九頭竜湖駅
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九頭竜湖駅(くずりゅうこえき)は、福井県大野市朝日にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)越美北線(九頭竜線)の駅。同線の終着駅、かつ福井県最東端の駅である。
駅構造
車止めに向かって右側に単式1面1線ホームを有する地上駅。来た列車がそのまま折り返すだけの構造であるが、駅の先には本来つながるはずだった越美南線建設跡の線路が残り、現在は車止めが設置され発車までの列車置き場となっている。
ログハウス風の駅舎を持ち、特産物直売所や観光案内所がある道の駅九頭竜(和泉ふれあい会館)が隣接している。
福井地域鉄道部が管理し、道の駅九頭竜の指定管理者である「有限会社いずみ」が窓口業務を受託する簡易委託駅であり、自動券売機はないため、乗車券は窓口におけるPOS端末による発券となる。終着駅ではあるが、乗降は無人駅同様に扱われる。運転士が運賃・乗車券を回収し、乗車時に整理券を発行する。
駅周辺
バス路線
- 大野市営バス前坂線
歴史
- 1972年(昭和47年)12月15日 - 越美北線が勝原駅から延伸し、その終着として開業。旅客営業のみ。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。
- 2004年(平成16年)
- 2007年(平成19年)6月30日 - 集中豪雨から3年ぶりの全線運転再開。
その他
- 列島縦断 鉄道乗りつくしの旅〜JR20000km全線走破〜春編のゴール(2005年4月29日、スタートは鹿児島県の枕崎駅、同駅からの中継の放送は5月17日)、そして秋編(同年9月26日、ゴールは北海道の根室駅)のスタート地点となった。
- 本来はここから国鉄越美南線の北濃駅(当時の岐阜県郡上郡白鳥町、現在の郡上市)までの鉄道が建設され、美濃太田駅(岐阜県美濃加茂市)と福井駅を結ぶ越美線の中間駅となるはずであったが、越美南線の長良川鉄道移管などで実現しなかった。また、同線の美濃白鳥駅(当時の白鳥町)との間には国鉄バスによって大野線が運行されていたが、ジェイアール東海バスへの移管後、2002年10月1日に大野線は廃止された。美濃白鳥駅までは約30kmの道程で、タクシーで移動すると10,000円程度の運賃となる。
- 国鉄バス時代は旧村名から越前朝日駅という自動車駅で、越美北線開業前の仮称でもあった。開業時に観光目的もあって、九頭竜湖から駅名を採ったが湖からはかなり遠い。
- 常備券タイプの青春18きっぷが販売されている駅。かつては枚数限定のうえ、ストラップなどオマケがついてくることから人気が高く、大概、早く売り切れた。最近はオマケは付かない。以前は青春18きっぷの通信販売も行っていたが、JRの都合により2009年冬季で終了した。
- この駅での夜間停泊はなく、越前大野駅まで戻って停泊する。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color九頭竜線(越美北線)
- 越前下山駅 - 九頭竜湖駅