山東町 (兵庫県)
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テンプレート:Infobox 山東町(さんとうちょう)は、かつて兵庫県中部に存在した朝来郡の町。昔の但馬・丹波の国境にあたる。兵庫県但馬県民局管轄。
2005年4月1日に同郡朝来町、和田山町、生野町と合併して朝来市(あさごし)となったため消滅した。
目次
地理
地理的には兵庫県の北東部にあたり、東側を京都府天田郡夜久野町と丹波市と接する。北と西とは朝来郡和田山町と接し、南側では朝来郡朝来町、生野町と接している。 町の中央部で、国道9号線と国道427号線とが交わる。山陰地方と丹波地方への街道となっている。
隣接していた自治体
歴史
- 古くは山陰道の宿場町だった。
- 1954年(昭和29年)3月31日 - 梁瀬町、粟鹿村、与布土村の3町村が合併し山東町となる。
- 2005年(平成17年)4月1日 - 生野町、朝来町、和田山町と合併して朝来市が発足し、消滅。
行政
- 町長 水谷岩雄
経済
産業
- 米作
- 養蚕
- 製糸業
- 繊維産業 - グンゼ梁瀬工場をはじめ、協力工場が数多くある。
地域
山東町は、大きく下の三地区に分けることができる。
- 梁瀬地区:町役場を中心とする地域で、人口的には最も多い。
- 粟鹿地区
- 与布土地区
教育
- 町立与布土(よふど)小学校(現在は廃校)
- 町立梁瀬小学校
- 町立粟鹿(あわが)小学校(現在は廃校)
- 町立梁瀬中学校
- 県立南但馬自然学校(県内自然学校の中核施設)
- 県立但馬やまびこの郷(不登校の児童生徒を対象とした宿泊体験施設)
- 西宮市立山東自然の家(西宮市が経営する自然体験施設)
交通
京都市から延びた国道9号は、福知山市を通り夜久野峠(夜久野町)を越えて兵庫県に入る。府県境を越えたところが山東町。なだらかな下り坂が続き、山陰本線と併走する。山陰本線のガードをくぐると、ほぼ山東町の中央部に出る。ここで、氷上郡青垣町(現在の丹波市)から遠阪峠を越えてきた国道427号と合流する。その後は、和田山町に向かう。
山東町は京都方面、山陰方面、丹波方面への要所で、一年中を通じて交通量が多い。特に、夏場と冬場には、帰省客や海水浴客、スキー客で混雑することが多い。町内のJR駅は、梁瀬駅のみ。
鉄道路線
- 中心となる駅:梁瀬駅
- 隣接市町村への連絡 和田山駅から姫路方面への連絡あり
- 都道府県庁への連絡 いくつかのルートで行けるが、便利なのは以下の通り。
- 山東町 → 播但連絡道路和田山IC → 姫路 → 神戸市
- 山東町 → 遠阪峠 → 舞鶴道春日IC → 中国道 → 神戸市
- 山東町 → 全但特急バス → 神戸市
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット
- 粟鹿神社
- 奥山渓谷・・・春の桜が有名。
- よふど温泉
- 迫間・柿坪の古墳群
- 虎御前の慰霊碑(森地区)
- ヒメハナ公園
- 楽音寺(ウツギノヒメハナバチの生息地)
- 粟鹿山登山 与布土ルートは、奥山渓谷から上り始める。