オルセン姉妹

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ファイル:Ashley Olsen 2011 Shankbone.JPG
アシュレー・オルセン(2011年)
ファイル:Mary-Kate Olsen 2009 Tribeca portrait.jpg
メアリー=ケイト・オルセン(2009年)

アシュレー・オルセン(Ashley Fuller Olsen)とメアリー=ケイト・オルセン(Mary-Kate Olsen)は双子の元女優ファッションデザイナー。ふたり合わせてオルセン姉妹(Olsen Twins, 1986年6月13日 - )と呼ばれる。

概説

ふたりの特徴

アシュレー・フラー・オルセン メアリー=ケイト・オルセン
名前 アシュレー・オルセン メアリー=ケイト・オルセン
身長 158cm 155cm
利き手 右利き 左利き
目の色 青と、微かな緑
面長 丸顔
専攻 心理学 料理

一卵性双生児ではなく二卵性双生児であるが、顔立ちはよく似ている。ちなみに兄が1人、妹が2人(アシュレーから見ればメアリー=ケイトを含めて3人)、弟が1人いる。

姉妹で幼いときから活動し、セレブリティという共通点から一時期はヒルトン姉妹(パリス・ヒルトンニッキー・ヒルトン)と比較されることも少なくなかった[1]

名前表記について

アシュレーの場合、「アシュレイ」、「アシュリー」と表記されることがある。英語の発音は「アシュリー」に近い。

メアリー=ケイトの場合は「メアリー=ケイト」が名前であり、「メアリー」ではない(ミドルネームはない)。NHK版の『フルハウス』では「メアリー / アシュレー・オルセン」と表記されていたが、これは誤りである。

姉妹を合わせた表記としては、「Olsen Twins」の他に「Mary-Kate & Ashley Olsen」という表記がある。この表記についてジェフ・フランクリンは、『フルハウス』において「Mary Kate Ashley Olsen」と表記していたために定着したものであると説明している。

来歴

カリフォルニア州ロサンゼルス出身。

生後8ヶ月の時に『フルハウス』のミシェル・タナーを交互に演じてデビュー。この作品で人気子役となり、ブレイクする。5歳のころにはテレビ映画『To Grandmother's House We Go』で初主演を果たした。1995年の劇場映画『ひとりっ娘2』にも出演した。また、姉妹歌唱の楽曲もリリースしている。

8年間続いた『フルハウス』終了後はテレビ映画とオリジナルビデオの出演が中心であった。テレビドラマは『ふたりはふたご』、『ふたりはお年ごろ』に出演。『フルハウス』と共にNHK教育テレビ(Eテレ)で放送され、日本でも人気となる。

2004年に『ニューヨーク・ミニット』に出演した(ただし、興行不振であった)。同年にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに名前が刻まれた。

アシュレーは『ニューヨーク・ミニット』を最後に出演作品はなく、2009年に俳優業を引退すると発表した。メアリー=ケイトは2006年以降、単独で俳優業を続けていたが、2012年に俳優業の引退を表明した。[2]

ファッションデザイナーとして

子役としてテレビの仕事を共にやっていた頃から、ファッションのデザインに携わっており、12歳のころにファッションブランドを立ち上げている。子役を終えて以降はファッションデザイナーの仕事に注力したため、テレビなどの出演は減少した。

現在、「Elizabeth & James」、「THE ROW」、「Olsenboye」の3つのブランドを展開しており、ファッションブランドの売り上げ(年間)が10億ドルを超えている[3]。2012年12月、姉妹はアメリカの経済誌『フォーブス』の「30歳未満で最も影響力が大きいファッション・リーダー30人」に選出された[4]

ファッションブランド

mary-kateandashley(メアリーケイトアンドアシュレー)
姉妹が12歳のころに立ち上げたブランド。服の他に香水や化粧品、アクセサリーも発売していた。2009年にブランドは終了している[5]
2012年に、セレーナ・ゴメスがこのブランドの影響を受けて香水を発売した[6]
THE ROW(ザ・ロウ)
2006年に立ち上げられたブランドで、姉妹が手掛けるブランドではフラッグシップに位置している。アシュレーがメインとなって展開する。
ファッション誌「Vogue」で「感動的な服」と評された[3]
Elizabeth & James(エリザベス&ジェームズ)
2007年に立ち上げられたブランドで、姉妹の主力ブランドである。アシュレーとメアリー=ケイト共にミューズであり共同デザイナーもつとめる。名前は妹のエリザベスと兄のジェームズ=トレントに由来する。
デニム素材の服は「Textile Elizabeth & James」として展開している。その他にもジュエリー、サングラス、靴も扱っている。
セレブリティに愛用者が多い。
Olsenboye(オルセンボーイ)
2009年11月、「mary-kateandashley」の後継ブランドとして登場した[5]JCペニー専売のモデル[7]。ロゴにピースマークが用いられている。

プロダクション

1993年に自身たちのプロダクション「Dualstar(デュアルスター)」を設立し、同時に最高経営責任者に就任している[8][9]

姉妹の子役時代は、姉妹の出演したオリジナルビデオテレビ映画シットコム(『ふたりはふたご』と『ふたりはお年ごろ』)の制作をしていた。現在では制作活動は行っておらず、姉妹の映像作品、CD作品、グッズのライセンス料が主な収益となっている。なお、映像作品の制作にはワーナー・ブラザーズが関わっており、ワーナー・ホーム・ビデオがソフトの販売権を持っている。ビデオ作品の総売り上げは全世界で約3千万本にのぼる。

基本的には姉妹の個人プロダクションであるが、双子俳優のディラン・スプラウスコール・スプラウスとも契約を結んで、彼らのブランド「Sprouse Bros」も展開していた時期がある。

私生活

2005年に共にニューヨーク大学に進学したが、メアリー=ケイトは中退。

メアリー=ケイト

過去にギリシャの大富豪の御曹司であるスタヴロス・ニアルコス3世と交際していたが、パリス・ヒルトンに略奪され、以来パリスとは絶交している。その後、ヒース・レジャーとの交際が噂されたが、レジャーの死去した直後に交際が報じられたため、後にスキャンダルとなった。2012年からはオリヴィエ・サルコジ(ニコラ・サルコジの腹違いの弟)と交際している。[10]
摂食障害を患った経験があり、2004年6月に骨と皮だけの容姿になり、リハビリ施設に入所した[11]。3年後の2007年には緊急入院している[11]。2003年には注意力欠陥障害であることを告白している[11]

アシュレー

過去にレストラン経営者のスコット・サルティアーノや俳優のジャレッド・レト、グレッグ・チャイトと交際。2008年からは俳優のジャスティン・バーサと交際していたが、2011年3月に破局している[12]

家族

父親は銀行員のデイビッド、母親は元バレエダンサーマネージャーのジャーネット。兄のジェームズ=トレント、妹で女優のエリザベス、他に腹違い(父親の再婚相手が母親)の妹弟がいる。

1995年に『フルハウス』が終了する直前に両親が離婚する。この離婚について、姉妹は雑誌で、「『フルハウス』の家族、本当の家族がなくなってしまって、悲しい」とコメントしている。

資産

15歳で月に500ドルまで使うことのできるクレジットカードを手にし、17歳になると上限なく自由に使えるクレジットカードを手にしている。2013年現在の姉妹の総資産は3億ドル以上(300億円以上)といわれる[13]

2005年4月、Hollywood News Wireによればオルセン姉妹がニューヨークのマンハッタンの人気スポットであるウエスト・ヴィレッジに購入した8億円の高級マンションを売りに出している。このマンションはロサンゼルスからニューヨークに引っ越す前に購入した物件で姉妹は1度も住んだことがなかった。姉妹の広報担当者は「マンションを売りに出したのは2人の不仲ではなく、部屋が広すぎて改装に時間がかかるから」とコメントしている。

アメリカで最も裕福な20代であり、経済誌『フォーブス』が2007年に21歳未満のセレブリティを対象にした長者番付で推定収入が約4000万ドルで1位になった。

2009年、雑誌『INTERIEW』の3月号でメアリー=ケイトが子役時代に姉妹で出演していた『フルハウス』について、出演時は1歳にも満たなかった姉妹のギャラが1話2400ドルだったことにふれ、「当時、私たちはお金よりもご褒美に貰えるグミー・ベア(小さなクマの形をしたグミ)の方が嬉しかった」と語っている。
そして、『フルハウス』の最終シーズンの出演料は16万ドル(一人当たり8万ドル)[14]で、当時テレビに出演する子役としては最高額であった。

主な出演作品

テレビドラマ

映画

アニメ

オリジナルビデオ

  • Our First Video (1993年)
  • The Adventures of Mary-Kate & Ashley (1994-1997年)
  • You're Invited to Mary-Kate & Ashley's... (1995-2000年)

CDアルバム

  • Brother For Sale (1992年)
  • I Am The Cute One (1993年)

その他

  • 吹き替えは、子役時代はかないみか(メアリー=ケイト)、川田妙子(アシュレー)が担当していることが多かったが、成長後は、佐古真弓(メアリー=ケイト)、坂本真綾(アシュレー)が担当していることが多い。
  • 姉妹をネタにした作品で、ウェブシリーズの『Very Mary-Kate』がある。ただし、本人は一切登場せず、作中での出来事も架空である。

脚注・出典

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. テンプレート:Wayback - VOGUE(2007年6月15日)
  2. テンプレート:Cite web
  3. 3.0 3.1 テンプレート:Cite web
  4. テンプレート:Cite web
  5. 5.0 5.1 現在「mary-kateandashley.com」は「olsenboye.com」に転送されるため、「Olsenboye」が後継ブランドであると考えられる。
  6. テンプレート:Cite web
  7. テンプレート:Cite web
  8. テンプレート:Cite web
  9. テンプレート:Cite web
  10. テンプレート:Cite web
  11. 11.0 11.1 11.2 テンプレート:Cite web
  12. テンプレート:Cite web
  13. テンプレート:Cite web
  14. テンプレート:Cite web

外部リンク