鴨方町
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鴨方町(かもがたちょう)は岡山県南西部の浅口郡にあった町。2006年3月21日、浅口郡内の金光町、寄島町との合併により浅口市となり、その中心地として市役所本庁が置かれている。
目次
歴史
- 1672年(寛文12年)岡山藩主池田光政の二男政言(まさこと)が25,000石で鴨方藩を立藩。備中国浅口郡、小田郡、窪屋郡を領有し陣屋を鴨方に置いた。通称、岡山新田藩。
- 1871年(明治4年)7月の廃藩置県で鴨方県となる。
- 1872年(明治5年)11月に周辺地域と合併し深津県、小田県を経て1876年(明治9年)に岡山県へ編入。
- 1889年(明治22年)6月1日、町村制により、浅口郡鴨方村、六条院村が誕生。
- 1925年(大正14年)10月25日、鴨方村が町制、鴨方町となる。
- 1934年(昭和9年)7月1日、六条院村が町制、六条院町となる。
- 1955年(昭和30年)4月1日、鴨方町と六条院町が合併。面積36.25 km2、人口17,193人、世帯数3,433世帯にて新・鴨方町が誕生した。
- 1957年(昭和32年)小田郡矢掛町浅海地区の一部を編入し、面積は36.38km2となる。
- 1960年(昭和35年)11月に国立天文台岡山天体物理観測所営業開始。
- 1961年(昭和36年)10月 高松宮殿下御来臨
- 1962年(昭和37年)10月 昭和天皇、香淳皇后両陛下行幸啓
- 1988年(昭和63年)建設省(現国土交通省)国土地理院の調査により、面積が0.06km2増加に修正され、36.44km2となった。
- 1990年(平成2年)地方博ブームの影響で鴨方めん博が開催される。
- 2006年(平成18年)3月21日 同郡内の金光町、寄島町と合併し市制を施行、浅口市発足。
行政
町長:田主智彦(としひこ:4期) 平成3年に当時現職の大西恒夫を破り初当選。その後2度に渡り大西と町長を争う。前回2004年の町長選では初の無投票当選を果たす。
歴代村長()内は旧鴨方村からの通算
- 初代 徳田尚二 1889年9月26日 - 1890年7月29日
- 二代 富田雄太郎 1890年7月30日 - 1898年7月29日(2期)
- 三代 高戸栄三郎 1898年10月29日 - 1898年11月2日
- 四代 富田雄太郎 1898年11月17日 - 1902年7月3日
- 五代 富田義夫 1902年10月27日 - 1905年3月31日
※1905年4月1日に鴨方村・小坂村・津田村が合併し鴨方村に
- 初代(六代) 富田義夫 1905年9月16日 - 1912年9月23日(2期)
- 二代(七代) 石井康三郎 1912年10月3日 - 1916年1月27日
- 三代(八代) 横山富太郎 1916年6月7日 - 1917年9月23日
- 四代(九代) 橋本武一 1917年12月7日 - 1925年10月25日(3期)
※1925年10月25日に町制施行で鴨方町に 歴代町長()内は旧鴨方町からの通算
- 初代 橋本武一 1925年10月26日 - 1929年12月1日
- 二代 平井才一郎 1929年12月17日 - 1934年11月12日(2期)
- 三代 富田義夫 1934年11月26日 - 1940年7月25日(2期)
- 四代 井上良一郎 1940年7月28日 - 1941年11月22日
- 五代 山根敏夫 1942年4月4日 - 1945年3月4日
- 六代 秋田貞治 1945年4月12日 - 1946年10月30日
- 七代 杣治三一 1946年10月31日 - 1955年3月31日(3期)
※1955年4月1日に六条院町と合併し鴨方町に
- 初代(八代) 加藤市三郎 1955年4月16日 - 1967年4月29日(3期)
- 二代(九代) 小林芳郎 1967年4月30日 - 1983年4月29日(4期)
- 三代(十代) 大西恒夫 1983年4月30日 - 1991年4月29日(2期)
- 四代(十一代) 田主智彦 1991年4月30日 -
歴代村長 旧津田村
- 初代 塚村嘉次太 1889年7月31日 - 1901年7月30日(3期)
- 二代 小田杢之輔 1901年8月1日 - 1901年8月13日
- 三代 塚村修三 1901年8月29日 - 1905年3月31日
旧小坂村
- 初代 中元常次郎 1889年7月26日 - 1893年7月25日
- 二代 原光太郎 1893年7月26日 - 1894年9月30日
- 三代 中元常次郎 1894年10月16日 - 1905年3月31日(3期)
議会
定数 16人 会派 公明党1人 共産党1人
地理
町の中央部は比較的平坦である。中央部を挟み込むように南部と北部は山林となっている。
地勢
公共機関
- 鴨方郵便局
- かもがた町家(まちや)郵便局(平成16年3月16日 鴨方本町郵便局より改称)
- かんぽの宿遙照山
- 笠岡地区消防組合鴨方消防署
- 岡山県西南水道企業団鴨方浄水場
- 鴨方町鴨方浄化センター
- 鴨方町立図書館
教育
小学校
- 浅口市立鴨方西小学校
- 浅口市立鴨方東小学校
- 浅口市立六条院小学校
中学校
- 浅口市立鴨方中学校
高等学校
専門学校
産業
特産品
- 手延べそうめん(かもがた素麺)
- 手延うどん(かもがたうどん)
- 手延ひやむぎ(備中素麺)
- 日本酒
- 天文台もなか
- 最上塗り
- 桃
- 天文いちご
- 坊ちゃんカボチャ
企業
商業施設
交通
道路
鉄道
電気
才賀藤吉が1912年(大正元年)8月事業許可を受け[1]浅口電気を設立し[2]発電所(瓦斯力、出力33.75kw)を六條院村に建設。1913年(大正2年)10月に事業開始した。供給区域は寄島町、鴨方村、黒崎村、三和村、六條院村。1922年(大正11年)6月中国水力電気に合併[3]
隣接している自治体
出身有名人
名所・旧跡
- かもがた町家公園
- 国立天文台岡山天体物理観測所(通称:竹林寺山天文台)
- 阿部神社(安倍晴明が天体観測を行った伝説の残る地)
- 鴨山城址(細川道薫が鴨山に建築した山城)
- 遙照山
- 明王院
- 宮の石橋
- 天草公園
- ふるさとかもがたプラザ(ビッグハット)
祭事・行事
- 夏祭りかもがた(7月)
- 産業祭かもがた(11月))
- 素麺流し(7月 - 8月)それぞれの製麺家が独自に開催
姉妹都市
キャッチコピー
- 星とあじわいの郷かもがた
最近の話題
- 最近ではおかやま山陽高等学校を卒業した諸見里しのぶが地方紙などで取り上げられ、町内でも春一番を凌ぐ有名人になっている。
脚注
- ↑ 『電気事業要覧. 第〔6〕回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ↑ 『日本全国諸会社役員録. 第23回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ↑ 『電気事業要覧. 第17回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)