ほぼ日刊イトイ新聞

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テンプレート:Infobox Website ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼにっかんイトイしんぶん)は、コピーライター糸井重里(通称「darling(ダーリン)」)が主宰し、株式会社東京糸井重里事務所によって運営されているウェブサイトである[1]

概要

一般にほぼ日(ほぼにち)と略されており、サイト内での通称としても公称されている。元来、日刊では更新の精神的プレッシャーやコンテンツ的にも厳しいと考えた糸井の案で、余裕を持たせて「ほぼ日刊」と称してはいるもの、発足した1998年6月6日午前0時(バリ島時間)のサイト開設以来、毎日何らかのコンテンツが更新されている。

もともとは糸井個人のウェブサイトとして始まったが、Tシャツ手帳といった物販に力を入れていき、高い収益性を誇る国内有数のサイトへと成長した。現在、1日に約150万ページビューに達しており、個人のウェブサイトとしては日本最大規模を誇る[1]

事務所は、魚籃坂下の「明るいビル」内にあったが、2005年11月に青山へ引っ越した。

ファイル:Akarui Buru.jpg
2005年10月までに入居していた明るいビル

コンテンツ

今日のダーリン

糸井重里によって毎日執筆されている「エッセイのようなもの」。トップページに掲載されている。サイト開設以来、一度も休むことなく毎日書き続けられている。

大きな特徴として、これまでに執筆された過去のエッセイは残されておらず、その日のうちに読んでおかないと次の日にはデータが更新されてしまう。ただし、過去のエッセイ等をまとめた書籍が販売されている。

対談

糸井重里自身がゲストを招き、対談を行うコンテンツも多様な業界の人物が訪れる。過去に登場した人物の一例として、明石家さんま荒俣宏イチロー川上弘美坂本龍一さくらももこ萩本欽一鈴木敏夫立川談志谷川俊太郎タモリ笑福亭鶴瓶矢沢永吉松本人志等がいる。

物販

グッズとして、多くの企画商品を開発と販売を、大手のメーカーと協力して行っており、Tシャツカレンダー綴じ手帳、土鍋など多岐に渡る商品制作が行われている。ほぼ日の収益の中心となっている。

特に「ほぼ日手帳」と呼ばれるオリジナルの綴じ手帳は、サイト黎明期からユーザーの様々な意見を取り入れ完成された人気グッズとなり、「進化する手帳」として現在でも毎年改良を重ねながら販売され続けている。

また、コンテンツから誕生した書籍が、数多く発行されているほか、DCカードと提携した「ほぼ日クレジットカード」まで発行された(現在新規発行は終了)。その他、日清食品セブンイレブンと共同で、ほぼ日公式のカップラーメン「サルのおせっかい」を制作、販売した事もある。

樹の上の秘密基地

糸井重里が制作したゲーム作品「MOTHERシリーズ」との繋がりから任天堂との関係が深く、開設以来「樹の上の秘密基地」という任天堂周辺の連載が続けられている。2006年には任天堂が『MOTHER3』の情報をほぼ日に優先的に提供したり、ほぼ日スタッフが任天堂ホームページのページを担当することや、共同で企画で行うなど緊密な連携が見られた。

なお、任天堂の現社長である岩田聡は糸井との個人的親交のもと、ほぼ日の「電脳部長」の肩書きを持っている。これは岩田が本サイトの立ち上げと、糸井重里事務所内のオンライン化に友人として個人的に大きく尽力していたため(サイト立ち上げ時、岩田はHAL研究所に在籍)。岩田や宮本茂を招いての対談も定期的に行われている。

イベント

サイト上での展開だけでなく、様々なイベント運営も企画し、主なものとして立川志の輔を招いた落語会「気仙沼さんま寄席」、読者を招待しての東京ドームでの野球観戦、2013年の創刊15周年の記念行事として、「はたらきたい展。」を6月6日〜17日に渋谷のパルコミュージアム[2]、同年12月28日~2014年1月19日に梅田ロフト、2014年4月25日~5月11日に福岡パルコでそれぞれ開催している。

その他

2014年8月2日に直営の店舗兼ギャラリー(イベントスペース)「TOBICHI」を本社近くにオープンした。([[[:テンプレート:座標URL]]35_39_48.3_N_139_43_5.8_E_region:JP&title=%E3%81%BB%E3%81%BC%E6%97%A5%E3%81%AETOBICHI 地図]

「ほぼ日」発の書籍

オリジナルグッズ

脚注

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外部リンク

  • 「ほぼ日」は売れ筋を”考えない” - 東洋経済オンライン(2012年11月15日)
  • 「はたらきたい展。」の開催案内 - パルコミュージアム