ミッション:インポッシブル
テンプレート:Infobox Film 『ミッション:インポッシブル』(Mission:Impossible)は、1996年のアメリカ映画。アメリカのテレビドラマ『スパイ大作戦』の映画化作品であるが、映画の邦題は原題のままにされている。
主演のトム・クルーズはこの作品で初めて映画プロデューサーに挑戦し、自ら監督を選んでいる。クルーズ/ワグナー・プロダクション(1992年設立)の第1回作品。
2000年には続編『M:I-2』が、2006年には『M:i:III』が公開されている。2011年12月16日には、4作目『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が公開された。
あらすじ
CIAの特殊作戦部Impossible Mission Forceは暗殺・謀略など特殊工作に従事している。
ジム・フェルプス率いるIMFチームは、CIA工作官のリスト漏洩事件における解明作業のため、プラハで遂行したカウンターインテリジェンス作戦中、イーサン・ハントを除くメンバー全員が次々と殺されてしまった。
生き残ったイーサンはCIAのキトリッジと会うが、この作戦はIMF内部にいると見られる密告者を探し出すのが目的だったと聞かされる。生き残ったイーサンに疑いがかかり、その疑惑を晴らすため、フェルプスの妻でもう一人の生き残りであるクレアと共にIMF内部の裏切者を探す。
キャスト
役名 | 俳優 | ビデオ・DVD | フジテレビ ゴールデン洋画劇場 |
テレビ朝日 日曜洋画劇場 |
---|---|---|---|---|
イーサン・ハント | トム・クルーズ | 鈴置洋孝 | 小杉十郎太 | 森川智之 |
ジム・フェルプス | ジョン・ヴォイト | 山野史人 | 羽佐間道夫 | 小林勝彦 |
クレア・フェルプス | エマニュエル・ベアール | 紗ゆり | 日野由利加 | 渡辺美佐 |
ジャック | エミリオ・エステベス(クレジット無し) | 荒川太郎 | 堀内賢雄 | 佐久田修 |
サラ・デイヴィス | クリスティン・スコット・トーマス | 滝沢久美子 | 幸田直子 | 佐藤しのぶ |
ハンナ・ウイリアムズ | インゲボルガ・ダクネイト | 榎本智恵子 | 小林優子 | 内川藍維 |
フランツ・クリーガー | ジャン・レノ | 池田勝 | 大塚明夫 | 佐々木勝彦 |
ルーサー・スティッケル | ヴィング・レイムス | 島香裕 | 宝亀克寿 | |
マックス | ヴァネッサ・レッドグレイヴ | 翠準子 | 沢田敏子 | |
ユージーン・キトリッジ | ヘンリー・ツェニー | 樋浦勉 | 小川真司 (指令の声:大平透) |
江原正士 |
マックスの手下 | 神谷和夫 | 中田和宏 | ||
ウィリアム | 田原アルノ | 小室正幸 | ||
アレクサンドル・ゴリツィン | マーセル・ユーレス | 青山穣 | ||
フランク・バーンズ | デイル・ダイ | 中博史 | ||
ゾジモフ | イオン・カラミトル | 西村知道 | ||
ニュースキャスター | 西村知道 | |||
フライトアテンダント | 榎本智恵子 | |||
日本語版制作スタッフ | ||||
翻訳 | 木原たけし | 松崎広幸[1] | ||
演出 | 伊達康将 | |||
調整 | 荒井孝 | 栗林秀年 | ||
効果 | リレーション | サウンドボックス | ||
制作 | 東北新社 |
- フジテレビ版「ゴールデン洋画劇場」版 初放送1999年10月9日 21:00-23:09
スタッフ
- 監督 ブライアン・デ・パルマ
- 製作 トム・クルーズ and ポーラ・ワグナー
- 脚本 デヴィッド・コープ and ロバート・タウン
- 原案 デヴィッド・コープ and スティーブン・ザイリアン
- 製作総指揮 ポール・ヒッチコック
- 撮影 スティーブン・H・ブラム
- プロダクション・デザイナー ノーマン・レイノルズ
- 編集 ポール・ハーシュ
- 特殊メイク効果 ロブ・ボッティン
- 視覚効果スーパーバイザー ジョン・ノール
- 衣装 ペニー・ローズ
- 音楽 ダニー・エルフマン
- “ミッション・インポッシブル・テーマ”演奏 ラロ・シフリン
作品解説
テレビシリーズではピーター・グレイブスが演じたジム・フェルプスというキャラクターの役は変更され、映画ではジョン・ヴォイトが演じている。また、テレビシリーズとは、CIAとの連絡方法などが大幅に異なる。
スポンサー
アップルが多額の協賛をしている。そのため、プレイスメント広告として映画中に同社のノートパソコンであるPowerBookが大々的に使われている。
演出
ラスト近くに出てくる「ロンドン行きTGV」という列車は存在せず、実際に走っているのはユーロスターである。車両にはユーロスター クラス 373/TGV TMSTが存在するが塗色は白地に黄色帯であり、映画のシルバー地に青帯の車両はイギリス国内へは乗り入れていない。またフランス国内は架空電車線方式であるが、映画では架線が描かれていない。実物のTGVでは架線や架線柱があるため、映画のようなヘリコプターへの乗り移りは不可能である。
音楽
音楽担当は当初アラン・シルヴェストリだったが、ダニー・エルフマンに変更されている。[2]
オープニングテーマや映像の演出はテレビシリーズのものを踏襲している。ただし、続編の『M:I-2』や『M:i:III』、『ゴースト・プロトコル』ではオープニングテーマはそれぞれアレンジされている。『M:I-2』ではアップテンポな曲になっている。
日本版について
- 3バージョンとも、吹替え演出は『新スパイ大作戦』と同じ伊達康将。
- 木原たけしのビデオ版ではコンピュータ用語の訳が若干古い(例:「stand-alone」→「一本立ち」)。[3]イーサンがチェコから本部に電話する際の盗聴を気にした一連の台詞も的確に訳されていない。(「Unsecured」→「政情不穏」、「Go secure」→「政情安定」)[4]
- テレビ版は2つともカットがあり、冒頭にあるキエフの尋問シーンでは作品と無関係の音楽が充てられている。これは、ロシア語で話される尋問の台詞を日本語に置き換えてしまった事が原因とみられる。
- フジテレビ版では原語でキトリッジの声そのままであった指令の声として、TVシリーズの大平透を起用している。
- テレビ朝日版はエンディングもカットし(イーサンが困惑する最後の場面に"to be continued"というテロップが現れ、テーマ曲の最後の部分が流された)、U2がアレンジしたテーマ曲も聴かれなくなっている。
評価
テレビドラマ版でリーダーだったジム・フェルプスが裏切り者になっていることで、オリジナル版『スパイ大作戦』にフェルプス役で出演したピーター・グレイブスやバーニー役で出演したグレッグ・モリスは、本作に批判的だった。モリスは怒りを覚え、試写途中で退席[5]、記者に「この映画は嫌いだ」と吐き捨てた[6]。また、テレビシリーズでローラン・ハンドを演じたマーティン・ランドーも映画版に対して批判的な意見を述べた[7]。
脚注
関連項目
外部リンク
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- ミッション:インポッシブル - 金曜ロードSHOW!(2012年12月21日放送分)
テンプレート:ミッション:インポッシブル テンプレート:ブライアン・デ・パルマ監督作品
- ↑ 2011年12月18日放送の「日曜洋画劇場」では翻訳:木原たけしと表記されているが、恐らく誤表記と思われる。同じ日本語音声を使用した2012年12月の「金曜ロードショー」では翻訳:松崎広幸と表記されている。
- ↑ Alan Silvestri – Mission Impossible (The Original Unused Motion Picture Score)
- ↑ [1]
- ↑ [2]
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Citation
- ↑ テンプレート:Cite web