エイケン (企業)

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テンプレート:Infobox 株式会社エイケンテンプレート:Lang-en-short)は、アニメーション制作およびその関連事業を主な事業内容とする日本企業日本動画協会正会員。

沿革

1952年、テレビの放送開始に合わせてテレビ受像機の輸入販売会社として設立された日本テレビジョン株式会社[1]だったものの、テレビの普及が予想以上に早かったことから、1950年代半ばにはサイドビジネスとしてテレビCMの制作に手を出すようになり、間もなくそのCM制作の方が本業になっていた。そのCM制作の際にいわゆるアニメCMを多く手掛けていた事がエイケン発足のきっかけとなる。

1963年、『鉄腕アトム』の影響でアニメブームが起きる直前、アニメCMの制作陣を分離独立する形で、日本テレビジョン株式会社映画部を発足。彼らを真っ先にテレビアニメ制作に当たらせ、『仙人部落』を制作した。その後、『鉄人28号』のヒットで経営は軌道に乗る。

1969年4月に日本テレビジョンが株式会社テイ・シー・ジェーに商号変更した際に、株式会社テイ・シー・ジェー動画センターとして独立。この際、これまでアニメ制作の中心だった高橋茂人が独立し、瑞鷹(『ムーミン』や『アルプスの少女ハイジ』の制作会社)を興した。

1973年5月にはテイ・シー・ジェーが保有株式をすべて譲渡したことにより「株式会社エイケン」に商号を変更。社名はエイケン初代社長で、テイ・シー・ジェー時代に映画部長を務めた村田英憲の名前を音読みしたものからとられたものである。

2002年7月、大手広告代理店のアサツー ディ・ケイ(ADK)がエイケンの発行済み株式の70%を取得。同時にフジテレビジョンが10%を取得してADKの関係会社となった。TCJはヤナセの完全子会社である為、エイケンとの関係は希薄となった。

2007年には、代表取締役社長の村田英憲が代表取締役会長に就任し、副社長の毛内節夫が代表取締役社長に就任した。

2008年東京国際アニメフェア2008にて、村田英憲が第4回功労賞表彰を受章。

2013年10月6日放送分より、『サザエさん』がデジタル彩色デジタル撮影によるデジタル制作に完全移行。現行のテレビアニメーションからセル画・フィルム撮影による作品が姿を消した[2]

作品履歴

TCJ時代より

エイケンから

その他

関連人物

脚注

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参考文献

  • 『アニメーションノート No.04』(ISBN 4-416-80678-7)、誠文堂新光社 、2006年、44-57頁。
  • 小野耕世 『高橋茂人、日本におけるテレビCMとTVアニメの創世記を語る(TCJからズイヨーへの歴史)』「京都精華大学紀要」26号、2004年。

関連項目

外部リンク

テンプレート:サザエさん
  1. 放送局である日本テレビ放送網とは関係ない。
  2. サザエさんデジタル制作に セル画アニメ姿消す。(共同通信) 47NEWS(全国新聞ネット) 2013年9月27日。