大阪工業大学短期大学部
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テンプレート:大学 (廃止)学生募集は2004年度まで。2005年度より学生募集を停止し、2007年1月11日正式廃止[1]。
目次
概要
大学全体
教育および研究
- 様々な各種制度・コースがあり、主たるものとして以下のものがあげられる。
- 編入学対策
- 編入学に向けて学力強化を図るためのコース。履修科目と特別講義が存在する。履修科目はFⅡ・FⅠ時限という通常の授業の開始時間(18:00)より早い時間(14:00)から行われていた。なお、この時限に必修科目が入ることはないため、履修せずとも卒業することが可能だった。特別講義は春と夏の休業期間中に行われる。特別講義を受講するには別途授業料が必要であり、なおかつ単位加算の対象外だった。
- 情報処理教育
- 情報処理能力を強化するためのコース。ワープロや表計算の使い方といった通常の使用はもちろん、プログラミングやサーバーの構築方法など通常の使用域を越えた利用技術が習得できる講座も用意されていた。なお、後者はF時限にて行われていた。
- 専門コース
- 興味のある専門領域をより深めるためのコース。2年次に上がる際どれか一つコースを選ばなければならないが、自分のコース以外の科目を履修することも可能だった。
- 資格取得講座
- 長期履修学生制度
- 学生個人個人のライフスタイルに合わせて修業年限(通常は2年)を延長し、学費を分納することができる制度。事前の申請が必要で留年対象者は利用できないシステムとなっていた。
学風および特色
- 短大設立当初、高卒者の進路の大半が就職であり、進学する者は少なかった。そのため短期間で技術、資格、能力を身につけられることを前面に出し、高卒や社会人などが多数入学していた。
- 「学生・教員交流会」「短大スポーツ大会」「もちつき大会」が行われていた。これらは学生による「短大祭実行委員会」の企画のもとで年3回(4月頃・10月頃・12月頃)実施されていた。
- 中国建設技術研究生の受入れを1980年より実施していた。
沿革
- 1950年 大阪工業大学短期大学部開学。
- 土木科
- 建築科
- 電気科
- 1964年 二部を開設。
- 建築科
- 土木科
- 電気科
- 機械科
- 働きながら専門知識を学べるというメリットがあることで、存在意義はさらに増した。
- 1965年3月 従来の昼間課程が廃止となり、完全に夜間課程へ切り替わった。以後、同学は夜間教育でかつ、理論に基づいた専門知識・技術を短期間に学べることを特徴として発展を続けてきた。
- 1970年 学科名を変更。
- 建築科→建築学科
- 土木科→土木工学科
- 電気科→電気工学科
- 機械科→機械工学科
- しかし、近年学生数の激減。存続に向けて編入学対策や情報処理教育、各種専門コースの設置、さらに資格取得講座の開講、長期履修学生制度の導入など試行錯誤を続けていたが、志願者数の減少に歯止めをかけられなかった。一番学生数の多い建築学科を除き、各学科で定員割れが続き、その不足分を建築学科がまかなっていた。
- 2004年度をもって学生募集を終了。
- 2007年1月11日正式廃止[1]。
基礎データ
所在地
- 大阪府大阪市旭区大宮5-16-1
教育および研究
組織
学科
- 建築学科
- 土木工学科
- 電気工学科
- 機械工学科
専攻科
- なし
別科
- なし
取得資格について
- 測量士補:土木工学科
- 受験資格
学生生活
部活動・クラブ活動・サークル活動
- 夜間課程ではあるが、教職員や他学生との交流のためにいくつかのクラブ、サークルが存在していた。
- また、隣接している大阪工業大学のクラブに参加することも可能だった。
スポーツ
- 柔道部がとりわけ盛んであり、1986年に行われた第30回西日本二部柔道学生柔道大会において、個人戦重量級で優勝、団体戦で第3位になるなどの戦績を残している。
大学関係者と組織
大学関係者組織
- 大阪工業大学短期大学部の同窓会は「大阪工業大学学園校友会#短大大宮会」となっている。
大学関係者一覧
大学関係者
代 | 氏名 | 就任期間 | 備考 |
---|---|---|---|
初代 | 野田清一郎 | 1950年4月1日~1957年12月1日 | 1950年大阪工業大学短期大学部開学。 |
2代 | 加藤信義 | 1957年12月2日~1959年4月1日 | - |
3代 | 宮北敏夫 | 1959年4月2日~1963年10月11日 | 1959年4月2日~1963年10月4日まで事務取扱 |
4代 | 佐々憲三 | 1963年10月12日~1965年2月15日 | 1964年 昼間部を廃止し、夜間部を置く。 |
5代 | 川原琢磨 | 1965年2月16日~1972年4月24日 | これ以後は、短期大学学長となる。 |
6代 | 小寺正暁 | 1972年4月25日~1974年7月31日 | - |
7代 | 岡部二郎 | 1974年8月1日~1978年3月31日 | - |
8代 | 小寺正暁 | 1978年4月1日~1987年3月31日 | 1981年 教職課程を置く。 |
9代 | 杉浦寅彦 | 1987年4月1日~1991年3月31日 | - |
10代 | 竹内吉弘 | 1991年4月1日~ | - |
11代 | 雄倉幸昭 | - |
施設
キャンパス
- 大阪工業大学の大宮キャンパス、大阪工業大学高等学校と少し離れてはいるが、同じ並びにあった。図書館など大阪工業大学の施設を利用することができ、学舎は4階まであり、上層階は大阪工業大学のクラブ棟としても使われていた。
寮
- 特になし。
対外関係
系列校
卒業後の進路について
就職について
編入学・進学実績
- 系列の大阪工業大学・摂南大学以外では以下の実績一例が挙げられる。
関連項目
関連サイト
参考文献
- 『全国学校総覧』
- 『短期大学一覧』
- 『全国私立大學・短期大學入学案内』(昭和27年度用:日本私立大學協會 日本私立短期大學協會共編)
- 『教員養成課程認定大学短期大学一覧』(文部省大学学術局編)
- 『教員養成課程認定大学・短期大学等総覧』(全国高等学校長協会編。第一法規出版)
- 『日本の私立短期大学』(日本私立短期大学協会発行:1980年)
- 『進学年鑑』(『私大コース』シリーズ別冊)
- 『全国短期大学高等専門学校一覧』(文部省高等教育局技術教育課監修)
- 『短期大学教育』第49号(日本私立短期大学協会発行:1992年)
- 『短大蛍雪』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ。旺文社)
- 『全国短期大学受験要覧』(廣潤社)
- 『全国短期大学案内』(教学社)
- 『全国短期大学受験案内』(晶文社)
- 『全国短期大学案内』(梧桐書院)
- 『短大蛍雪』(2000年5月臨時増刊。旺文社)
- 『大阪工業大学短期大学部』:入学案内小冊子
- 『70年史』(学校法人大阪工大摂南大学)