アジサシ亜科

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アジサシ亜科(アジサシあか、学名 テンプレート:Sname)は、鳥類チドリ目カモメ科の亜科である。アジサシ科 テンプレート:Sname・アジサシ族 テンプレート:Sname とも。

アジサシ(鰺刺)と総称するが、狭義にはその1種をアジサシと呼ぶ。

特徴

世界中の温帯・熱帯の沿岸域に生息する。

カモメ亜科に比べ、やや小型で、は細く、(くちばし)は細く、は短い。

カモメ亜科と異なり、生きたしか食べない。

分類と系統

伝統的に、カモメ科を構成する3亜科(または3科・3族)の1つとされてきた。アジサシ科として独立させる説もあるが、基底的な属がありいずれかの科が側系統となるため避けられる[1]ハサミアジサシ亜科をアジサシ亜科に含める説もあったが、ハサミアジサシ亜科はカモメ亜科姉妹群である[2]

古くは Moynihan (1959) による分類が標準的だった。彼は従来の属を大きく統合し、アジサシ族(アジサシ亜科に相当)をクロアジサシ属 テンプレート:Snameiインカアジサシテンプレート:Snameiアジサシ属 テンプレート:Snamei の3属に分けた。

Moynihan のアジサシ属は、現在は多くの属に分割される。インカアジサシ属は当時も現在も単型で、旧アジサシ属の諸属の内部で特別でない系統位置にある。

Moynihan のクロアジサシ属は、テンプレート:Interlang と総称され、現在はクロアジサシ属・ハイイロアジサシ属 テンプレート:Snameiシロアジサシテンプレート:Snamei の3属に分割される。これらは他のアジサシ亜科にはない、求婚時に首振り行動をするという特徴があり、テンプレート:En と並列されることもあるが、通常は テンプレート:En に含まれる。

テンプレート:En の分類については論争があり、一部をカモメ亜科とする説もあったが、近年は Bridge (2005)[3]などに基づきアジサシ亜科とすることが多いが[4][5]、続く研究によればアジサシ亜科とは(またカモメ亜科とも)別系統で、カモメ科の基底に位置する[2][6]。ただし テンプレート:En を含むアジサシ亜科・ハサミアジサシ亜科に共有される遺伝子座の変異も発見されているものの、単系統性による共有変異とは考えられていない[6]

このうちクロアジサシ属+ハイイロアジサシ属はおそらく近縁だが[7]、シロアジサシとの関係は諸説あり、クロアジサシ属+ハイイロアジサシ属・シロアジサシの順に分岐した側系統であるとする強い結果が出ているが[2]、他に不確実ながら、これらが単系統をなすという結果もある[6]

系統樹は Baker et al. (2007)[2]より。ただしカモメ科内の系統関係については不確実な異論もある。サンプリングされていないハイイロアジサシ属は Thomas et al. (2004)[7]より。

アジサシ属および近年それから分離(ないし再分離)された属には☆をつけた。

テンプレート:Clade

属と種

属と種は国際鳥類学会議 (IOC)[8]、亜科の範囲はアメリカ鳥学会 (AOU)[5]より。12属45種、ただし テンプレート:En は3属6種、それ以外は9属39種。

テンプレート:En

テンプレート:En 以外

出典

テンプレート:Reflist

  1. テンプレート:Cite
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 テンプレート:Cite
  3. テンプレート:Cite
  4. テンプレート:Cite
  5. 5.0 5.1 テンプレート:Cite
  6. 6.0 6.1 6.2 テンプレート:Cite
  7. 7.0 7.1 テンプレート:Cite
  8. テンプレート:Cite