エフエムおびひろ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:CFM 株式会社エフエムおびひろ(えふえむおびひろ、コミュニケーションネームFM-JAGA)は、低出力FMを使った北海道帯広市を中心エリアとするコミュニティ放送局である。「JAGA」は地域を代表する農作物、ジャガイモに由来する。周波数77.8MHz。放送開始は1994年(平成6年)12月。十勝毎日新聞社(勝毎)系列。

概要

2004年(平成16年)に実施した調査によると、帯広市内のラジオ聴取者のうち42.6%がFM-JAGAを聴取しているとの結果が出ており、帯広市及びその周辺地域において非常に高い支持率を誇る。20代以下の聴取者に限れば55.1~56.0%であり、特に若年層からの人気が高いと言える。2011年(平成23年)1月に実施の調査(NTTテレマート北海道帯広支店調べ)でも、エリア内支持率1位を獲得。放送番組はもちろん、ウエディングパーティーのプロデュースやクラブイベントの企画、自主レーベルCDの制作・販売など、事業展開は多岐にわたる。CMも地元クライアントは勿論、ナショナルクライアントからの出稿も多い。

同じ帯広市内にあるおびひろ市民ラジオ(FM-WING)と同様、十勝平野の広い範囲をまんべんなくカバーできるため、受信エリアも広い。そのため、原則として帯広市・音更町・芽室町・幕別町(忠類地区の一部除く)・清水町のほぼ全域が受信エリアで、その他では中札内村・士幌町・池田町の一部でも聴取でき、高性能のFMアンテナの使用によっては上士幌町・本別町・鹿追町などでも受信できることがある。また、2008年(平成20年)よりサイマルラジオに参加。インターネットラジオで聴取可能になり、聴取エリア外のリスナーが増加した。

FM-WINGが年を追うごとに、生放送番組を縮小していく一方で、当局は生ワイド番組を中心に、平日では1日15時間の自主制作番組を実施するほか、深夜~早朝を中心にJ-WAVEの再送信を行っている(道内では当局とラジオふらのの2局のみ)。

FM-WINGが北海道新聞グループ、当局は勝毎グループということから、地元独立系メディアとしての色合いが色濃く、全道域メディアとの接点は決して強くないが、エリア内浸透度が高いことから、在札局からの依頼も多く、北海道テレビ(HTB)の番組取材(ゴトーチ!)や特別番組PRのCM放送、HBCラジオ主催イベントへの協力(FMいるかと共に)[1]及び同イベントの帯広開催なども行なっている。また、当局専属出演者が、道内各地で実施される十勝管内のPRイベントでのMCや、エスポラーダ北海道コンサドーレ札幌のゲームMCを務めるなど、放送エリア外でも幅広い活躍を見せている。

勝毎グループではあるが、番組内ニュースは、多くのコミュニティFM局で採用されている、読売新聞からの配信を全国(国内外)ニュースとして放送。「勝毎ニュース」としては、月~金曜日のSTVラジオとの同時放送(後述)と、夕刊紙である十勝毎日新聞の配達前のタイミングにその日の掲載記事を集中して紹介(「CROSSOVER TOKACHI」内、月~木曜14:10~14:30)するほかは、記事からの引用として紹介される場合が殆どとなっている。

開局までの経緯

コミュニティ放送局の開局にあたっては、監督官庁である郵政省(当時)が市町村・東京都特別区政令指定都市内の行政区において、コミュニティ放送局は1局のみとする基本原則を定めていた。

しかし、帯広市では北海道新聞グループや帯広ガスグループ、地元建設会社が中心になって設立したおびひろ市民ラジオ(FM-WING)と十勝毎日新聞が設立した当社(FM-JAGA)が競願となった。郵政省は一本化を再三指示したが両社とも拒否したため、ライバル関係にある北海道新聞と十勝毎日新聞による「事実上の代理戦争」となってしまった。その後、郵政省は事態の収拾を図るため、両局に免許を交付するという「実質的な規制緩和」を行い、帯広では2つのコミュニティ放送局が同時に開局することとなった。

現在、同一地域に複数のコミュニティ放送局が存在する地域は、他に札幌市中央区山形県山形市岡山県津山市鹿児島県鹿児島市などがある。

主な自社制作番組

自社制作番組の殆どが2時間以上のワイド番組となっている。多くのコミュニティFM局でみられる、市民ボランティアによる番組は一切無く、殆どの番組を、専属契約の出演者が担当している。以下は2013年(平成25年)4月現在。●は新番組

月-木曜

  • FRESH FLAVOR(7:00-9:00)
  • じゃらら(9:00-11:54)
  • FM-JAGA NEWS&WEATHER(11:54-12:00)
  • CROSSOVER TOKACHI(12:00-14:00)
  • Switch!(14:00-16:30)
夕刊紙である十勝毎日新聞の当日の紙面から主な記事を紹介
  • 十勝魂778(16:30-19:00)●
  • Hide-mix♪(19:00-20:00)
  • 深・じゃが。(22:00-24:00)●
2013年(平成25年)4月スタート、中高校生を中心層とした自社制作生ワイド番組。月-金曜22時・23時台では道内ラジオ局(全道域局含め)唯一の生放送。2011年(平成23年)10月~2012年(平成24年)9月には、FMはなが、毎日23時台に生放送を実施していたが、以降は再び当番組のみが道内ラジオ局唯一の生放送となっている。前身番組は『らじおPUNK!』(2001年4月 - 2013年3月)

金曜

  • FRESH FLAVOR(7:00-9:00)
  • FRIDAY RADIO SHOW ver.M(9:00-11:54)
  • FM-JAGA NEWS&WEATHER(11:54-12:00)
  • JAGA PUSH!!(12:00-14:00)
  • あきらの時間(14:00-15:00)
  • T-time(15:00-18:00)
  • Fine Cruisin'(18:00-20:00)
  • 金曜しんや倶楽部(22:00-24:00)●

土曜

  • Bravo Funky Voice(8:00-11:00)
  • Trip Around The World(11:00-13:00)
  • スキップ♪(13:00-15:00)●
  • WINDY ROAD(15:00-17:00)
  • TRIPLANEの十勝魂(第2・4週 17:00-18:00)
  • JUKEBOX JIVE(20:00-21:00)
  • My's Style(22:00-23:00)

日曜

  • 流のHome Made Radio♪(9:00-10:00)
音更町出身で、現在は東京を活動拠点とする女性ソロシンガー、流(ながれ)が「自宅で録音した声」と音楽で送る番組。
  • P!(10:00-13:00)
  • 十勝タイム(19:00-20:00)●

スタジオ

本社内に2つのスタジオがある。競合局のFM-WINGで実施している、常設のサテライトスタジオは、当局では無い。

  • 第1スタジオ
ミキシングルームと、アナウンスブースがそれぞれ独立したスタジオ。生放送はこのスタジオから送出されるが、DJがミキサーをワンマン操作しながら1人で放送する(Switch!、CROSSOVER TOKACHI、Hide-Mixなど)、ディレクターがミキシング操作してDJはブースから喋る(じゃらら)、ミキシング兼任DJとブースから喋るDJの二手に別れて放送(らじおPUNK!、JAGA PUSH!!など)と、様々な形態での送出が可能となっている。
  • 第2スタジオ
主にCMや収録番組の録音用として使用

STVラジオとの同時放送番組

FM-JAGAでは、平日に放送している以下のミニ番組STVラジオ帯広放送局へ供給。両局で同時放送している。

  • 放送時間と番組(月曜~金曜、両局共通)
  • 10:55~10:59/とかちHOT情報(十勝地方のイベント情報と交通情報、CMはSTVアナウンサーが担当)
  • 12:55~12:59/かちまいヘッドラインニュース
以前は、13:55~13:59で「ちか子のフラット十勝」も放送していたが、既に終了している。

DJ

前述の通り、当局の殆どの番組は専属契約の以下の出演者によって放送されており、当局ラジオ番組の他、同じ勝毎グループのケーブルテレビ(OCTV)でのナレーションや出演、毎年8月13日に開催され、当局でも実況生中継を行う「勝毎花火大会」を始めとして、十勝管内を中心に、道内各地での各種イベントMCなどでも活躍している。

  • 浅岡めぐみ
  • あべまさよ
  • 江畠秀美
  • 太田道子
  • 梶山憲章
  • 栗谷昌宏
  • 後藤朋子
  • 小林愛
  • 高木浩平
  • 福嶋裕介
  • miho
  • 山本めぐみ
  • 米澤 愛

過去のDJ

  • 上平奈波(~2007年3月、らじおPUNK 2代目パートナー)
  • 上野山彰(2011年4月より統括部長、一部番組やCMなどには出演)
  • 道見倫子(現在は営業スタッフ、らじおPUNK 初代パートナー)
  • 宮本亜矢乃(2007年4月~2012年3月、らじおPUNK 4代目パートナー)
  • 大留麻璃(2012年4月~2012年6月、らじおPUNK 6代目パートナー)

その他

  • DREAMS COME TRUE西川隆宏2004年(平成16年)頃に番組をやっていたこともあった。
  • 毎年12月初旬にリスナーとパーソナリティーの交流イベント、「FUN・FANナイト」を実施。チケット制で、20歳以上のリスナーが条件である(お酒を提供するお店の為)ものの、チケットの完売は年を追う毎に短期間になっている。2012年(平成24年)は、発売3日間で売り切れとなった。

外部リンク

テンプレート:Radio-hokkaido