さいたま市議会

さいたま市議会（さいたましぎかい）は、埼玉県さいたま市の市議会。定数60。

概要

2001年のさいたま市発足当初は、合併特例法の規定による在任特例（合併後2年以内に限り新市の議員となることができる）が適用され、合併した浦和市、大宮市、与野市の市議会議員が引き続き新しい市の議員を務め、その定数は102（実際には101だったが、さいたま市長選挙への立候補による辞職議員がいたために100となった）であった。合算すれば最大勢力になる自由民主党の議員は、組織合同がうまく進まず、議会内会派としては四分五裂の状態にあった。

第一回の市議会議員選挙は、統一地方選挙の前半戦のひとつとして、2003年4月に行なわれた。定数は64（地方自治法上の法定定数）に減員された。その内訳は、西区が5 北区が8 大宮区が7 見沼区が9 中央区が5 桜区が6 浦和区が8 南区が10 緑区が6であった。自由民主党は、選挙直後に系列の議員をあわせ、自由民主党・彩政会という会派を創設した。尚、これ以降、自由民主党･公明党･民主党・共産党・無所属の会派が「申し合わせ事項」と称するルールを決め、会派に属さない議員には議案に対する賛否の討論が認められなくなったが、2009年3月に無所属の吉田一郎がこれに抗議し議員を辞職、同年5月に行われた補欠選挙に再出馬し、27,045票の高得票を得て復帰当選したことで、2010年6月定例会より無所属議員の討論も認められることになった[1]。

会派

2012年12月3日現在

会派名	議員数	所属政党
自由民主党さいたま市議会議員団	20	自由民主党
民主党さいたま市議団	14	民主党
公明党さいたま市議会議員団	10	公明党
日本共産党さいたま市議会議員団	7	日本共産党
改革フォーラムさいたま市議団	7	無所属・みんなの党
無所属	1
欠員	1
	60

2003年さいたま市議会議員選挙と議会会派

政党・会派名	4月選挙時	8月時	変動理由
自由民主党	14	4	彩政会へ8、公職選挙法違反辞職で2
自由民主党・彩政会	-	22	自民党から8、無所属から15、公職選挙法違反辞職で1
公明党	11	11	なし
日本共産党	8	8	なし
民主党	4	3	さいたま・21へ1
市民ネット	-	3	無所属から3
さいたま・21	-	2	民主党から1、無所属から1
無所属	27	9	彩政会へ15、市民ネットへ3、さいたま・21へ1、繰上げ当選で1
計	64	62	議員辞職により2議席欠

2007年さいたま市議会議員選挙と議会会派

2007年4月の統一地方選挙によって、さいたま市議会の状況は大きく変化した。

• 自由民主党 : 自民党は大幅に議席を減らし、現職でも公認を受けた8人が落選した。
• 自民・彩政会 : 2008年4月に自由民主党さいたま市議団から分裂し、10人で結成。2009年9月までに、1人が未来の会、残りが自民党へ移動し、会派解散。
• さいたま未来の会 : 2009年5月の市長選挙で民主党が支持した清水勇人 が市長に当選したことで、自民党は野党に転じたが、「清水与党」の立場を取る自民党議員が分裂し、2009年9月に新たに結成した。
• 民主党 : 新人として衆議院議員枝野幸男や武正公一の元秘書らを多数擁立し、改選前の6議席から10議席へ躍進した。
• 公明党 : 候補者を絞り、全員当選したものの、1議席減の11議席となった。2011年１月に、１人が会派を離脱し無所属に。
• 日本共産党 : 西区と桜区、岩槻区で議席を失い、見沼区では複数当選したものの、8議席に。
• 無所属の会→2008年5月1日、民主党と合流し、民主党・無所属の会さいたま市議団を結成。
• 自治ネット→2008年4月、新会派「みどりの風」を立ち上げた。
• 行政研究会→2008年4月、新会派「みどりの風」に合流。
• 無所属

各選挙区の定数・選出議員

選挙区	定数	選出議員
西区	4	池田麻里、稲川晴彦、上三信彰、山城屋せき
北区	7 （欠員1）	伊藤仕、小川寿士、神田義行、関根信明、武山広道、傳田ひろみ
大宮区	5	熊谷裕人、渋谷佳孝、新藤信夫、西山幸代、宮沢則之
見沼区	8	小森谷優、高子景、武田和浩、鶴崎敏康、戸島義子、中山欽哉、細沼武彦、三神尊志
中央区	5	井上伸一、加藤得二、高柳俊哉、中島隆一、山崎章
桜区	5	久保美樹、阪本克己、島崎豊、高橋勝頼、土橋貞夫
浦和区	7	青羽健仁、小柳嘉文、添野ふみ子、原田健太、福島正道、帆足和之、谷中信人
南区	9	桶本大輔、霜田紀子、土井裕之、冨田かおり、野口吉明、萩原章弘、浜口健司、松下壮一、守谷千津子
緑区	5	加川義光、神坂達成、神崎功、武笠光明、村松順子
岩槻区	5	井上洋平、江原大輔、高野秀樹、野呂多美子、吉田一志

外部リンク

• さいたま市議会