カウボーイビバップ
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『カウボーイビバップ』(Cowboy Bebop)はサンライズ制作の日本のSFアニメ作品。テレビ東京系などで1998年(平成10年)4月から同年6月にかけて全26話中の一部(後述)が放送され、その後WOWOWで同年10月から1999年(平成11年)4月にかけて全26話が放送された。また、2001年(平成13年)9月には劇場作品『カウボーイビバップ 天国の扉』が公開された。
1998年(平成10年)11月開催の第3回アニメーション神戸で作品賞・テレビ部門を受賞。2000年(平成12年)の日本SF大会で星雲賞メディア部門を受賞。
2009年にハリウッドにてキアヌ・リーブス主演での実写映画化のプロジェクトが進行中であることが明かされている。
目次
概要
2071年の火星を中心とした太陽系を舞台に、おんぼろ宇宙船「ビバップ号」に乗って旅する賞金稼ぎのスパイク・スピーゲルら乗組員の活躍を描くSFアニメ作品である。粋な台詞回しやクールな映像などが特徴。本筋はハードボイルドタッチだが、話数によってテイストが異なり、サスペンスやホラー、メカアクション、ドタバタコメディ、サイバーパンクなど振り幅が大きい。『ビバップ』というタイトルどおりジャズを始め、ブルース、ロック、テクノなど多彩なジャンルの音楽をBGMとして使用し、その独特の世界観と相まって、特異なスタイルを築きあげた。
監督の渡辺信一郎いわく「それまでやりたくてもやれなかったことを全部ぶち込んで作った[1]」作品であり、「毎回20分の映画を作っているつもりでした[2]」と語っている。放送当時はしばしば『ルパン三世』に類似するという声が多かったが、むしろ(次回予告ナレーションを含めて)松田優作主演のテレビドラマ『探偵物語』に近いという[2]。音楽面では本作以降、自身ですべての選曲を行なうスタイルにしている。
また本作の特徴の一つに、その世界設定から登場人物のデザインに人種的特徴がよく表れている点が挙げられる。キャラクターデザインを担当した川元利浩によれば、これは渡辺監督から許可が出たためとのことである。
企画・制作
制作を担当したのはサンライズ第2スタジオ。中心スタッフは渡辺や南雅彦プロデューサーが以前関わった『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』『機動武闘伝 Gガンダム』『マクロスプラス』の人脈が集められた。南らはテレビシリーズ制作後にサンライズから独立してボンズを設立し、劇場版はボンズが制作を担当した。
サンライズは元々、玩具の商品化を前提にしたオリジナルのロボットアニメを数多く製作しているスタジオであるが、本作も『スター・ウォーズ』の人気再沸騰で宇宙船ブームが来ると見たバンダイホビー事業部から「宇宙船のプラモデル展開ができるアニメ」というオファーが届いたことが企画の発端であったという[3]。渡辺は南から「何か企画はないか」と聞かれ、アメリカのバウンティハンター稼業をヒントに、近未来の宇宙を舞台とする無国籍アクションものを思いついた。コンセプトはスペースオペラならぬ「スペースジャズ」で、企画タイトルは『流れ星ビバップ!』(次いで『シューティングスター・ビバップ[4]』)。
しかし独特の作風に周囲の反応は悪く、地上波放送枠がなかなか決まらず、放送に至るまでには2年近くを要した。サントラを発売するレコード会社には「ジャズなんて日本で何枚売れてると思います?」と反対された[5](菅野も最初は「ジャズなんて絶対に売れないよ」と思ったという[6])。メーカーが「これじゃ宇宙船売れないから」と降りてしまい危うく没になりかけながら[7]、バンダイビジュアルの協力で放送にこぎつけたが、放送前に第1話を観た関係者の声は「渋すぎる。売れないよ、これ」だった。
玩具のロイヤリティ収入が見込めない分、音楽CDと映像パッケージによる投資回収計画が緻密に練られた。結果的にはソフト関連がヒットし、本作は「ビデオと音楽CDのセールスでガンダムシリーズに匹敵する実績を上げた」とサンライズは述べている[8]。南によると制作費がかなりかかった作品であり、社長に「南、お前は会社を潰す気かっ」と言われるほどだったという。ただし「『08(機動戦士ガンダム第08MS小隊)』ほどはかかっていないです」と述べている[9]。
音楽
オープニング・エンディング曲と作中のBGMは一部を除いて全て菅野よう子が作曲しており、菅野ら国内外の音楽家が参加した「シートベルツ (THE SEATBELTS) 」が演奏した。エンディング曲以外にも、ボーカル曲が多用されている。
サントラ第一弾は第13回日本ゴールドディスク大賞「アニメーション・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞した[10]。
また、1999年(平成11年)8月16日に渋谷ON AIR EAST、2001年(平成13年)8月10日にはSHIBUYA-AXでシートベルツのライブが開催され、どちらもチケットが即日完売した。
テレビ放送について
テレビ東京での放送は、放送枠が1クールしか確保出来なかったために全26話中12話(#2、#3、#7 - 15、#18)+総集編の全13回となった他、暴力表現および性的表現が修正・カットされている。これは、製作開始時から放送までの間に青少年によるナイフを使用した暴力事件が起きたことや、ポケモンショックによってテレビ東京の規制が強まったためである。また、テレビ東京自身は制作にあまり関与していないため、担当者は深夜アニメと同じ「番組担当」とクレジットされた。
テレビ東京版最終回である総集編「よせあつめブルース」は、これらの規制・カットに対する抗議をメインキャラクター達の独白という形で吐露したもので、通常の総集編とは異なり、物語自体にはほとんど言及していない。エンディングは「THIS IS NOT THE END.YOU WILL SEE THE REAL "COWBOY BEBOP" SOMEDAY!」という挑発的なメッセージで締めくくられている。2013年現在でも再放送されておらず、DVDなど映像ソフトへの収録も行われていない。
テレビ東京での放送終了から4か月後には、1998年10月から1999年3月にかけてWOWOWのノンスクランブル枠で全26話が放送されたため、テレビ東京系を視聴できなかった地域でも視聴が実現した。地上波でも2001年6月23日から2002年2月16日にかけて毎日放送のアニメシャワー枠で全26話が放送されたが、こちらは特番のために放送休止になることが多く、最終話放送までに約8か月かかっていた。
上記の2局の他、その後も各局で放送されている。
- 2008年2月26日〜6月10日 - NHK衛星第2テレビジョン(全26話)
- 2008年9月1日〜 - アニマックス
- 2011年12月26日 - ファミリー劇場(年末特別企画として全26話一挙放送)
- 2012年8月7日〜 - テレ玉
- 2012年12月2日〜12月16日 - WOWOWプライム(ハイビジョン版・全26話、12月23日には同枠で劇場版も放送)[11]
欧米での反応
アメリカではビデオとDVDが先行発売され、2001年9月1日からアニメ専門局カートゥーンネットワークのアダルトスイム枠で全米放送(TV-14:14歳以上限定)され人気を博した。ただしこの放送では血糊、女性の裸体描写などが修正されている他、アメリカ放送コードの関係や同時多発テロの影響から、初回のみ#6(コロンバイン高校銃乱射事件を連想させるため)、#8(ハイジャック)、#22(ビル爆破)は放送されていない。(直後の再放送では放映)
実写映画化について
テンプレート:公開前の映画 2009年にキアヌ・リーブス主演による実写映画の制作が発表されたが、その後資金難で製作中止の危機に瀕していることが報じられていた。
この件に関し、監督の渡辺信一郎は2013年に開催されたロンドンのコミケ「コミックコン」で行われたRed Carpet News TVのインタビューで、詳細は明かせないとした上で「実写化のプロジェクトは進行中」と述べている。また自分の作品が実写映画化されることについては「『カウボーイビバップ』という作品は、アメリカ映画に影響を受けて作った部分が大きいので、アメリカ人がそれをどういう風に映画にするのか興味を持っています」と語ったほか、日本アニメのハリウッドでの実写化については「アニメのフィーリングを壊さないようにしてほしいと思っています」と実写映画への希望を述べている[12]。
ストーリー
時は2071年。宇宙開拓時代を迎えた人類は太陽系内に生活圏を広げており、悪化する治安への対策として、指名手配犯を捕まえる賞金稼ぎ、いわゆる「カウボーイ」たちが活躍している。カウボーイ稼業を営むスパイク・スピーゲルと相棒のジェット・ブラックは、古い漁船を改造した宇宙船「ビバップ号」に乗り込んで宇宙を駆け巡っている。大物の賞金首を捕まえることもある一方、その荒っぽいやり方に巻き込んだ一般市民からの賠償請求も多い彼らに金銭的余裕はない。
そんなビパップ号に奔放な美女フェイ・ヴァレンタイン、天才ハッカーのエド、犬のアインが転がり込む。おのおの何かしらの事情を抱えながらも、一同はビパップ号で緩やかな絆を育み、行く先々で様々な騒動に巻き込まれる。
世界観
2022年、月での位相差空間ゲートの実験中に大事故が発生する。事故の結果、月の表面が大きくえぐられ、地球上にはその破片が大量に降り注ぎ壊滅的な被害をもたらした。この事態により地球は死の星と化し、人類は外惑星へ移民することを余儀なくされ、皮肉な事態で人類は積年の夢であった宇宙時代を迎えることとになる。人類の生活圏は急激に拡大することになったものの、ゲート事故以来約20年にも及ぶ無政府状態は深刻な治安の悪化を招いてしまった。そのような状況に対して、警察にも手に負えないほどの多量の犯罪を取り締まるため、アメリカ西部の時代に倣って「犯罪者に賞金を掛け、その摘発を一般から公募する」というカウボーイ(賞金稼ぎ)制度が制定されることとなる。
ゲート事故により国家はなし崩し的に崩壊し、人類は人種も民族も混ざり合いながら宇宙へ進出し、2071年の世界では土星圏までに進出、かつてない繁栄の時代を迎えている。火星や金星、タイタンなど人が居住可能な星では大規模なテラフォーミングが行われて地表に地球上と変わらない都市が作られ、人類はそこで普通の生活を営んでいる。一方、ゲート事故によって甚大な被害を受けた地球ではその後も月の破片が隕石となり日常的に降り注いでいるため、人類は地下での生活を余儀なくされている。
位相差空間ゲートによる宇宙航海、ナノマシン、サイバネティックスなどの技術が実用化され、汎太陽系コンピュータ通信ネットワークも運用されてはいるものの、急速な社会の拡大が発達のアンバランスを生んでいる。そのため、宇宙トラッカーたちは自分のトラクターの運転席に相変わらず様々なガラクタを飾り付けており(お守り、ダルマなど)、街角では辻占いが街を歩く人々に声をかけ、バーでは紹興酒・老酒が飲まれているという、どこか懐かしさを感じさせるローテクな20世紀末から21世紀初頭の雰囲気と高度な未来社会が共存する世界となっている。各惑星で民族や人種が混交しながら生活を送っているといっても、各々にコミュニティーを形成して生活を営んでおり、各惑星は中国語・英語・アラビア語などの看板・標識が乱立して街を埋め尽くすように立っている。民族同士の反目・対立も無くなってはおらず、エスニック・グループによる犯罪組織も存在し、各民族社会に深く根を張っている。「レッド・ドラゴン」のような大組織ともなると、火星の大都市に代紋入りの巨大ビルを堂々と建てている。
登場人物
ビバップ号クルー
- スパイク・スピーゲル(Spike Spiegel)
- 声 - 山寺宏一
- 2044年6月26日、火星生まれの27歳。身長185cm、体重70kg、血液型はO型。
- 本作の主人公。もじゃもじゃ頭で長身痩躯。かつて事故で負った傷のため、右目は義眼。ジークンドーの達人で、ブルース・リーを師と仰ぐ。ジェリコ941改を愛用し、レース用に開発された機体を改造した高速戦闘機「ソードフィッシュII」を操る。
- 普段の性格はニヒルで常に脱力気味であるが、有事の際には、ハプニングを楽しみ、危険を愛し、どんな窮地に陥っても軽口を叩く。困難な事を自分の流儀で成し遂げるのを好み、何事も自らの美意識に照らし合わせて行動する。凄腕のカウボーイであるが、賞金首を蹴ったり殴ったりして捕らえようとするため、賞金首の間では捕まりたくない賞金稼ぎの筆頭に上げられている。
- かつて、チャイニーズ・マフィア組織"レッドドラゴン"に属していたが、ある事情で組織から脱走。公には死んだ事になっており、その過去の多くは謎に包まれている。
- ジェット・ブラック(Jet Black)
- 声 - 石塚運昇
- 2035年12月3日、ガニメデ生まれの36歳。身長188cm、体重90kg。血液型はA型。
- スパイクの相棒。スパイクとは対照的な筋骨隆々の巨漢で、顎鬚禿頭。左腕は義手。その強面から一度賞金稼ぎではなく、賞金首と間違われた事がある。性格は几帳面であるものの、優柔不断な面も持つ。几帳面な性格と外見のため、しばしば年齢以上に老けて見られることを少し気にしている。料理を得意とし、盆栽という趣味を持つ。ワルサーP99(9mmモデル)を愛用し、小型宇宙漁船のキャッチャーボートを改造した「ハンマーヘッド」を所有している。
- 以前はI.S.S.P.に所属しており、喰らい付いたら離さない「ブラックドッグ」の異名を持つほどの凄腕刑事であったが、ある事件を契機に退職。その際のトラブルで左腕が義腕となった。左腕の生体再生も可能らしいがそのままにしている。
- 現在は、惑星間漁船を改造した「ビバップ」号の船長として日々賞金首を探している。
- 名前の元ネタは英国のロックバンドストラングラーズの同名ドラマージェット・ブラック。
- フェイ・ヴァレンタイン(Faye Valentine)
- 声 - 林原めぐみ
- 1994年8月14日、地球生まれの23歳(実年齢77歳)。身長168cm、体重46kg。血液型はB型。
- 本作のヒロイン。元イカサマ師の賞金首(スパイクとの接触時はカジノのディーラー)。第3話でビバップ号と関わり、なし崩し的に賞金稼ぎとしてスパイクたちと付かず離れずの関係を持つようになった。性格は極めて享楽的で、金に非常に強い執着心を持つギャンブル好きの浪費家。特技はイカサマ博打だが、荒事に関してもかなりの物で、相当の修羅場を踏んでいる(警察から、600万ウーロンの賞金をかけられている)。愛用する銃はグロック30(.45ACP)。2本のガンアームを持つ戦闘機「レッドテイル」を所有している。
- エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世(Edward Wong Hau Pepelu Tivrusky IV)
- 声 - 多田葵
- 2058年1月1日、地球生まれの13歳。身長136cm、体重36kg。血液型AB型(しかし、自称も含まれている)
- 通称エド。名前は自分で適当に付けたものであり、男性名だが少女である。いつもTシャツにスパッツを履き、コンピュータディスプレイを兼ねたゴーグルがトレードマーク。外見は中性的な無邪気な子供だが、「ラディカルエドワード」の異名を持つ天才的なハッカーであり、ネットダイバーとしてネットで賞金首に関連した情報を集めるのは主に彼女の仕事。いつもフニャフニャしており何を考えているのか掴み所が無いが、その直観力や洞察力はハッキング同様に天才めいたものがあり、ビバップの面々が頭を抱える難問を解き明かすこともある。
- ビバップ号に住み着き、トマト箱を筐体にしたコンピュータ端末を愛用している。
- なお、素行、言動に全く少女らしいところが無いのだが、たった一度、Session#17において非常に女の子らしい悲鳴をあげたことがある。
- アイン(Ein)
- 声 - 合成音声(サウンド エフェクト)、山寺宏一(予告にて)
- 2069年生(推定2歳)、体長64cm、体高29cm、体重9.8kg。
- ビバップ号に拾われた犬。犬種はウェルシュ・コーギー・ペンブローク。ある研究機関によって育てられた「データ犬」と呼ばれる特殊な犬で、知能が非常に高く、情報処理能力は人間のそれを遥かに上回る。
- まともなクルーのいないビバップ号において自身は「まともな方だ」と思っている様子で、ビバップ号内の状況を享受し、犬としての生活を満喫している。エドと一番気が合い、よく連れ立って歩き回っている。自分の世話をしないスパイクを格下と認知し喧嘩もする。
- 「データ犬」はマニアの中では金銭的にも相当な価値があるのだが、他のクルーらはアインがその「データ犬」であることに気づかなかった。ハッキング絡みでエドだけはアインの能力の一部を知る機会があったものの作中ではそれ以上言及すること無く遊び友だちとして変わらず接している。
レッドドラゴン関係者
- ビシャス(Vicious)
- 声 - 若本規夫
- チャイニーズ・マフィア「レッドドラゴン」の幹部。27歳。全身黒ずくめのコートに銀髪という身なりをした長身大柄の男。自分の背ほどの日本刀を使いこなす。刃物が好きで、軍人としてタイタン戦線に参加した際もサバイバルナイフを常に携帯していた。大きな黒い鳥を手懐け、行動を共にすることが多い。
- レッドドラゴンに属していた頃のスパイクとは盟友であり相棒だったが、3年前にジュリアとの三角関係が絡み、因縁浅からぬ関係となる。スパイクと自分に共通していたはずの「別の血を求め、彷徨う獣の血」を流し尽くしたと発言する現在のスパイクに殺意を抱く。
- 「牙を無くした獣」として自分と意の異なるマオ・イェンライを平然と手にかけるなど、戦いの中でしか生きていけないほどの好戦的かつ冷酷非道な性格。組織内でも武闘派を通し、その徹底したポリシーから仲間や恩人であろうと邪魔になればさっさと切り捨てる。危険な雰囲気を漂わせているが、部下思いな面もあり、彼に心酔する部下も少なくない。
- ジュリア(Julia)
- 声 - 高島雅羅
- スパイクの過去を知る美女。推定27歳。物語のキーパーソン。
- 元はビシャスの恋人だったが、3年前の事件でスパイクを助けた事から、彼と愛し合う関係となった経緯がある。長い金髪に碧眼。フェイ曰く「綺麗で危なくてほっとけない普通の女」「悪魔みたいな天使か、天使みたいな悪魔か」
- 行方や素性は全て謎に包まれており、当初はスパイクの回想や、スパイク及び彼女の関係者の弁で度々存在が語られる。
各話の登場人物
- パンチ、ジュディ
- 声 - 垂木勉(パンチ)、長沢美樹(ジュディ)
- 準レギュラーとして登場。作品内の賞金首紹介TV番組「BIG SHOT」司会者。軽快なテーマミュージックと共に本物のカウボーイの扮装で現れて、賞金首の情報を紹介する。低視聴率番組だったらしく、『#23』で番組は打ち切りになった。番組終了後、パンチは親族間で行き場のない母を引き取って一緒に暮らすことになった。ジュディは結婚したらしい。
- 名前の由来は人形劇『パンチとジュディ』から。
- アントニオ、カルロス、ジョビン
- 声 - 平尾仁彰(アントニオ)、中嶋聡彦(カルロス)、中博史(ジョビン)
- 準レギュラーとして登場。シリーズ中、たびたび登場する仲良し爺さん3人組。なぜかスパイクたちが行く先々に偶然現れ、劇場版にも登場する。怒りっぽい性格と、突っ込み役、ボケ役とそれぞれ役割分担がなされている。元賞金稼ぎであり、元開拓者でもあり、元戦闘機のパイロットでもあったというが、ボケ気味なので真偽の程は不明。
- 名前の由来は、ボサノヴァの創生者として知られる音楽家アントニオ・カルロス・ジョビンから。
- ラフィング・ブル
- 声 - 小山武宏
- 準レギュラーとして登場。スパイクが時折話を聞きに行くティピーに住むネイティブアメリカンの占い師。年齢不詳。予言のような謎めいたセリフが多い。
- ボブ
- 声 - 仲野裕
- 準レギュラーとして登場。ガニメデ警察の警官で、ジェットの元同僚。ジェット及びビバップ号の情報源となる。
- アシモフ・ソーレンサン
- 声 - 西凛太朗
- 『#1』に登場。スパイクとジェットが追っていた犯罪組織の元構成員で、非合法目薬「レッドアイ」を大量に奪い逃走していた賞金首。賞金は250万ウーロン。
- カテリーナ
- 声 - 日野由利加
- 『#1』に登場するアシモフの恋人。火星でアシモフと平穏に暮らすことを望んでいた。警官に追われアシモフの操縦する飛空艇で逃げ出すも、逃げ切れないことを悟り心中した。
- アブドゥル・ハキム
- 声 - 大友龍三郎
- 『#2』に登場。スパイクとジェットが追っていたペット専門の窃盗犯。研究対象であったアインを盗み、換金しようとしていた。賞金は800万ウーロン。
- ゴードン
- 声 - 小川真司
- 『#3』に登場。フェイがディーラーをしていたカジノのオーナー。機密情報が収められたマイクロチップの裏取引にフェイを利用したが、フェイが取引相手とスパイクを間違えて話がこじれる。
- トゥインクル・マリア・マードック
- 声 - 有田麻里
- 『#4』に登場。ほとんどテロリストと変わらない過激な環境保護団体「スペース・ウォーリアーズ」の代表。切り札として人間を猿に変えるウィルスを所持している。ガニメデの「海鼠」の保護活動を行っており、その漁猟を容認していたガニメデ政府を脅迫するが、スパイクのトラップで自分がウィルスに感染してしまう。賞金は2500万ウーロン。
- マオ・イェンライ
- 声 - 伊藤和晃
- 『#5』に登場するレッドドラゴンの幹部で、スパイクとビシャスの恩人。組織内の穏健派であったが、武闘派であったビシャスの襲撃を受け死亡する。賞金は2800万ウーロン。
- アニー
- 声 - 一城みゆ希
- 『#5』『#26』に登場するマオ・イェンライの親友で、スパイクとジュリアの昔馴染み。本名はアナスタシア。夫はすでに亡くなっている。スパイクとジュリアの再会を喜ぶも、既にビシャスに致命傷を負わされていた。
- ウェン
- 声 - 冬馬由美
- 『#6』に登場するゼブラとともに行動しているブルース・ハーピストの少年。2022年の位相差空間ゲート爆発事故で不老不死となる。スパイクとの銃撃戦の末、彼の撃った特殊な銃弾で急激に老化、懇願の死を迎えられる。
- ゼブラ
- 声 - (なし)
- 『#6』に登場するウェンの父親(としてウェンに利用されていた)。国防有志軍のトップであったが、ジラフの裏切りを受け、行方不明となっていた。
- ジラフ
- 声 - 仲木隆司
- 『#6』に登場。ゼブラと同じく国防有志軍のトップであったが、ゼブラを裏切っていた。ゼブラが生存していたこと、またウェンに操られていることを知りゼブラを追っていた。賞金は300万ウーロン。
- ファッティー・リバー
- 声 - 郷里大輔
- 『#6』に登場するジェットの友人で、賞金が懸けられていたジラフを追っていた賞金稼ぎ。大の甘党。
- V.T.(ブイティー)
- 声 - 片岡富枝
- 『#7』に登場するヘヴィメタルを好む女宇宙トラッカー。みごと自分の本名を言い当てた者に金を渡すという賭け事が、彼女の知人の間で恒例のゲームとなっていた。本名はヴィクトリア・テルプシコレ。夫はモグリでなければ誰でも知っている伝説の賞金稼ぎウラル・テルプシコレ。猫の「ゼロス」を飼っている。
- 彼女と夫の若い頃を舞台としたスピンオフ小説の企画もあったが、未発に終わった。
- デッカー
- 声 ―
- 『#7』でスパイクたちが狙う賞金首。爆発物のプロで、強力な爆薬『ソリッドニトロ』を満載した宇宙トラックで逃走するが、V.T.に猛烈な追い込みをかけられる。
- ロコ・ボナーロ
- 声 - 中尾隆聖
- 『#8』に登場。窃盗団の一味であったが、ステラの盲目を治療するべく組織が盗んだ金星病の特効薬「グレイアッシュ」を盗み、組織から脱走するが、射殺される。
- ステラ・ボナーロ
- 声 - 坂本真綾
- 『#8』に登場するロコの妹。体質から金星病(アレルギーの一種)を患っており盲目である。英語圏の人間らしく、兄を呼び捨てしている。兄が窃盗団に所属していた事に感づいていた模様。
- ピカロ・カルヴィーノ
- 声 - 島香裕
- 『#8』に登場する窃盗団の親玉。「グレイアッシュ」を盗んだものの、ロコに奪われてしまう。
- んぴゅー
- 声 - 中田譲治
- 『#9』に登場する人工知能を搭載した衛星。旧南米地区でナスカの地上絵を再現して、騒動を起こしていた。元々名前は存在しなかったが、エドが勝手に(コンピューターから)命名した。なお、人工知能は賞金支払いの対象外とのことで、スパイクたちはただ働きとなった。
- ユーリ・ケラーマン
- 声 - 龍田直樹
- 『#9』に登場する超常現象研究家。旧南米地区での地上絵騒動を宇宙人の仕業と解説した。
- 名前の由来は超能力者を名乗る実在の人物ユリ・ゲラーから。
- アリサ
- 声 - 土井美加
- 『#10』に登場するジェットの元恋人で、ガニメデでバーを経営していた。リントと恋人として交際しており、ともに新しい水上都市へ移住しようとしていた。
- リント・セロニアス
- 声 - 山口勝平
- 『#10』に登場するアリサの恋人。アリサが金を借りていた金融ブローカーのローレンツとの諍いでローレンツを射殺してしまい、ジェットに追われることとなる。正当防衛で無罪となった模様。
- グレンシア・マルス・エリヤ・郭・エッケナー
- 声 - 堀内賢雄
- 『#12』『#13』に登場。愛称はグレン。木星カリストにあるバーのサックス奏者。ビシャスとは元戦友。ビシャスの裏切りにより軍事刑務所に投獄されていた。ビシャスの真意を知るため刑務所を脱獄、点眼麻薬の取引を通してビシャスとの接触を試みるが、「返事」はアタッシュケース一杯の爆薬だった。
- 長髪の美男子だが薬物尋問の副作用で身体は一部女性化している。そのためかあるいは元々か、フェイ以上に「女々しい」同性愛嗜好を持っている。逃亡中のジュリアとも遭遇していた。彼の死への鎮魂歌も兼ねてEDは特別仕様となっている。年齢は29歳。
- リン
- 声 - 緑川光
- 『#12』『#13』に登場するビシャスの側近。昔スパイクが弟のように可愛がっていた。ビシャスを守るため、グレンの弾丸に倒れる。双子のシンがいる。年齢は24歳。
- ジュリアス
- 声 - 岩崎ひろし
- 『#12』に登場する、ジュリアそっくりの後ろ姿をしたオカマの男娼。スパイクは好みのタイプだという。劇場版にもよく似た人物が登場していたが、同一人物かどうかは不明。
- チェスマスター・ヘックス
- 声 - 渡部猛
- 『#14』に登場。若かりし頃には天才プログラマーとして謳われ、チェスの世界でも数十年に渡り王座に君臨していた老人。位相差空間ゲートの中枢制御プログラムの開発者であったが、その安全性に疑問があることを会社に提言したところ、開発チームから追放された。追放から50年経った後に起きるように「位相差空間ゲートへのハッキング事件」を計画するが、ヘックス自身は100歳間近による健忘症のため計画自体を忘れていた。
- ジョナサン
- 声 - 岸野幸正
- 『#14』に登場する賞金稼ぎ。ジェットとは顔見知り。「位相差空間ゲートへのハッキング事件」で全財産を奪われ、ジェットを利用してチェスマスター・ヘックスを狙う。健忘症となったヘックスに絶望し、そのまま彼のいるコロニーに定住するようになる。
- ウィットニー・ハガス・マツモト
- 声 - 大塚明夫
- 『#15』に登場する結婚詐欺師。弁護士と騙り、コールドスリープから目覚めたフェイの身辺の世話を行い、彼女に自分の借金を押しつけた。再会時には肥満化手術を受けて別人になりすましていたが、顔の整形はしていなかったためか簡単にばれてしまった。賞金は(格安の)19800ウーロン。
- ドクター・バッカス
- 声 - 富田耕生
- 『#15』に登場する、フェイのコールドスリープ解凍にかかわった医者。フェイの姓(ヴァレンタイン)を名付けた人物。甥のウィットニーと共謀して詐欺を行っていた。マンリー(声:鈴鹿千春)という助手がいる。
- ウダイ・タクシム
- 声 - 廣田行生
- 『#16』に登場する元殺し屋の死刑囚。ジェットが左腕を失くす事件の元凶となった人物とされていた。ディグを倒して他の囚人を従えるが、ファドに殺害される。
- ファド
- 声 - 広瀬正志
- 『#16』に登場するI.S.S.P.の刑事で、ジェットの元相棒。ジェットの左腕を撃って奪った張本人。
- タルカン、ディグ、ネロ、エルロイ
- 声 - 大家仁志(タルカン)、島香裕(ディグ)、鈴木英一郎(ネロ)、佐々木敏(エルロイ)
- 『#16』に登場。ウダイと共に護送された死刑囚。冥王星行きの囚人輸送船の故障を利用して警官を殺害し、輸送船を乗っ取った。なお、ネロは元警官。ジェットとウダイとの抗争に巻き込まれて全員死亡。
- ドミノ・ウォーカー
- 声 - 玄田哲章
- 『#17』に登場。麻薬(違法茸)の栽培・売買を生業としていた賞金首。賞金は50万ウーロン。「カウガール」エドと「カウワンワン」アインに追い回され、イオの荒野を走って逃げる破目になる。
- シャフト
- 声 - 大塚芳忠
- 『#17』に登場。違法茸を食し、笑って笑って腸捻転で死んだ兄の恨みを晴らすべく、ドミノ・ウォーカーを追う男。始末した後のドミノを入れるため、いつも棺桶を引きずって歩いているが、当のドミノの眼前でその棺桶は通りすがりの車に破壊されてしまった。
- 名前の由来は映画「黒いジャガー」の主人公から。
- コフィ
- 声 - 田中敦子
- 『#17』に登場するセクシーなアフロ頭の女賞金稼ぎ。ドミノを狙うがエドに振り回される。
- 名前の由来は映画「コフィー」の主人公から。
- ビデオマニア
- 声 - 千葉繁
- 『#18』に登場する20世紀映像オタク。VHSやベータマックスについて、実にマニアックなうんちくを熱く語ってスパイクたちを閉口させた。ビデオデッキをビバップ号へ送り、フェイが記憶を取り戻すきっかけとなった。
- ドゥーハン
- 声 - 青野武
- 『#19』に登場。スパイクの戦闘機「ソード・フィッシュII」の元持ち主で、職人肌の頑固なメカニック。ゲート事故以前のアメリカの遺物「スペースシャトル」(現実では事故で失われたコロンビア号)の再生に心血を注ぐ。
- 名前の由来は、宇宙大作戦でエンタープライズの機関主任モンゴメリー・スコットを演じたジェームズ・ドゥーアンより。
- マイルズ
- 声 - 塩屋翼
- 『#19』に登場するドゥーハンの助手でやたらとおしゃべりな若者。プロ野球チーム「ブルーソックス」の大ファン。
- 名前の由来は、新スタートレックにおけるエンタープライズの転送主任マイルズ・オブライエンより。
- ジョージ、ハーマン、ルース
- 声 - 長嶝高士(ジョージ)、三木眞一郎(ハーマン)、石井康嗣(ルース)
- 『#19』に登場する宅配業者を装った窃盗団「スターシップ・パイレーツ」のメンバー。「恵まれた人間が恵まれないオレたちにマシンを与えてこそ人類平等」などと言って、モノ・マシンを悪用した宇宙船窃盗を繰り返していた。賞金は3人で1000万ウーロン。
- 名前の由来は戦前のメジャーリーガー、ベーブ・ルースの本名から。
- 東風(トンプー)
- 声 - 銀河万丈
- 『#20』に登場する「マッドピエロ」の異名をとる暗殺者というより超能力者で、空中浮遊・念動障壁を使いこなして暴れ狂う様はもはや常人の歯が立つ相手ではない。その正体はI.S.S.P.が極秘に研究を行い、結果生み出された殺人マシーンであり、実験の過程で精神退行を起こして暴走、研究関係者のみならず殺人現場を目撃したスパイクまでもを狙う。被験者時代に猫を見かけた為か、猫を連想するモノを毛嫌いしている。それが仇となり、スパイクに敗北。『#19』では次回予告も担当。
- 名前と通称は、渡辺が愛好するジャン=リュック・ゴダール監督の同名映画、東風 と気狂いピエロ、及びYMOの楽曲である東風、Mad Pierrotから。
- パオ
- 声 - 大木民夫
- 『#21』に登場。世界で3本の指に入る宇宙風水師で、ジェットとは10年前からの知人であった。公には位相差空間ゲート内の事故で死亡した事となっていたが、位相差空間の中で存命していた。
- メイファ
- 声 - 小笠原亜里沙
- 『#21』に登場する、「ジェットの愛人にしては幼すぎ、隠し子にしては年長すぎ」なパオの娘。パオが生存していたことを知り、生存を確かめるのに必要であった太陽石を探すためにジェットを協力させた。父との再開後、風水占いをやめている。
- アンディ・フォン・デ・オニヤテ
- 声 - 江原正士
- 『#22』に登場。大牧場「オニヤテ牧場」の御曹司であり、西部時代のカウボーイ・スタイルのファッションに身を包みワイアット・アープをきどる賞金稼ぎ。賞金稼ぎでありながら器物損壊やけが人など多数の被害を出していることから、スパイクと共に賞金首から「あいつだけには捕まりたくない」と恐れられている。性格はキザだがボケキャラで、スパイクからは「あいつと一緒にするな」と嫌がられているが、その行動パターンはかなり似ている。愛用銃はピースメーカー。愛馬の名前は「オニキス」でチェスの相手をすることもあるらしい。真のカウボーイを目指していたがスパイクとの戦いで新しい生き方に目覚め、「スペース・カウボーイ」をあきらめ「スペース・サムライ」になる。
劇場版にもモブとして再登場。
- テディ・ボマー
- 声 - 土師孝也
- 『#22』に登場する、クマのぬいぐるみに仕掛けた爆弾を使い破壊活動を行う連続爆弾魔。現代社会に警鐘を鳴らすためにその象徴である高層ビルだけをターゲットとして狙うが、高尚な信条を語ろうとするといつも邪魔されたり無視されたりする。中年なのにクマのぬいぐるみが大好き。賞金は300万ウーロン。
- ドクター・ロンデス
- 声 - 大塚周夫
- 『#23』に登場する電子移民財団「スクラッチ(SCRATCH)」という新興宗教の教祖。精神を肉体から分離させ宇宙ネット上で生きるという教えを説いていた。その影響から自殺や失踪事件が相次いで殺人容疑で指名手配され、破格の賞金がかけられる。賞金は3800万ウーロン。
- ロニー・スパンゲン
- 声 - 八戸優
- 『#23』に登場。ドクター・ロンデスの正体。脳波コントロールの端末を使う天才ハッカーの少年。2年前、13歳の時に医療事故で植物状態になった。他人にも自分の苦しみを味わわせたいという願望から、ロンデスを作り出した。
- サリー
- 声 - 谷育子
- 『#24』に登場。
- アップルデリー・シニズ・ヘサップ・リュトフェン
- 声 - 内海賢二
- 『#24』に登場するエドの実の父親。細かいことを気にしない、大雑把な性格。地図作りという目的からマッケンタイアと共に地球上を走り回っている。スパイクが手も足も出ないほどの格闘能力を持っていた。賞金は50ウーロン。
- マッケンタイア
- 声 - 中原茂
- 『#24』に登場するアップルデリーの助手。アップルデリーから名前を間違われ続けていた。
- シン
- 声 - 檜山修之
- 『#25』『#26』に登場するリンの双子の兄弟。スパイクを援護し死亡する。
- マン龍(マンロン)、ピン龍(ピンロン)、ソウ龍(ソウロン)
- 声 - 田口昂(マン龍)、中博史(ピン龍)、辻親八(ソウ龍)
- 『#12』『#25』『#26』に登場するレッドドラゴンを取り仕切る3つ子の長老。120歳ともいわれる高齢で、自分の力で動く事すらできない。終盤でビシャスのクーデターを受け死亡する。ビシャスに『蛇は龍を食害できない。』と釘を刺していたが、『蛇の毒は後で効果が出る。』と言い返されていた。
- 名前はマージャンの牌にちなんでいる。
用語
- カウボーイ
- 賞金稼ぎの通称であり蔑称でもある。一般市民にとってはならず者のイメージが強い。
- 賞金首
- カウボーイ法に基づき賞金をかけられた犯罪者および一般人。刑事事件を起こした者は地方警察やI.S.S.P.によって賞金がかけられる他、各惑星政府や被害者によって賞金が上乗せされる場合もある。一般人や各種団体によって犯罪者でない者に賞金がかけられる場合もあり、賞金首=犯罪者というわけではない。賞金額は申請者が自由に設定できるが、犯罪者の場合おおよそ数万から数百万ウーロンである場合が多い。なお、アメリカ西部時代と違って賞金首が死んでしまった場合には賞金は支払われないため、生け捕りにする事が求められる。
- ウーロン
- 太陽系全域で使用可能な通貨単位。1ウーロンあたりの貨幣価値は現代の日本で1円とされている。電子マネーによる支払いが一般化しているが紙幣も流通しており、一部にはカードを信用せずに「現金」を好む者もいる。
- I.S.S.P.
- 正式名称はInter Solar Systems Police(太陽系刑事警察機構)。名前から現実のICPO(国際刑事警察機構)を連想するが、ICPOが各国警察の連絡機関・協議体に過ぎないのに対して、I.S.S.P.は独自の捜査官を持つ。惑星・国家単位での警察組織も存在し、I.S.S.P.は惑星・国家の枠を超えた事件を担当している。ジェットはガニメデ警察を経てI.S.S.P.に所属していた経歴を持つ。
- モノ・システム
- 大気圏外における機体制御・測位・航路管理などのシステムをパッケージ化したシステムであり、名前は Machine, Operation, Navigation, of Outer space の頭文字を取ったもの(MONOシステムと表記する)。全太陽系の共通規格であり、作中の宇宙船はすべてこのシステムを搭載している。宇宙船用に開発されたシステムであるが、大気圏内での航行にも対応している。
- インターネット
- 現代のWWW(world wide web)ならぬSSW(Solar Systems web)と名称が変更されているとおり、ウェブの発達は全太陽系規模に及んでいる。ゲート事故による日常的な小隕石の落下により地下都市で生活を営まなければならない地球では他地区への移動が困難なこともあってネットが発達しており、それが高技術を持ったハッカーが生まれる温床ともなっている。
- 位相差空間ゲート
- 2007年に解明された「明滅宇宙論」によれば、この世界は1/48秒周期で明滅しており、その際に現れる「位相差空間」と呼ばれる別次元の空間が存在する。その空間サイズは1/240であり、この位相差空間内を移動することで、通常空間を移動する場合に比べて240倍早く目的地に到達することができる。これを実現したのが位相差空間ゲートであり、入り口となるゲートから出口となるゲートまでの間を高速移動することが可能となった。言うなれば、宇宙空間の高速道路のようなものである。
- 各ゲートは複数の巨大なリングからなっており、それぞれのリングが加減速や料金徴収などの役目を担う。料金は料金所リングの「クレジットセンサー」という装置を通過する際にマネーカードから自動的に支払われる(ETCのようなイメージ)。
- 高速道路として使用される以外にも、木星圏など太陽から遠く太陽光線が届きにくい宙域に太陽光線を導きやすくするためにも使われている。
- ゲート公団
- 位相差空間ゲートを管理する団体。
- レッド・ドラゴン
- 火星周辺を拠点に活動するチャイニーズ・マフィア。太陽系最大規模の組織力を持つ。ビシャスはこのレッドドラゴンの幹部に成り上がった。過去にスパイクもこの組織に所属していた。
- レッド・アイ
- 使用することで一時的に動体視力と身体能力が向上する目薬。もともとは位相差空間ゲートの建設工事に付き物だった時差ボケに似た職業病の解消のために開発されたが、覚醒・幻覚作用があることが判明し、非合法ドラッグとして取り締まりが行われている。最上級品は「ブラッディ・アイ」と呼ばれる。ブラッディ・アイ使用時には弾丸すら見切り、回避するほどの能力を得ることが出来るが、相応に反動も大きい。
スタッフ
- 企画 - サンライズ
- 原作 - 矢立肇
- 監督・構成 - 渡辺信一郎
- シリーズ構成 - 信本敬子
- キャラクターデザイン - 川元利浩
- メカニカルデザイン - 山根公利
- セットデザイン - 今掛勇
- 色彩設計 - 中山しほ子
- 美術監督 - 東潤一
- 音楽 - 菅野よう子
- 音響監督 - 小林克良
- 音響効果 - 倉橋静男
- 文芸・設定制作 - 鳥羽聡
- 舞台設定 - 河森正治・佐藤大
- プロデューサー - 南雅彦、池口和彦
- 製作 - サンライズ、バンダイビジュアル
主題歌
- オープニングテーマ 「Tank!」[13]
- 作曲 - 菅野よう子 / 演奏 - シートベルツ(THE SEATBELTS)
- エンディングテーマ
- 「THE REAL FOLK BLUES」
- 作詞 - 岩里祐穂 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - 山根麻衣
- 「SPACE LION」(#13)
- 作曲 - 菅野よう子 / 演奏 - シートベルツ(THE SEATBELTS)
- 「BLUE」(#26)
- 作詞 - Tim Jensen / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - 山根麻衣
各話リスト
「Session #○○」はテレビ東京を除く全ての放送での放送話数、「第○話」はテレビ東京での放送話数。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | テンプレート:Nowrap | メカ作画監督 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Session #1 | アステロイド・ブルース Asteroid Blues |
信本敬子 | 渡辺信一郎 | 武井良幸 | 川元利浩 | 佐野浩敏 | |
Session #2 | 第1話 | 野良犬のストラット Stray Dog Strut |
横手美智子 | 佐藤育郎 | 竹内浩志 | - | |
Session #3 | 第2話 | ホンキィ・トンク・ウィメン Honky Tonk Women |
山口亮太 信本敬子 |
赤根和樹 | 森邦宏 | 本橋秀之 | 後藤雅巳 |
Session #4 | ゲイトウェイ・シャッフル Gateway Shuffle |
村井さだゆき | 武井良幸 | しんぼたくろう | |||
Session #5 | 堕天使たちのバラッド Ballad Of Fallen Angels |
横手美智子 | 渡辺信一郎 | 渡辺哲哉 | 川元利浩 | ||
Session #6 | 悪魔を憐れむ歌 Sympathy For The Devil |
信本敬子 | 岡村天斎 | 佐藤育郎 | 竹内浩志 | ||
Session #7 | 第3話 | ヘヴィ・メタル・クイーン Heavy Metal Queen |
横手美智子 | 森邦宏 | 本橋秀之 | ||
Session #8 | 第4話 | ワルツ・フォー・ヴィーナス Waltz For Venus |
武井良幸 | しんぼたくろう | |||
Session #9 | 第5話 | ジャミング・ウィズ・エドワード Jamming With Edward |
佐藤大 | 渡辺信一郎 | 佐藤育郎 | 小森高博 | |
Session #10 | 第6話 | ガニメデ慕情 Ganymede Elegy |
稲荷昭彦 | 山口祐司 | 山田弘和 | 逢坂浩司 | |
Session #11 | 第7話 | 闇夜のヘヴィ・ロック Toys In The Attic |
横手美智子 | 森邦宏 | しんぼたくろう | ||
Session #12 | 第8話 | ジュピター・ジャズ(前編) Jupiter Jazz (PART 1) |
信本敬子 | 岡村天斎 | 武井良幸 | 川元利浩 | |
Session #13 | 第9話 | ジュピター・ジャズ(後編) Jupiter Jazz (PART 2) |
佐藤育郎 | 小森高博 | |||
Session #14 | 第10話 | ボヘミアン・ラプソディ Bohemian Rhapsody |
佐藤大 | 都留稔幸 | 山田弘和 | しんぼたくろう | |
Session #15 | 第11話 | マイ・ファニー・ヴァレンタイン My Funny Valentine |
信本敬子 | 岡村天斎 | 森邦宏 | 逢坂浩司 | |
Session #16 | ブラック・ドッグ・セレナーデ Black Dog Serenade |
横手美智子 | 山内重保 | 佐藤育郎 | 竹内浩志 | ||
Session #17 | マッシュルーム・サンバ Mushroom Samba |
横手美智子 渡辺信一郎 |
渡辺信一郎 | 森邦宏 | しんぼたくろう 中田栄治 | ||
Session #18 | 第12話 | スピーク・ライク・ア・チャイルド Speak Like a Child |
稲荷昭彦 | 佐藤順一 | 武井良幸 | 菅野宏紀 | |
Session #19 | ワイルド・ホーセス Wild Horses |
飯田馬之介 | 山田弘和 | 逢坂浩司 | |||
Session #20 | 道化師の鎮魂歌 Pierrot Le Fou |
村井さだゆき | 武井良幸 | 小森高博 | |||
Session #21 | ブギ・ウギ・フンシェイ Boogie Woogie Feng Shui |
村井さだゆき 渡辺信一郎 |
潮乱太 | 佐藤育郎 | 竹内浩志 | ||
Session #22 | カウボーイ・ファンク Cowboy Funk |
信本敬子 | 岡村天斎 | 森邦宏 | 川元利浩 | ||
Session #23 | ブレイン・スクラッチ Brain Scratch |
佐藤大 | 武井良幸 | 竹内浩志 | |||
Session #24 | ハード・ラック・ウーマン Hard Luck Woman |
横手美智子 | 岡村天斎 | 山田弘和 | 菅野宏紀 | ||
Session #25 | ザ・リアル・フォークブルーステンプレート:Nowrap The Real Folk Blues (PART 1) |
信本敬子 | 渡辺信一郎 | 佐藤育郎 | 小森高博 | ||
Session #26 | ザ・リアル・フォークブルーステンプレート:Nowrap The Real Folk Blues (PART 2) |
武井良幸 | 川元利浩 | ||||
話数 | サブタイトル | ダイアローグ | 構成 | 音楽 | |||
Session #XX | 第13話 | よせあつめブルース | 信本敬子 渡辺信一郎 |
渡辺信一郎 | 「空を取り戻した日」テンプレート:Nowrap ブレイクビーツ:TSUTCHIE |
劇場版
『カウボーイビバップ 天国の扉』。2001年(平成13年)9月1日公開のアニメ映画。
主役4人と1匹が健在であり、「BIG SHOT」が放映中、そして侍姿のアンディがハロウィンの群衆の中にいることから、Session#22 - 23の間のストーリーであることがわかる。(EN FR PT)
ストーリー(劇場版)
2071年、ハロウィンを目前にした火星のクレーター都市アルバシティー。その高速道路でタンクローリーが突如爆発炎上した。事故発生現場周辺に居合わせた人々は原因不明の症状を訴えて次々と倒れていき、事件の死傷者は400人を上まわる大惨事になった。苦しみながら次々と死んでいく被害者を見た警察は、正体不明の生物兵器を使用したテロの可能性を示唆する。火星政府はこれを受け、犯人に史上最高の3億ウーロンという巨額の懸賞金をかけることを発表した。別件で盗難カードの使用情報からハッカー、リー・サムソンを追っていたフェイが偶然この事件に出くわして現場を撮影。そこには手の甲に入れ墨がある男が映っていた。3億ウーロンを手に入れるため、「ビバップ」の乗組員たちはその男を探し始める。
登場人物(劇場版)
劇場版で初出したキャラクターについて記載する。
- ヴィンセント・ボラージュ(Vincent Volaju)
- 声 - 磯部勉
- バイオテロ事件を引き起こした謎の男。黒髪のロングヘアに髭を蓄え、全身黒づくめの衣装を身にまとう。無感情に人を殺し、躊躇や後悔といった感情を見せない。性格は冷血非道だが、現実感の喪失した虚無的な雰囲気を漂わしている。事件を引き起こした犯人として、3億ウーロンの賞金をかけられ、スパイク達に追跡される。
- 手には刺青があり、スパイク達が彼を追うヒントにもなった。元々は火星軍特殊部隊に所属していた人物で、刺青はその軍の紋章である。2060年に徴兵により兵役に就き、2062年に特殊部隊に所属。2068年に第二次タイタン戦争で、公式に死亡した事となっている。最終階級はFSG(先任曹長)。実際はナノマシンの人体実験体となり、戦争で生存。だが、引き換えに後遺症で過去の記憶を無くす。人体実験の影響か、肉体強度や腕力まで相当強化されており、スパイクのジークンドーの猛攻を受けても平然と立ち上がる・競技用ガバメントカスタム(レースガン)を片手で正確に射撃するという人間離れしたタフネスを見せた。
- 身長193cm、従軍時の年齢は28歳。
- モデルは俳優のヴィンセント・ギャロ。デザインを担当した川元利浩曰く「聖者のような悪魔」をキーワードとしてデザインしたという。そのため、「キリストを感じさせる雰囲気に悪の心みたいなイメージ」で描いたとも語っている。
- リー・サムソン(Lee Sampson)
- 声 - うえだゆうじ
- ストリート系ファッションに身を包んだ黒人少年のハッカー。別名「マッドフィンガー・キム」としてネットでは知られた存在で、さらに500万ウーロンの賞金首でもある。年齢19歳で未成年者。趣味はコンピューターゲーム。
- 死に対する感覚は希薄で、テロリストに強い憧れの感情を抱く。テロリストになってみたかったという単純な理由からヴィンセントのバイオテロ計画に荷担。出生時に親は無く、ドラッグ・ディーラーをしていた父は母に殺害されて他界。母親はその罪で刑務所に服役していたため、施設に引き取られた。母は後に出所するが顔を合わす事は無かった。幼少期からあらゆる犯罪に手を染め続け、10歳の頃にハッカーとしての特殊な才能に気付いたという。
- 名前の元ネタは、韓国のプロ野球選手で、日本の中日ドラゴンズでもプレーしたサムソン・リー。
- エレクトラ・オヴィロゥ(Elektra Ovirowa)
- 声 - 小林愛
- スパイク達とはまた別の理由からヴィンセントを追う謎の女。マーシャルアーツの使い手で、スパイクと互角に渡り合うほどの腕前。徹底した戦闘訓練を受けている模様。火星のモロッカン・ストリートでジュラバを羽織った姿でスパイクと顔を合わせ、後に変装したスパイクと戦闘を繰り広げる。手にはヴィンセントと同じ刺青があり、彼女もまた火星軍特殊部隊に所属していた人物。最終階級は中尉。現在は製薬会社チェリオスメディカルの社員。ヴィンセントに対しては指名手配されているから追跡している、というよりも特別な感情から彼を追っている様子を見せる。
- 初期の設定画の容姿はエキゾチックな混血女性といった趣であり、現在の容姿とはやや異なる。
- ラシード(Rasheed)
- 声 - ミッキー・カーチス
- モロッカン・ストリートでスパイクが出会ったターバン姿の人物。バイオテロに使用された化学兵器とその犯人ヴィンセントについて、何かしらの秘密を握っている。
- モデルは川元利浩曰く、「僕達がモロッコに行った時にガイドをしてくれたおじさん」との事。
- レンジィ
- 声 - 石橋蓮司
- 冒頭に登場するコンビニ強盗団のリーダー。元はセキュリティ会社に勤めていたらしいがリストラに遭い、そのことを強盗に入った先の女性店員に長々と愚痴っていた。
- モデルは俳優の石橋蓮司。声も本人が演じた。
スタッフ(劇場版)
- 原作 - 矢立肇
- 監督・絵コンテ - 渡辺信一郎
- 脚本 - 信本敬子
- アクション絵コンテ - 中村豊、後藤雅巳、出渕裕
- ウエスタンシーン絵コンテ - 岡村天斎
- 絵コンテ協力 - 小森高博、川元利浩、入江泰浩
- 設定協力 - 金子隆一、小林伸光、今掛勇、河森正治
- 演出 - 武井良幸
- 演出助手 - 鳥羽聡、佐藤育郎、福本潔、森邦宏
- キャラクターデザイン・作画監督 - 川元利浩
- メカニックデザイン - 山根公利
- セットデザイン - 竹内志保
- ディスプレイデザイン - 佐山善則
- メカニック作画監督 - 後藤雅巳
- アクション作画監督 - 中村豊
- 美術監督 - 森川篤
- 色彩設計 - 中山しほ子
- 撮影監督 - 大神洋一
- 編集 - 掛須秀一
- 音楽 - 菅野よう子
- 音響監督 - 小林克良
- プロデューサー - 植田益朗、南雅彦、高梨実
- エグゼクティブプロデューサー - 吉井孝幸、角田良平
- アニメーション制作 - ボンズ
- 製作 - サンライズ、ボンズ、バンダイビジュアル
キャスト(劇場版)
- スパイク・スピーゲル - 山寺宏一
- ジェット・ブラック - 石塚運昇
- フェイ・ヴァレンタイン - 林原めぐみ
- エド - 多田葵
- ホフマン - 屋良有作
- シャドキンズ - 井上和彦
- ハリス - 小杉十郎太
- 本部長 - 有本欽隆
- 大佐 - 柴田秀勝
- リー・サムソン - 上田祐司
- ムラタ - 飛田展男
- スティーブ - 小山力也
- エレクトラ・オビロウ - 小林愛
- アントニオ - 平尾仁
- カルロス - 中嶋聡彦
- ジョビン - 中博史
- パンチ - 垂木勉
- ジュディ - 長沢美樹
- レンジィ - 石橋蓮司
- 解析班A - 秋元羊介
- 解析班B - 一条和矢
- 骨董品屋店主 - 依田英助
- キャスター - 長嶝高士
- ラシード - ミッキー・カーチス
- ラフィング・ブル - 小山武宏
- ボブ - 仲野裕
- レジの女 - 桑島法子
- 強盗A - 天田益男
- 強盗B - 菅原淳一
- 強盗C - 千葉一伸
- 強盗D - 小西克幸
- オバさん - くじら
- ライリー記者 - 村井かずさ
- ヴィンセント・ボラージュ - 磯部勉
関連作品
漫画
- シューティングスタービバップ
- 原作 - 矢立肇 / 画 - 久雅カイン / 発行 - 角川書店
- 「ふぁんデラ」にて連載。
- スパイクの髪形、エドが男であるなど、設定が異なる部分がある。
- 第1巻(ISBN 4-04-852935-8)1998年5月1日発行
- 第2巻(ISBN 4-04-852997-8)1998年10月1日発行
- カウボーイビバップ
- 原作 - 矢立肇 / 画 - 南天佑 / 協力 - 渡辺信一郎・サンライズ第2スタジオ・佐藤大 / 発行 - 角川書店
- 「ふぁんデラ」にて連載。
- 第1巻(ISBN 4-04-853078-X)1999年4月8日発行
- 1. It's Showtime
- 2. We Will Rock You(渡辺信一郎のプロット)
- 3. Cheap Trick
- 4. Black Diamond
- 第2巻(ISBN 4-04-853136-0)1999年11月1日発行
- 5. She's A Rainbow
- 6. Great Deceiver
- 7. ビバップ・スペシャル・ショート
- 8. Thinking Bird,Happy Song
- 9. Like A Rolling Stone
- 第3巻(ISBN 4-04-853185-9)2000年4月10日発行
- 10. What's Your Number (佐藤大のプロット)
- 11. Fight For Your Right(佐藤大のプロット)
- (単行本未収録作品)
- 12. Monkey Magic
- 第1巻(ISBN 4-04-853078-X)1999年4月8日発行
ゲーム
- カウボーイビバップ
- 1998年5月14日にバンダイから発売された、PlayStation用シューティングゲーム。
- 大変難しいためか、子供向けではないとパッケージに記述されている。
- 2001年7月12日に「カウボーイビバップ BANDAI THE BEST」として廉価版が発売。
- カウボーイビバップ 追憶の夜曲(セレナーデ)
- 2005年8月25日にバンダイから発売された、PlayStation 2用アクションゲーム。
- 初回限定版は10,000セット限定発売で、キャラクタービジュアルブック、「エドマーク」ストラップ、BebopキャラクターTシャツ、サントラCD(インストルメンタル ver.〜『DIAMONDS』『EINSTEIN GROOVIN'』『PEARLS』の3曲)が付属。
登場人物(ゲーム)
テンプレート:節stub ここではゲーム版に登場したキャラクターについて記載する。
その他出演作品
すべてサンライズインタラクティブから発売されている。
- サンライズ英雄譚R(2000年11月22日、PlayStation 2用ソフト)
- サンライズ英雄譚2(2001年12月20日、PlayStation 2用ソフト)
- サンライズワールドウォー From サンライズ英雄譚(2003年9月25日、PlayStation 2用ソフト)
- サンライズアニメ漬け ボクの常識 キミの非常識 -Vol.1-(2007年12月20日、ニンテンドーDS用ソフト)
小説
- カウボーイビバップ The Wild Man Blues
- 1999年4月1日発行 角川書店 (角川スニーカー文庫、ISBN 4-04-419901-9)
- 原作 - 矢立肇 / 著 - 横手美智子
- カウボーイビバップ コード・メモリー
- 2001年9月10日発行 ソニー・マガジンズ (ISBN 4-7897-1333-4)
- 原作 - 矢立肇 / 著 - 佐藤大
- エドの物語(『月刊AX』2001年5月号から同年10月号に連載)
- カウボーイビバップ 天国の扉
- 2002年8月1日発行 角川書店 (角川スニーカー文庫、ISBN 4-04-419902-7)
- 原作 - 矢立肇 / 著 - 渡辺信一郎
- 映画のノベライズ
- COWBOYBEBOP/U.T.
- 原作 - 矢立肇 / 著 - 佐藤大
- 公式サイトに掲載されていたオリジナル小説。未完。
- スパイクたちが活躍する以前の古くて新しい世界の物語。Session#7に関するネタバレあり。
- 第1回(1st.SCOOP "A HARD DAY'S WRITE" 2044/4/16)が2001年4月にアップロードされる。2002年3月27日未完に関するお詫びが掲載される。
パチンコ
関連商品
映像商品
バンダイビジュアルより発売。なお、パッケージ画の異なるTVシリーズのレンタル版DVD(全9巻・BCDR-0148 - 0156)は2003年12月21日に、劇場版のレンタル版DVD(BCDR-0006)は2002年7月25日にリリースされた。
- COWBOY BEBOP Session #0
- COWBOY BEBOP Session #0 PLUS
- 1998年12月発売。(BCBA-0017)
- 上記作品のDVD版にOP「Tank!」のCDをつけたもので、数量限定生産された。
- COWBOY BEBOP 1st.Session
- 1998年12月18日発売(DVD:BCBA-0018 / LD:BEAL-1301 / VHS:BES-2030)
- COWBOY BEBOP 2nd.Session
- 1999年1月25日発売(DVD:BCBA-0019 / LD:BEAL-1302 / VHS:BES-2031)
- COWBOY BEBOP 3rd.Session
- 1999年2月25日発売(DVD:BCBA-0020 / LD:BEAL-1303 / VHS:BES-2032)
- COWBOY BEBOP 4th.Session
- 1999年3月25日発売(DVD:BCBA-0021 / LD:BEAL-1304 / VHS:BES-2033)
- COWBOY BEBOP 5th.Session
- 1999年4月25日発売(DVD:BCBA-0022 / LD:BEAL-1305 / VHS:BES-2034)
- COWBOY BEBOP 6th.Session
- 1999年5月25日発売(DVD:BCBA-0023 / LD:BEAL-1306 / VHS:BES-2035)
- COWBOY BEBOP 7th.Session
- 1999年6月25日発売(DVD:BCBA-0024 / LD:BEAL-1307 / VHS:BES-2036)
- COWBOY BEBOP 8th.Session
- 1999年7月25日発売(DVD:BCBA-0025 / LD:BEAL-1308 / VHS:BES-2037)
- COWBOY BEBOP 9th.Session
- 1999年8月25日発売(DVD:BCBA-0026 / LD:BEAL-1309 / VHS:BES-2038)
- COWBOY BEBOP the Compilation 1
- 2001年7月25日発売(DVD版のみ:BCBA-0912)
- 5.1chサラウンド化した以下の3編を収録。選出は渡辺監督自身による。
- 第1話 Session #1「アステロイド・ブルース」
- 第5話 Session #5「堕天使たちのバラッド」
- 第19話 Session #19「ワイルド・ホーセス」
- COWBOY BEBOP the Compilation 2
- COWBOY BEBOP 天国の扉
- 2002年1月25日発売 (BCBA-1065)
- COWBOY BEBOP 5.1ch DVD-BOX
- COWBOY BEBOP Extra Session
- COWBOY BEBOP 天国の扉
- COWBOY BEBOP DVD-BOX
ビクターエンタテインメントより発売。
- FUTURE BLUES
CD
いずれもビクターエンタテインメントより発売。
- COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 1
- 1998年5月21日発売 (VICL-60201)
- 第13回日本ゴールドディスク大賞アニメーションアルバム部門グランプリ受賞。
- COWBOY BEBOP VITAMINLESS
- 1998年6月3日発売 (VICL-60248)
- 紙ジャケットのミニアルバム。エンディングテーマのフルバージョンが収録されている。
- COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 2 - No Disc
- 1998年10月21日発売 (VICL-60202)
- COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 3 - BLUE
- Cowboy Bebop remixes music for freelance
- 1999年6月2日発売 (VICL-60371)
- サントラ曲のリミックスアルバム。なお、これまでのアルバム5作で80万枚を売り上げる。
- COWBOY BEBOP Knockin'on heaven's door Ask DNA
- FUTURE BLUES〜COWBOY BEBOP -Knockin' on heaven's door
- COWBOY BEBOP CD-BOX
- Tank! THE! BEST!
- 2004年12月22日発売 (VICL-61543)
- 劇場版及びTVアニメのベスト盤。一部再編集されて短くなっている曲もある。2005年に発売されたゲームのために書き下ろした曲も収録されている。アインのシール付き。またブックレットは「ビバップの世界にシートベルツという音楽ユニットが存在したら」という設定で、ビバップの世界観に合わせた各収録曲に関する逸話が綴られている。
書籍
- ニュータイプイラストレイテッド・コレクション カウボーイビバップ THE JAZZ MESSENGERS
- ニュータイプフィルムブック「カウボーイビバップ(完全版)フィルムブック」(発行:角川書店)
- 1998年11月20日発行。(ISBN 4-04-853023-2)
- Session#1 - 5、COWBOY REPORT vol.1(「賞金稼ぎという職業」)、設定資料集(スパイク+ゲスト・キャラクター編)、ON AIR DATA。
- 1998年12月20日発行。(ISBN 4-04-853024-0)
- Session#6 - 11、COWBOY REPORT vol.2(「BEBOP」メカニック事情)・設定資料集(エド+ゲスト・キャラクター編)、ON AIR DATA。
- 1999年2月5日発行。(ISBN 4-04-853025-9)
- Session#12 - 15,COWBOY REPORT vol.3(I 全話使用曲リスト前編・II 美術ボート紹介1)、設定資料集(フェイ+ゲスト・キャラクター編)、ON AIR DATA。
- 1999年3月20日発行。(ISBN 4-04-853026-7)
- Session#16 - 19、COWBOY REPORT vol.4(I プラネットガイド・II キャラクターファイル)、設定資料集(ジェット+アイン+ゲスト・キャラクター編)、ON AIR DATA。
- 1999年5月22日発行。(ISBN 4-04-853027-5)
- Session#20 - 23、COWBOY REPORT vol.5(I 美術ボート紹介2・II 全話使用曲リスト中編・III キャラクターファイル)、設定資料集(ゲスト・キャラクター編)、ON AIR DATA
- 1999年7月3日発行。(ISBN 4-04-853028-3)
- Session#24 - 26、COWBOY REPORT vol.6(I 美術ボート紹介3・II 全話使用曲リスト後編)、設定資料集(ゲスト・キャラクター編)、ON AIR DATA
- 1998年11月20日発行。(ISBN 4-04-853023-2)
- カウボーイビバップ CHARACTERS COLLECTION
- ニュータイプ100%コレクション カウボーイビバップ THE AFTER
- 角川ポストカードコレクション COWBOY BEBOP
- 2000年7月15日発行 発行:角川書店
- SUNRISE ART WORKS カウボーイビバップ TVシリーズ
- メイキング・オブ・カウボーイ・ビバップ レックレス・プレイヤーズ
- 1999年9月30日発行 メディアファクトリー(ISBN 4-88991-938-4)
- 著:佐藤大 編:フロッグネーション インタビュー集
- MY SWEET ANIME 私のお気に入りアニメ
- 2001年5月10日発行 発行:エスクァイアマガジンジャパン(ISBN 4-87295-077-1)
- 企画・制作:高城昭夫 編集:オムロ(小出幸子/西田宣善/外山公子)・遠山純生 編集協力:親松尚子/吉岡淳哉
- introduction アニメがアメリカ映画だった時代 高橋実
- 『カウボーイビバップ』渡辺信一郎インタヴュー 夢から醒めた堕天使が撃ったもの-あるいは、我らの世代の英雄へ捧げる鎮魂歌(インタヴュー・構成:高橋実)
- 渡辺監督が、2つの最終回について語る。
- カウボーイビバップ 天国の扉 劇場用パンフレット
- 2001年9月1日発行 東急レクリエーション
- スタンダード版とデラックス版の2種類が発売された。
- カウボーイビバップ劇場版『天国の扉』を楽しむためのQ&A101
- トーク・アバウト・カウボーイビバップ
- COWBOY BEBOP KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR
- 2001年11月25日発行 角川書店(ビジュアルブック)(ISBN 4-04-853382-7)
- 完全フィルムストーリー、美術ボード、菅野よう子自身によるサウンドトラック全曲解説(『FUTURE BLUES』と『Ask DNA』)、スタッフキャスト座談会ほか。
- Toshihiro Kawamoto:Cowboy Bebop Illustrations 〜The Wind〜
- 2004年10月31日発行 ソフトバンクパブリッシング(画集)(ISBN 4-7973-2781-2)
- 画:川元利浩 巻末インタビュー:渡辺信一郎・信本敬子・菅野よう子・山寺宏一・南雅彦
- Toshihiro Kawamoto Artworks The Illusives II 1996-2005
- 2006年3月29日発行 ソフトバンククリエイティブ(画集)(ISBN 4-7973-3140-2)
- 画:川元利浩
- COWBOY BEBOP 〜追憶の夜曲〜 公式パーフェクトガイド
- 2005年10月11日発行 新紀元社 (ISBN 4-7753-0426-7)
- 同名ゲームの攻略本。
- 山根公利 メカ図鑑
- 2008年1月19日発行 エムディエヌコーポレーション (ISBN 978-4-8443-5960-9)
- アニメーター逢坂浩司 イラスト&ワークス
- 2008年9月24日発行 角川書店 (ISBN 978-4-04-854219-7)
楽譜
- アニメピアノピース カウボーイビバップピアノソロ
- 1998年9月25日発行(絶版)東京音楽書院 (ISBN 4-8114-3879-5)
- 「Tank!」と「The Real Folk Blues」のピアノ譜。
- やさしいピアノソロ/最新TVアニメテーマソング集[2000-2]
- 2000年12月25日発行(絶版)東京音楽書院 (ISBN 4-8114-4857-X)
- ピアノ譜『アニメピアノピース カウボーイビバップピアノソロ』のうち「Tank!」のみ再録。
- Easy Piano Solo/超永久保存版 アニメソング・データファイルブック [1992-1998]
- 2001年5月25日発行(絶版)東京音楽書院 (ISBN 4-8114-5085-X)
- 「Tank!」と「The Real Folk Blues」のピアノ譜。『アニメピアノピース カウボーイビバップピアノソロ』の再録。
- COWBOY BEBOP BAND SCORE「Three, Two, One, Let's Jam!」
- 吹奏楽ヒットシリーズ/カウボーイ・ビバップのテーマ "Tank!"
- バンド・スコア/アニソン ウルトラ・コレクション
- 2005年10月発行。ケイ・エム・ピー(kmp)(ISBN 4-7732-2396-0)
- バンド・スコア「Tank!」収録。
- バンド・スコア/アニソン ウルトラ・コレクション
- 2006年6月発行。ケイ・エム・ピー(ISBN 4-7732-2513-0)
- バンド・スコア「Tank!」収録。現行本、上記の同題本と収録曲目が違う。
- SAX&BRASS magazine 2007 volume02(リットーミュージック・ムック)
- 2007年2月発行。リットーミュージック(ISBN 978-4-8456-1395-3)/雑誌69775-59
- カウボーイ・ビバップのテーマ「Tank!」収録(アルト・サックスのパートのみ)。採譜・解説:竹内一弘
雑誌
- 月刊少女帝国9月号増刊 カウボーイビバップPERFECT総集編
脚注
関連項目
外部リンク
専用ドメインを用いてプロモーションを行った最初期の作品のため、公式サイトも何回かurlが変わっている。
- カウボーイビバップ - 現行の公式プロモーションサイト。2012年のBD-BOXリリースに際してオープン。公式サイトとしては三代目にあたる。
下記urlのページはInternet Archive Wayback Machine内のアーカイブキャッシュから一部閲覧可能。
- http://www.cowboybebop.com/ - 初代サイト。現在は消滅。
- http://www.cowboybebop.org/ カウボーイビバップ - 劇場版公開に際して作られた二代目サイト。現在は消滅。
- ↑ 『アニメーションRE vol.2』、インデックス、2005年、14頁。
- ↑ 2.0 2.1 「この人に話を聞きたい 第102回 渡辺信一郎」『アニメージュ 2007年10月号』、徳間書店、2007年、
- ↑ 『アニメーションRE vol.2』、インデックス、2005年、17頁。
- ↑ のちに『月刊ASUKAファンタジーDX』連載漫画のタイトルに流用された。
- ↑ 『アニメーションRE vol.2』、14頁。
- ↑ 佐藤大『メイキング・オブ・カウボーイ・ビバップ レックレス・プレイヤーズ』、95頁。
- ↑ 『アニメーションノート No.3』、誠文堂新光社、2006年、58頁。
- ↑ 日経BP社技術研究部 『アニメ・ビジネスが変わる―アニメとキャラクター・ビジネスの真実』 日経BP社、1999年。
- ↑ 小黒祐一郎 『この人に話を聞きたい アニメプロフェッショナルの仕事 1998-2001』 飛鳥新社、2006年、16頁。
- ↑ 第13回日本ゴールドディスク大賞 受賞作品一覧
- ↑ 史上初!「カウボーイビバップ」TVシリーズハイビジョン版&劇場版完全放送|WOWOWオンライン
- ↑ MOVIE ENTER!「カウボーイビバップ」のハリウッド実写版は制作進行中と原作監督が語る ハリウッドニュース2013年05月31日
- ↑ 2009年開始のフジテレビの『ホンマでっか!?TV』やSTVラジオの『藤井孝太郎のログイン!よる☆PA』でもメインテーマで使用される。