ゲーマーズ
ゲーマーズ(Gamers) は、株式会社アニメイトと株式会社ブロッコリーの合弁会社として設立された株式会社ゲーマーズ(旧社名アニブロ)が運営する、キャラクターグッズを中心としたアニメ・コミック・ゲームおよびそれら関連商品の販売店。
目次
[非表示]概要
1996年に株式会社ブロッコリーの小売店舗として東京・池袋に第1号店を開店。現在は秋葉原の本店をはじめ、東京都区部・政令指定都市を中心に16店舗を展開している。
元々はブロッコリーの中核事業として位置づけられていたが、急激な店舗網の拡大による費用負担、度重なる人気の読み違いによる不良在庫の増加などで年々赤字がかさむようになり、数度に渡り外部による資本参加が行われた(詳細はブロッコリーの記事を参照)。
最終的には2008年1月にブロッコリーがライバル関係にあった株式会社アニメイトと資本・業務提携を締結し、新店舗の共同出店や既存店運営の相互協力、新商品の共同開発、物流システムの効率化を進めていくこととなった。
この業務提携の背景には、両社が旗艦店を置く秋葉原や池袋などにアニメ・コミック関連商品を扱う他社店が続々進出して競争が激化したこと、また男性向け商品に強みを持つブロッコリーと女性向け商品に強みを持つアニメイトが提携することで、顧客層の相互補完ができるという狙いがあった。
その後ブロッコリーの経営はコンテンツビジネスが主軸となり、一方で小売事業が経営の足かせとなっていた。また、将来の成長性も見込めないことから、2011年3月に小売事業からの撤退を発表し、2011年6月に「ゲーマーズ」全店舗をアニメイトに譲渡した。それに伴いアニメイトとブロッコリーの合弁会社であったアニブロが「ゲーマーズ」の運営をすることになった。その後、ブロッコリーはアニメイトとの提携を活かし、女性向けの企画も行うようになり、それらグッズをアニブロを通じて全国のアニメイトにて販売を始めている。
沿革
- 1994年3月 - 株式会社ブロッコリー設立。
- 1996年7月 - ゲーマーズ1号店を東京・池袋に開店。
- 1999年11月 - 東京・秋葉原中央通り沿いにゲーマーズ本店を開店。
- 2003年4月 - ゲーマーズ本店を秋葉原中央通りから 秋葉原駅前に移転。
- 2008年1月 - ブロッコリー、株式会社アニメイトと業務・資本提携を締結、アニメイトが主要株主になると共に、合弁会社「株式会社アニブロ」を設立、新ブランドでの店舗の共同展開や商品開発・システムの効率化を行うと発表。
- 2008年3月 - アニブロゲーマーズ一号店を池袋に開店。
- 2008年4月 - 秋葉原本店を「AKIHABARAゲーマーズ」として改名。(本店としての位置付けは変わらず)
- 2008年4月 - アニブロゲーマーズ二号店を名古屋に開店。(旧ゲーマーズ名古屋店)
- 2008年5月 - アニブロゲーマーズ三号店を町田に開店。(旧ゲーマーズ町田店)
- 2008年5月 - アニブロゲーマーズ四号店をなんばに開店。(旧ゲーマーズなんば店)
- 2008年7月 - AKIHABARAゲーマーズが店舗拡張し、アニブロゲーマーズとしてリニューアルオープン。
- 2008年8月 - ゲーマーズの大半の店舗をアニブロゲーマーズに業態変更すると発表。
- 2011年3月 - ブロッコリー、小売り事業をアニメイトに売却すると発表。
- 2011年6月 - アニメイトがアニブロの株式を全取得するとともに、ゲーマーズ全店舗及び通販サイトを始めとするブロッコリーの小売事業を取得。
- 2014年 - 商号を株式会社ゲーマーズに変更
直営店
- 北海道
- 札幌市 札幌店
- 宮城県
- 仙台市 仙台店
- 東京都
- 千代田区(秋葉原) AKIHABARAゲーマーズ
- 本店、本店2号館を名称変更・末広町駅前から事実上移転。
- 2008年7月にこれまでの本店(アニメ館)の隣接地に建設されたビルに入居(ゲーム館)、店舗リニューアルとともにアニブロゲーマーズに業態変更した。アニメ館・ゲーム館をあわせた延床面積の合計は2,388m2となり、両館の間は複数階で連結されている。ゲーム館は中央通り沿いに面しており、2003年4月に現在地に移転してから5年ぶりに中央通り沿いに店舗を構えることとなった。しかし、売上が伸び悩んだため2009年9月30日にゲーム館を閉鎖、結局元の規模に縮小している。
- 2008年4月から本店としての位置づけはそのまま維持しつつ現在の名称に変更。2007年12月から1階のみ22時まで営業している。
- 千代田区(秋葉原) ぷちげま
- 渋谷区 新宿店
- 2009年3月に新宿南口新宿サンセイビル(渋谷区代々木)4階へ店舗を移転した。
- 豊島区 池袋店
- 立川市 立川店
- 立川駅前より移転。
- 町田市 町田店
- 2008年5月に旧アニメイト町田店があった場所に移転、アニブロゲーマーズに業態変更。
このほか、和歌山のアニメ・ゲーム関連商品の専門店であるO-TRAPとも提携関係にある。また、アニメイトのフランチャイズ店舗である徳島店(井上書房グループ)ではゲーマーズ商品の取り扱いがある。
閉鎖店舗
- 東京都
- 千代田区秋葉原地区
- ブラックゲーマーズ(「初代」秋葉原店から「スクエア店」を経て) - ゲーマーズ秋葉原進出第1号店、ディスクマップのテナントとして1階奥のエレベーター前にて開店。ディスクマップの倒産により他フロアへ増床。その後、併設されたコスパは現在も営業中。秋葉原で初の常設コスプレ喫茶「Piaキャロレストラン→カフェ・ド・コスパは後、コスパに営業が移管・譲渡されメイド喫茶「キュアメイドカフェ」として運営。現在は入居していたビルにてタブリエ&コスパグループによって「ジーストア秋葉原店」として運営されている。
- セガゲーマーズ - ハイテクランドセガ秋葉原(現・セガ秋葉原1号店)の5階にあった店舗で、ゲーマーズ秋葉原進出2号店だった。秋葉原での1号店という誤った記事が見られるが、正確には「SEGAゲーマーズ」の「1号店」である。
- 本店別館 - 「2代目」秋葉原店から3号館、アウトレット店、ガチャ美少女館。現本店の斜向かいの旧ミツウロコビル2階にあった。
- 本店1号館 - 「初代」秋葉原本店。末広町駅近くの通称「でじこビル」。駅前の本店2号館開店により秋葉原旗艦の役目を終え、後に2号館へ吸収される。現在はリバティー。
- 千代田区水道橋地区
- 水道橋店 - フューチャービー東京を吸収
- 豊島区(池袋)
- 池袋本店(池袋店を名称変更) - 出店していたビルの工事・閉鎖のため閉店を余儀なくされた。建物自体は、一部のテナントが立ち退かなかったため、2011年初頭まで存在していた。
- 渋谷区(渋谷)
- 長野県
- 長野市
- 長野店
- 石川県
- 金沢市
- 金沢店 - 初のフランチャイズ店だった。2008年8月31日閉店。
- 静岡県
- 浜松市
- 浜松店 - フランチャイズ契約終了に伴い、2008年11月30日閉店。
- 京都府
- 京都市
- ブラックゲーマーズ京都店 ‐ 2012年2月4日オープン。土産専門店として京都店から徒歩でアクセス出来る距離にあった。正確な閉店時期は不明だが、開店から半年も経っていなかった。閉店後しばらくは京都店においてブラックゲーマーズコーナーが設置されていた。
ギャラリー
- No.5-Fujii-Bldg01.JPG
札幌店
(第5藤井ビル2階) - Paraca-Parking-101Bldg01.JPG
旧札幌店・2代目
(パラカパーキング101ビル1階) - TAKARADA DUTY FREE Shop4.jpg
AKIHABARAゲーマーズ
(宝田無線電機本店ビル1~7階) - Ohchu-Yokohama-Bldg01.JPG
横浜店
(オーチュー横浜ビル2・3階)
内装
ほぼ全ての店舗で声優の顔やアニメキャラクターの顔のある踏み絵(床広告)を設置してある。踏み絵は親会社であるアニメイトの店舗にも設置されることも多く、人の顔の床広告を行っている会社は稀である。
ゲーマーズ・ガーディアン・フェアリーズ
ブロッコリーの企画の一環として、ゲーマーズの各店舗にはそれを守護するための妖精としてゲーマーズ・ガーディアン・フェアリーズ (G.G.F) が割り当てられている。ただし、配置された後に店舗の新設や統廃合が相次いだため、配置されていない店舗や、守護対象の店舗が現在はなくなっている妖精も存在する。 テンプレート:Main
カードキングダム
ゲーマーズ本店8階は「カードキングダム」となってトレーディングカードゲーム販売、及びデュエルスペースが設置されている。店舗でのカードゲームのイベント等は徳島店から始まっているおり、今後さらに全国的に展開を予定している。
通信販売
Webサイトにて実施。過去には「ゲーマーズweb店」という名称でゲーマーズのオンラインショッピング版として存在していたが、店頭での料金、サービスと乖離していたため、2005年10月に実情に合わせ「ゲーマーズ通信販売」へとリニューアルされた。また2012年4月16日に「ゲーマーズ オンラインショップ」に名前をリニューアルした。
自社製品の販売に力を入れているほか、主催するイベントのチケットは店頭ないしは通信販売のみにて販売されることが多いため、付近にゲーマーズ及びブロッコリー商品を取り扱う店舗が無い地域の居住者には便利である。また、1,000円ごとに1ポイントが貯まり、様々な景品と交換可能なポイントシステムもある。ただし、ゲーマーズ通信販売のポイント販売はゲーマーズ店頭で利用できるゲーマーズポイントカードとはリンクしておらず、ポイントの合算は行えない。
通信販売リニューアル時に「送料無料」のキャンペーンを行ったにもかかわらず、一部で送料を徴収するシステムミスを起こしたことがある。その際、Webサイト上での「お詫び」文章に謝罪は一切なく、事の説明と一律な対応をとる旨を記載するのみであり、購入者の同意を得ない強硬な対応だとして顧客に対する姿勢が問われた。
フロムゲーマーズ
無料配布情報誌、公式な略称は「フロゲ」。2006年11月10日発行分をもって100号を迎えた。2008年1月20日配布号からは「フロムゲーマーズホット」「フロムゲーマーズクール」に変更され、交互に刊行される月2回刊行となった。前者が他社製品・コンテンツを中心に紹介するのに対し、後者は専ら自社、すなわちブロッコリー関連コンテンツを扱っている。2009年1月からは月1回、毎月20日の刊行となっている。
「フロムゲーマーズ」にはブロッコリー関連商品のほか、ゲーマーズで取り扱う商品の情報などが掲載されている。最新号は店頭で無料で手に入れられるほか、場合によっては商品購入時に同時に添付される。
ポイントカード制度
ゲーマーズ独自のポイントシステムとして、店頭での購入時に発行できる「ゲーマーズカード」がある。これは全店で999円(開始当初は1,000円)購入ごとに1ポイントが発行され、その累積したポイントを消費する形で限定商品・イベントチケット等と交換することができるものである。限定商品との交換については、ゲーマーズでは定期的に「ポイント交換祭」が行われており、テレフォンカードや時計、グッズなど、数十種類の対象商品から選択できるようになっている。ただし、このカードおよびポイントはゲーマーズ通信販売では利用することができない。年会費は無料。2008年6月2日よりカードが変更され、999円未満の購入金額は次回にプールされる。旧電磁式カードからの移行は2009年6月2日にて終了している。実装当初は、1枚30ポイントの紙製スタンプカードだった。
クレジットカード
Web上およびゲーマーズ店頭から申し込みが可能なクレジットカードとして「ブロッコリーマスターカード」がある。有効期限はなく、発行手数料が無料であるほか、年1回以上の利用で年会費も無料となる。クレジット審査を通過するか否かにかかわらず、申し込み時に特典グッズが1点送られてくるほか、5・15日にゲーマーズ店頭で提示するとポイントが倍付けとなるなどの特典が用意されていた。ただし後者については2006年6月18日頃に行われたゲーマーズ・メールマガジン購読によるポイント倍付けサービスの終了とともに休止されている。
このカードはサラ金カードの1つであり、ブロッコリーではなく消費者金融のアイフルを契約先となっている。
店舗での決済では、VISA・MasterCard・JCB・アメリカン・エキスプレス・セゾンカード・オリコカードの利用が可能。また一部の店舗では「非接触型決済サービス」として、iDによる支払いも可能だったが、ムービック(アニメイト)が非接触型決済サービスによる支払い契約をしていないために「アニブロケーマーズ」や「アニメイト」に業態変更された店舗では全て利用停止となった。
電子マネー
関東地区の一部店舗でSuicaショッピングサービスが、関西地区の全店舗でICOCA電子マネーが導入されている。
Xbox 360版 THE IDOLM@STER 限定版キャンセル騒動
2007年1月18日、ゲーマーズ各店や通信販売で予約を受け付けたXbox 360版『THE IDOLM@STER』限定版のうち、2006年10月14日以降受付分のほぼ全てがキャンセルになるという事態が発生した。既に各店舗での受付が締め切られている限定商品の予約を内金込みで取っていたにもかかわらず、発売日の約1週間前になって一方的に取り消したため、問題となった。
- 詳細
- Xbox 360版『THE IDOLM@STER』限定版は開発元の「ナムコ」にちなんで7650セットの限定生産であったため、各地で予約が殺到して供給が需要に全く追いつかず、多くの店で品切れが続出。ゲーマーズの各店舗や通信販売では予約受付人数分の入荷数を確保できなかったため、発売1週間前に2006年10月14日以降のほぼ全ての予約者を一方的にキャンセルせざるを得なくなる事態となった。
- 人気商品ゆえに既にほとんどの店舗で予約を締め切っており、他店での予約も今更不可能な時点での店側の都合による一方的な予約のキャンセルであり、正式な予約手続きをしたにもかかわらず商品を手に入れられない客が続出したため、大きな騒動となった。
- ゲーマーズはこの件に関して「こちらの商品手当が充分にできなかったことが原因」と釈明している。ただし、品薄は一部の転売屋による大手小売店での買い占めが原因の大半であると言われておりテンプレート:誰2、地方店ではその後も店頭に在庫が確認できた。