ブルトン (ウルトラ怪獣)

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ブルトンは、特撮テレビ番組『ウルトラマン』を始めとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣。別名「四次元怪獣」。

形状は、全体として塊状で手足が無く、あちこちから火山かクレーターのような突起が出ている。先端の孔から四次元繊毛というアンテナのようなものを出し、それによって四次元現象を起こして攻撃する。色は灰青色と赤に分けられている。

『ウルトラマン』に登場するブルトン

ウルトラマン』第17話「無限へのパスポート」に登場。

  • 身長:60メートル
  • 体重:6万トン

バローン砂漠で発見された「二つを同じ場所に置くと融合して巨大な生物になる」という青と赤の隕石が、科学特捜隊の基地で同じ場所に保管されたために融合して誕生する。

科特隊の基地を四次元空間で覆い、科特隊のメンバーを無限の階段に上がらせるなどの現象で翻弄した後(青い隕石だけでも、人間を四次元空間に閉じ込めることが可能)、出動した防衛軍も体表の孔から伸ばした四次元繊毛からの光線や発光で、戦車が空を飛ぶ・戦闘機が地面を走るなどの四次元現象を起こして全滅させる。

奇怪な攻撃でウルトラマンをも苦戦させるが、ウルトラマンの高速回転によって攻撃を狂わせられ、四次元繊毛を破壊されて空へ逃げようとしたところをスペシウム光線の2連発で小さくなる。そして、ウルトラマンの手で握り潰され宇宙へと運ばれる。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』に登場するブルトン

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第7話「怪獣を呼ぶ石」に登場。

  • 身長:60メートル
  • 体重:6万トン

惑星ボリスに隕石として落下し、ボリスを怪獣無法惑星に変えた元凶。穴から出る触角から、ペンドラゴンが墜落した原因である時空エネルギーも発する。地中から突如現れペンドラゴンに襲い掛かり、ゴモラにはレッドキングテレスドンネロンガを呼び寄せて戦わせる(ゴモラから逃げる際転がって移動するだが、レッドキングらを呼び寄せてからはあまり移動しない)。リトラの火球を受けても平然としていたが、テレスドンの火炎で触角を焼き切られ、時空エネルギーが途絶えたことで機能回復したペンドラゴンのワイバーンミサイルを受けて倒される。

ゲーム作品に登場するブルトン

『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』に登場するブルトン

PS2ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』のウルトラモード EPISODE 01「新たなる侵略」、EPISODE 07「最強の幻影」に登場。

  • 必殺技:物質機雷化現象、低次元転移現象

「新たなる侵略」では、地球の高層ビル群に突如現れる。そこにウルトラマンが現れ戦闘を開始する。不利と見るや自分の体の回りに空間湾曲を発生させ打撃や光線など一切の物理攻撃を無効にするが、機転を利かせたウルトラマンが空間湾曲ごとブルトンの体を投げると消え、あえなく消滅する。この際、ウルトラマンが2つの石を握り潰す。このブルトンについて調査隊の隊長は、過去にウルトラマンが倒した個体が何らかの力によって復活したものだと考える。

「最強の幻影」では夜の空港に再度出現し、すでにウルトラマンガイア (V2) と戦闘を始めていた。これについて調査隊の隊長は怪獣復活のサイクルが早くなっていると推測する。最初から空間湾曲を発生させた状態であり、しかも今度は何度投げても解除されないためガイアの必殺技は一切通用せず、さらに幻影ウルトラマンアグルを出現させて撤退する。本物のウルトラマンアグル (V2) が助けに現れると、ガイアを自らの体内にある四次元空間に引きずり込み倒そうとするが、気力・体力の回復したガイアによって逆に倒される。その後ガイアは四次元空間を脱出し、幻影アグルを倒したアグルと共に帰還する。

後のエピソードで、メフィラス星人の命を受けたジェロニモンにより復活したものだと判明する。自らの体を高速回転させて体当たりをするなど、過去に現れたときよりも活動的になっている。

幻影ウルトラマンアグル

EPISODE 07「最強の幻影」に登場。

  • 必殺技:カウンターアグルセイバー、フォトンクラッシャー、フォトンスクリュー

ブルトンとの戦闘中、ウルトラマンガイアは本物のアグルが助けに来たものと勘違いし安心するが、実はブルトンがガイアの記憶を元に出現させた幻影であり、ガイアを背後からアグルセイバーで襲う。ブルトン戦で披露していたガイアの必殺技は一切通用せず、ガイアを追い詰めるが、駆けつけた本物のアグルによって阻まれ、そのまま本物のアグルに敗れ消滅する。

  • ポリゴンはウルトラマンアグル(V2)の流用。元々は前作『ウルトラマン Fighting Evolution3』で作成された物である。
  • ウルトラマンガイア』に登場する幻影ウルトラマンアグルは初期のウルトラマンアグルの姿で、本物との外見上の差異はないが、こちらの幻影ウルトラマンアグルはV2の姿で、眼と必殺技とアグルセイバーが紫色である。
  • VSおよびバトルモードではプレイヤーが操作可能。VSモードではCPUでウルトラマンアグルを選択すると登場し、バトルモードではウルトラマンガイアおよびウルトラマンコスモス、カオスロイドU、S、Tで挑戦すると登場する。コスモスのフルムーンレクトで止めをさすと消滅するエフェクトになる。

『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』に登場するブルトン

大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』第3話「ジェロニモンの恐怖」、EX第13話「暴走四次元エリア」に登場。

やはり次元を操る怪獣として登場。第1話から第3話に掛けて地球に怪獣を送り込んでいた犯人で、ジェロニモンと組んで暗躍していたらしい。直接登場するのは第3話で、この時は超コッヴレイキュバス、ジェロニモンを送り込み、主人公の怪獣と戦わせる。そしてそれらが倒されると、異次元へ逃亡。さらに異次元空間の扉を開いて、主人公とピグモンを荒野へと飛ばす。その後、第13話で恐竜戦車を倒し、カネゴンと出会った主人公とピグモンの前に再び出現。異次元からレッドキングとレイキュバスを呼び出し、更に自身も主人公に襲い掛かる。そしてバトルナイザーの怪獣とカネゴンによって退けられて次元の狭間に消えるが、今度はその際に周りのものを全て吸い込む四次元を発生させ、主人公とピグモンを惑星ボリスへ飛ばす。その後の生死は不明。

カードなどの解説では、レイブラッド星人がレイオニクスの成長を促すために送り込んだ怪獣とされている。

全ステータス均一で、スタミナも4ラウンドという唯一無二の性能の持ち主である。必殺技もブルトンらしいものが多く、敵を別次元空間に吸収してダメージを与える「異次元吸収」や四次元繊毛から放つ「金縛り光線」の他、今までのゲーム作品同様転がって敵を攻撃する「ローリングブルトン」を使用できる。更に、NEO第6弾からはEXタイラントとのタッグ必殺技「四次元ハンマー」が発動可能となっている。

その他

脚注

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関連項目

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  1. 『キャラクター大全ウルトラマン全調査報告』(講談社、2012年、ISBN 978-4-06-218128-0)
  2. ケイブンシャ『ウルトラマン特撮の秘密百科』125頁
  3. 講談社『テレビマガジンヒーローグラフィックライブラリー/ウルトラマン』93頁
  4. ケイブンシャ『ウルトラマン特撮の秘密百科』114頁
  5. 『別冊映画秘宝ウルトラマン研究読本』洋泉社159ページ