常盤平団地
常盤平団地(ときわだいらだんち)は、千葉県松戸市常盤平にある大規模UR賃貸住宅である。最寄駅は新京成線常盤平駅および五香駅。
概要
かつて付近は金ヶ作と呼ばれる農村地域であったが、旧日本住宅公団により、1955年に建設計画が発表され、1959年には常盤平団地の第一次入居者募集(992戸)が行われた。隣接する柏市の光ヶ丘団地に次ぐ、日本住宅公団による千葉県内では2番目の大規模団地造成であった。
造成にあたってはオープンスペースの確保に注意が払われ、造成前の樹木の多くが残された。常盤平駅前から団地を貫いて「新日本街路樹百景」に選ばれた常盤平けやき通りが延び、団地敷地内の樹木とともに、夏は緑豊かな環境をつくりだしている。スターハウスを含む中層住棟を中心に構成され総戸数は約5300戸。
建築当初は駐車場がほとんどなかったため、車社会の進展により駐車スペースが不足し、豊富な緑地を削って駐車場が造られた。
常盤平団地は近年高齢化が顕著になってきている。2011年9月時点で常盤平地区の高齢化率は20.6%であるが[1]、常盤平団地地区では38.4%にものぼる[2]。
1990年代から建物の老朽化が問題となり建て替えも提案されていたが、前述のように高齢化が進展している事情などから建て替え反対運動が起こり、ストック活用(従来通りのメンテナンスを続け存置)の方針が打ち出された。昭和30年代の公団住宅の建て替えが進む中、初期の公団住宅の姿をそのまま残す貴重な存在となりつつある。
2000年代前半には団地住民の孤独死が相次いだことから、団地自治会等は「孤独死ゼロ作戦」と称して様々な施策に取り組んでいる[3]。この問題はNHKスペシャルでも取り上げられ[4][5]、大きな反響を呼んだ。
松戸市立博物館では、近現代の展示において1962年当時の当団地2DKを原寸大で再現したモデルルームが展示されている。
住棟構成
- 中層フラット棟 - 166棟(北廊下型)
- スターハウス - 10棟
- 店舗棟 - 6棟
交通
- 常盤平駅(新京成電鉄) - 1-3地区
- 五香駅(新京成電鉄) - E地区
周辺名所・公共施設など
- 常盤平さくら通り(日本の道100選)
- 常盤平けやき通り(新・日本街路樹百景)
- 金ヶ作公園
- しょうぶ公園 - かつては菖蒲の生えた池があった。
- 西友常盤平店
- テスコ常盤平店
- ザ・プライス五香店
- セブンタウン常盤平店・クリニックモール常盤平
- 常盤平市民センター・松戸市役所常盤平支所
- 常盤平郵便局
- 松戸東警察署常盤平交番
- 牧の原団地
- 21世紀の森と広場
- 森のホール21
- 千葉県立西部図書館