海外からのスキーヤーが旅行会社によるスキーを楽しむツアーに参加してスキーを楽しむ姿を見せている[2]
  • 旧国設神居山スキー場へ向かうルートは現在の国道12号線神居古潭ペット霊園側の「夢殿観音」付近から山中に向かう道があり、国営時代の当時は移動用のリフト2基[3]と1キロにも及ぶ徒歩移動で現在の第5リフト乗り場付近に出ており、93年頃まではその名残でペンションや売店などの諸施設が廃墟となって残っていた(現在は一部を除き取り壊し)。現在は神居山尾根沿いに北に向かって進むと第5リフト降り場付近に出る事が出来る。センターハウスへはコース中央の連絡道を通過する必要がある[4]
  • スキーリンクスとしてリニューアルオープンした当初、パノラマコース(第5リフト乗り場付近から第4リフト降り場にかけて山を横切るコース)が存在していたが、骨折によるパトロール隊の出動の増加と最大斜度35度にもなる斜め下に横切るコースという事で滑走レベルが上級クラスのレベルを要求される状況等危険性が高いと判断され90年頃に一度閉鎖されており、2004年に再度復活したものの、近年の少雪により岩肌が覗く状況を考慮し積雪が安定する1月下旬から2月中旬の期間限定コースになっている。また92年には第5リフト降り場付近に、2006-7シーズンにはパノラマコースに並行して林間コースが更に2つひらかれた。
  • スキー、スノーボードの他夏冬問わずパラグライダーによる降下も可能。ゴールドコース途中を飛びたち旧第3駐車場及び現第2駐車場付近に着陸している。
  • 1998年頃、リフト支柱を塗り直したことで道央自動車道や麓付近からみてもカラフルなリフト支柱が目立つスキー場に生まれ変わっている。なお、支柱の色はゴンドラが黄緑色、第1リフトが、第2リフトが黄色、第3リフトがネイビーブルー、第4リフトがオレンジ色(実際には山吹色に近い)、第5リフトが(実際は空色に近い)となっている。
  • 標高800メートルの神居山の西側頂上から麓まで全てをコースとしているため道北近辺では唯一広々とした1日中滑れるスキー場でもある。また、樹氷が非常にきれいである。
  • 90年頃の計画では山の南側や東側も含めてスキー場としてコースを造成する計画も存在したが、バブル崩壊に伴うスキーブームの終了に合わせ計画は頓挫している。
  • リニューアルオープン当初はスキーブームもありセンターハウスにてリクエストミュージックの放送があり、またマスコットのセントバーナード犬による滑走等が行われていた。現在はマスコット犬によるゲレンデ滑走も土日祝祭日限定になるなど規模は縮小されている。
  • オープン当初、リフト券は比較的高額でゴンドラ・リフト共通1日券やリフト1日券・共通回数券といった区分に分けられていたが、利用客減に伴って整理縮小値引され現在は全て共通券のみになっている(時間券が追加)

脚注

  1. このうち、第1リフトと第2リフトはA線とB線のダブル方式だが、2000年頃からは利用者減の影響もありダブル方式としての運行はされていない。
  2. 但し、2008年には観光客によるリフトやゴンドラへの悪戯書きや器具類の破損といった弊害も報告されている
  3. ロープ・トゥーと呼ばれる牽引タイプのリフト等
  4. リフト乗り場からセンターハウスまでのルートは存在していないため。仮にリフト営業終了後に乗り場まで戻ってしまった場合は自力で戻る必要がある

外部リンク