吉田正樹

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吉田 正樹(よしだ まさき、1959年8月13日 - )は、兵庫県姫路市出身のテレビプロデューサー、演出家。株式会社吉田正樹事務所代表取締役[1]ワタナベエンターテインメント会長。SBIホールディングス取締役。KLab株式会社の社外取締役に就任。株式会社ディー・エル・イー顧問。兵庫県立姫路西高等学校東京大学法学部卒業。東大法学部の同期には元M&Aコンサルティング代表の村上世彰[2]参議院議員林芳正などがいる。

1983年フジテレビ入社。在職中はゼネラルプロデューサー、編成制作局バラエティ制作センター部長、デジタルコンテンツ局デジタル企画室部長、SBIホールディングスインキュベーション部ライン部長待遇。3代目いいとも青年隊(スタッフ隊)などを歴任。

2009年1月1日にフジテレビを退職[3]放送作家クリエイターらのマネジメントを手掛ける『吉田正樹事務所』を設立し、ワタナベエンターテインメント会長にも就任。退職後もフジテレビの大型特番の企画に携わることがある。

来歴・人物

お笑い芸人の中では、「冗談画報」以来の付き合いであるウッチャンナンチャンと親交が深い。特に内村光良とは、お笑い番組におけるコント志向の部分で意気投合しており、吉田プロデュース番組での単独起用が目立つ。

夫人はワタナベエンターテインメント代表取締役社長渡辺プロダクション代表取締役会長であり、創業者の渡辺晋美佐夫妻の長女である渡辺ミキ。現在に至るまで新春かくし芸大会などのテレビ制作などでフジテレビとナベプロは太いパイプを持つが、吉田と渡辺の結婚生活はこれを象徴しているとされている。

このことを「明石家さんまの春のフジテレビ大反省会」や「めちゃ²イケてるッ!」などで触れられ、明石家さんまからは「嫁の力で出世しやがって。お前ナベプロの看板で出世しとるやないか!」などといじられていた。このため、「めちゃ²イケてるッ!」2004年12月4日放送「フジTV警察'04 密着24時!! 逮捕の瞬間100連発」でギター侍刑事として参加したナベプロ所属の波田陽区が斬れなかった人物の一人でもある。

ゲームボーイ用ゲームソフト「笑う犬の冒険GB」で、吉田を模した似顔絵で本人役で出演している。

フジテレビのマスコットキャラクター「ラフくん」の原案者のひとりでもある。

Twitterやブログを積極的に活用している。

豆系(グリンピース、えだまめ、ずんだもち)は親の代から苦手。

略歴

株式会社吉田正樹事務所代表として、映画・テレビ・舞台・WEBコンテンツの企画制作を行う。また、株式会社ワタナベエンターテインメント会長、SBIホールディングス株式会社取締役、Klab株式会社社外取締役を務める。

  • 1959年生まれ。兵庫県姫路市出身。
  • 中学校時代は剣道部、高等学校時代は弁論部、大学時代は落語研究会の各クラブ活動に在籍。
  • 東京大学法学部卒業。
  • 1983年4月 - 三井物産の内定を蹴ってフジテレビ入社。当初の配属先はスポット営業部。関西支社を担当。松下電器産業ハウス食品江崎グリコなど担当
  • 1984年7月 - かねてからやりたかったバラエティ制作に志願して、編成局第二制作部に異動。横澤彪班に所属し『オレたちひょうきん族』で三宅恵介佐藤義和荻野繁等のひょうきんディレクターズに仕える。不遇の時期もあったが、1985年9月30日から半年間、『森田一義アワー 笑っていいとも!』で第3代いいとも青年隊の「いいともスタッフ隊」一員としてレギュラー出演。『オレたちひょうきん族』のチーフAD時代に「ひょうきん懺悔室」のコーナーで水をかぶっている様子は、『オレたちひょうきん族』DVDにも収録されている。
  • 1985年10月 - 『冗談画報』でAD→ディレクター。この番組でウッチャンナンチャンと出会い、初めて演出を行なう。
  • 1989年 - 『夢で逢えたら』ディレクター。ウンナン、ダウンタウンと流れを作る。『夢の中から』、『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!』、『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』のディレクターを歴任。
  • 1992年 - 『新しい波』でプロデューサーへ昇格、翌1993年には『やるやら!』の2代目プロデューサー就任。その後、片岡飛鳥と共に『とぶくすり』をプロデュース。
  • 1993年 - 『やるやら!』が事故で放送打ち切り、『殿様のフェロモン』プロデューサーを経て、翌1994年に編成部に異動。『SMAP×SMAP』や、『めちゃ²モテたいッ!』、『めちゃ²イケてるッ!』、『LOVE LOVEあいしてる』、『27時間テレビ』などバラエティ番組の編成を担当。
  • 1998年10月 - 『笑う犬の生活 -YARANEBA!!-』で制作部に復帰。主にバラエティ番組のプロデューサー・チーフプロデューサーを歴任。
  • 2003年6月 - 第二制作部企画担当部長に就任。『トリビアの泉』などを制作。
  • 2005年6月 - SBIとのファンドの運用に関わる、バラエティーセンターのライン部長待遇兼SBIホールディングスインキュベーション部兼務。
  • 2006年6月 - バラエティ制作センターライン部長に昇進、同時にデジタルコンテンツ局デジタル企画室「放送と通信の連携プロジェクト」と兼務に。アイドリング!!!ゼネラルプロデューサー。
  • 2007年1月 - 爆笑レッドカーペットを企画制作。
  • 2007年12月 - M-1関連ブログがアメーバニュースに紹介される。
  • 2009年 - 1月1日にフジテレビ退職。株式会社吉田正樹事務所を設立。株式会社ワタナベエンターテインメント会長に就任。
  • 2010年1月 - 初の著書「怒る企画術!」を上梓。
  • 2010年7月 - SBIホールディングス株式会社取締役に就任
  • 2010年7月 - 26年間のフジテレビ時代を述懐した著書「人生で大切なことは全部フジテレビで学んだ ~『笑う犬』プロデューサーの履歴書~」を出版
  • 2011年 - 映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六-太平洋戦争70年目の真実-」「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」をプロデュース。Twitterと連動した放送番組「さすらう犬の種まき(TOKYO MX)」。「ネスレアミューズ」WEB番組「いつもココロに太陽を」などの番組コンテンツ制作を開始。
  • 2012年 - 脚本・演出立川志らく「立川談志追悼公演 演劇らくご『談志のおもちゃ箱』〜ヴェニスの商人 黄金餅後日談〜」などをプロデュース。
  • 2013年 - 「踊る大捜査線シリーズ」を手掛けた本広克行監督など著名監督作品をYoutube上で無料公開する新しいインターネットコンテンツ「ネスレシアターon Youtube」(全11作品)を企画。「演劇らくご 『死神が舞い降りる街』」などをプロデュース。
  • 2014年 - 高田文夫が立会人を務め、立川志らく浅草キッド爆笑問題が出演する「下北沢 男の子まつりSP」等をプロデュース。

担当番組

  • 吉田木村の漢(おとこ)塾〜各界のプロを招いて平成修行道を説く〜(目黒FM、2013年10月28日 - )[4]

講演・講師

  • ad:tech tokyo / ad:tech kyushu(キーノート) / 東京企画構想学舎 / 事業構想大学院大学 / 京都大学経営管理大学院 / 日本大学芸術学部 / (株)日テレアックスオン / (株)共同テレビジョン / (株)ディ・コンプレックス など多数。

手がけたテレビ番組

ディレクター

プロデューサー

ネプチューン

企画

番組プロデューサーでも「企画」名義でクレジットされている。

総合プロデューサー

制作

番組プロデューサーでも「制作」と呼ばれることがある(ゼネラルプロデューサーに相当)。

元・吉田正樹班

かつては、フジテレビバラエティ制作センターの最大派閥だった。吉田の下にいて鍛えられた人物も多数いるらしい。

  • 朝妻一(あさづま・はじめ)
    フジパシフィック音楽出版朝妻一郎会長の息子。笑う犬の冒険「アナウンサー学校」の準レギュラー(AP朝妻)で、深夜番組「トーキョープラズマボーイズ」で初プロデューサー。「ネプリーグ」APを経て、「幸せって何だっけ ~カズカズの宝話~」プロデューサー。「爆笑レッドカーペット」プロデューサー
  • 原武範(当時 アズバーズからの出向、現 Platform,inc)制作部復帰以来の部下
  • 木村剛 (トリビアの泉演出)、カワズ君演出
  • 塩谷亮(トリビアの泉演出 アイドリング!!!演出)
  • 有川崇(現 株式会社アルファ・グリッド。ザ・ジャッジ 平成日本のよふけ 笑う犬の冒険 Dのゲキジョー)
  • 蜜谷浩弥(井の中のカワズくん アナログ ショーパン)
  • 藪木健太郎(第38回、第40回初詣!爆笑ヒットパレード、爆笑レッドカーペット、爆笑ピンクカーペット演出)
  • 片岡飛鳥めちゃイケ監督
  • 小松純也(現 スカパーJSAT。笑う犬、平成日本のよふけ演出、バラエティー製作センター副部長を経て)
  • 栗原美和子(現 共同テレビジョンドラマプロデューサー)
  • 門澤清太(クリエイティブ事業局プロデューサー。アイドリング!!!プロデューサー兼総合演出、人志松本のすべらない話プロデューサー)
  • 伊藤征章
  • 江本薫
  • 小仲正重(ネプリーグ、バイキングチーフプロデューサー、コンバット演出)
  • 谷口大二めちゃイケ班へ異動
  • 小倉伸一(SMAP×SMAPディレクター、2007年27時間テレビ総合演出)
  • 武田誠司(くるくるドカン、井の中のカワズくん、カワズくんの検索生活ディレクター、ホンマでっかTV演出)
  • 中附智貴(1976年-)
    「笑う犬の発見」で初登場でいきなり熱湯に入り、「フジテレビ警察24時」早朝の検挙で毎回叩き起こされるAD。「トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~」検証VTRにも出演中。「新春かくし芸大会2005」制作進行、日本テレビのガガガガガレッジセールの制作進行を担当。

イベント

  • お台場冒険王「DRAGON GATE お台場毎日プロレス」(プロデューサー)
  • 下北沢男の子まつりSP-吉田正樹プロデュース第一弾 落語と漫才-(2014年5月5日、本多劇場)
  • -吉田正樹プロデュース第二弾 落語と音楽-(2014年5月6日、本多劇場)
  • 演劇らくご芝浜-吉田正樹プロデュース第三弾 落語と演劇-(2014年5月30日 - 6月15日、池袋シアターグリーンBIG TREE THEATER)

著書

  • 「怒る企画術!」(KKベストセラーズ、2010年1月)
  • 「人生で大切なことは全部フジテレビで学んだ ~『笑う犬』プロデューサーの履歴書~」(キネマ旬報社、2010年7月)
    ※同書には、吉田が薫陶を受けた元フジテレビ「ひょうきんプロデューサー」こと横澤彪(2011年1月8日死去)との対談が収録されている
    ※2010年12月にiPhone、iPad、iPod touch用アプリ「人生で大切なことは全部フジテレビで学んだ【増補改訂版】」のタイトルで電子書籍化された

関連本・参考文献

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. 「ORICON BiZ」2009.4.13号「WHO's WHO フジテレビ名物プロデューサー、退職後の新たな挑戦 吉田正樹氏」
  2. 村上も一浪して東大に進学したため、生年月日も吉田とは僅か2日違いである。
  3. 退職のお知らせ
  4. 第1回「吉田木村の漢塾(おとこじゅく)」