「JUDY AND MARY」の版間の差分
(→ミニアルバム) |
(相違点なし)
|
2014年8月4日 (月) 01:25時点における最新版
テンプレート:Infobox Musician JUDY AND MARY (ジュディ・アンド・マリー) は、日本のロックバンド。略称は「ジュディマリ」あるいは「JAM」。
目次
メンバー
- YUKI(ユキ、1972年2月17日 -、北海道出身)ボーカル担当。
- TAKUYA(タクヤ、1971年9月9日 -、京都府出身)ギター担当。
- 恩田快人(おんだ よしひと、1963年12月13日 -、兵庫県出身)ベース担当、リーダー。
- 五十嵐公太(いがらし こうた、1963年1月17日 -、神奈川県出身)ドラムス担当。
元 メンバー
来歴
1991年6月、ヘヴィメタルバンド「JACKS'N'JOKER」のメンバーとしてメジャーデビューしていた恩田が、映画『いつかギラギラする日』の撮影で北海道を訪れた際、エキストラとして参加していた当時短大生のYUKIと知り合う。映画スタッフ達との飲み会の場で、YUKIが「バンドをやりたいけどどうすればいいのかわからない」と恩田に相談した事がきっかけで[1]、その後YUKIにデモテープを送ってもらった恩田がそれを聴いたところ歌声を気に入りボーカルに抜擢、1992年2月、YUKI、恩田、藤本泰司を中心に結成。同年4月、インディーズレーベルよりアルバム『BE AMBITIOUS』を発表。11月、サポートメンバーだった五十嵐公太が正式に加入。この頃は、メインのバンドを持つ恩田のサイド・ソロ・プロジェクトに近く、メンバー全員そのつもりでおり、このバンドでのデビューは目指していなかった。そのため、制作やライブの費用は全て恩田が負担し、メンバーにはギャラを支払っていた。恩田も「YUKIちゃんもこのアルバムを名刺代わりに(業界入り)出来れば」と話していた。この時点では一過性のつもりであり、アルバム発表・ライブ後は既に解散状態になっていた[2]。
しかし、恩田はこのバンドへの熱意が解散後に強く湧き上がってきたため、再始動を決意。当時フリーの状態であったYUKIには予め伝え、他のメンバーにはその事を告げず、先にデビューの段取りを行い、JACKS'N'JOKERの脱退〜デビュー契約など全てが整った時点で再始動を伝え、同意を求めた。五十嵐はこれに同意したものの、藤本は既にソロ・アルバムをバンドで作る構想があったため、JUDY AND MARYでのデビューは辞退せざるを得ず、脱退[2]。
1993年2月、前述の理由でメジャーデビューを辞退した藤本泰司に代わる形でオーディションによりTAKUYAが加入[2]。同年9月にエピックソニーよりシングル「POWER OF LOVE」でメジャーデビュー。
1994年1月、アルバム『J・A・M』発表。12月、佐久間正英プロデュースによるアルバム『ORANGE SUNSHINE』を発表。オリコンチャート初登場5位を記録し。同アルバムを引っ提げて行なわれたツアー『ORANGE SUNSHINE TOUR』では初の渋谷公会堂公演を行なう。この頃、公式ファンクラブ「JAMP」が発足[3]。
1995年5月、初の日比谷野外音楽堂公演を含む『JUST A MAMBO TOUR』開催。6月に発売されたシングル「Over Drive」がオリコンチャート初登場こそ4位だったものの60万枚以上を売上げるヒットを記録。12月には前作と同じく佐久間プロデュースのアルバム『MIRACLE DIVING』を発表。このアルバムも100万枚に迫る売上げを記録した。
1996年、全国ツアー『MIRACLE NIGHT DIVING TOUR 1996』を開催。初の日本武道館、大阪城ホール公演を含む全国19都市23公演を行い、日本武道館公演では2日間に渡り開催。即日完売、満員を記録。2月、シングル「そばかす」がオリコンチャート初登場1位を獲得、100万枚の売上を記録した[4]。この年、同曲で「第47回NHK紅白歌合戦」に初出場した。
1997年3月、アルバム『THE POWER SOURCE』を発表。オリコンチャート初登場1位を獲得し300万枚に迫る売り上げで、バンド史上最高セールスを記録した。[5]。初の国立代々木競技場第一体育館公演にして2日間公演、大阪城ホール2日間を含む全国ツアー『THE POWER SAUCE DELIVERY '97』を開催し、各地で即日完売となる。8月には横浜スタジアム、阪神甲子園球場を含む、初の野外スタジアムコンサートツアー『THE POWER STADIUM DESTROY '97』を開催。同年、YUKIの喉の不調のため一時活動休止。
1998年6月、アルバム『POP LIFE』を発表、100万枚以上を売り上げる。7月より初の全国アリーナツアー『POP LIFE TOUR '98』を開催。12月26日には初の東京ドーム公演『POP LIFE IN TOKYO DOME』を開催。2日後にオールスタンディングのシークレットライブ『Secret Live In The Garden Hall』を恵比寿ザ・ガーデンホールにて開催。「散歩道」で「第49回NHK紅白歌合戦」に2年ぶり、2度目の出場。以降、充電期間に入る。
1999年は初のライブアルバムとライブビデオ2本をリリースした以外はJUDY AND MARYとしての表立った活動は無かった。各メンバーはソロや別ユニットで活動。
約1年間の休止の後、2000年2月、シングル「Brand New Wave Upper Ground」をリリースし、活動再開。3月には初のベストアルバム『FRESH』を発表、200万枚以上を売り上げる[6]。以降も積極的にシングルをリリースし、夏にはイベントライブにも出演。9月、YUKIが結婚を発表。11月に初のアコースティックライブ『ブエナ・ビータローカ・ソシアル・クラブバンドwithジュディ・アンド・マリー2000』をZEPP TOKYOにて開催するなど、精力的に活動。12月、翌年2001年1月にシングル、2月にはアルバムの発売を発表する。
2001年1月9日に全国紙朝刊の全面広告で解散を発表。[7]。24日に、オリジナルとしてはラストシングルとなる「ラッキープール」をリリース。2月にワタナベノブタカとの共同プロデュースによる2年8ヶ月ぶりにして最後のオリジナル・アルバム『WARP』が発売され、当日からラストライブツアー『WARP TOUR』をZepp Sapporoより開催し、各地のアリーナ会場・ドーム会場を廻り、3月7日、8日の東京ドーム2Daysライブをもって解散。翌日9日に『WARP』収録曲の「PEACE」にストリングスアレンジを加えた「PEACE -strings version-」を限定生産シングルとして発売。同年5月、ファン投票を元に選曲された2枚組みベスト・アルバム『The Great Escape -COMPLETE BEST-』を発売し100万枚に迫るセールスを記録。また、同月に『WARP TOUR』東京ドーム公演の模様を収めたDVDを発売。6月、最後の新録ミュージック・ビデオを納めたDVD『PEACE』をリリース。監督は、2007年カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した河瀬直美。
解散から5年後の2006年2月、2000年にリリースしたベスト・アルバム『FRESH』に同年から解散までの間にリリースしたシングル楽曲4曲を追加し、ロンドンでTAKUYA立会いの下リマスタリングを施し、追加楽曲4曲のミュージック・ビデオを収録したDVDを同梱したリニューアル盤『COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」』を発売。オリコンチャート初登場2位を獲得し、30万枚以上を売り上げた。『COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」』発売時には、オフィシャルサイト等においてメンバー4人のコメントが発表されるなどしたが、解散以降に4人揃ってメディアに登場した事は一度も無い。
2009年3月、デビュー15周年を記念したトリビュート・アルバム『JUDY AND MARY 15th Anniversary Tribute Album』がリリース。
楽曲
ほとんどの曲の作詞はYUKIが行い、TAKUYAと共作したものはTack & Yukky(またはTack and Yukky)というクレジットになっている。 初期~中期は大半の曲を恩田快人が作曲していたが、後期になると大半の曲がTAKUYA作曲となった。数曲ではあるが五十嵐公太も作曲している。
ディスコグラフィ
メジャーデビュー後はエピックレコーズ(旧エピックソニー)より発売。
シングル
枚 | リリース日 | タイトル | 作詞 | 作曲 | オリコンチャート最上位 |
1st | 1993年9月22日 | POWER OF LOVE |
YUKI | 恩田快人 | 95 |
2nd | 1993年11月21日 | BLUE TEARS |
YUKI | 恩田快人 | - |
3rd | 1994年4月21日 | DAYDREAM/キケンな2人 |
YUKI | 恩田快人 | 58 |
4th | 1994年8月21日 | Hello! Orange Sunshine/RADIO |
YUKI | 恩田快人 | 22 |
5th | 1994年11月2日 | Cheese "PIZZA"/クリスマス |
YUKI | TAKUYA | 15 |
6th | 1995年1月21日 | 小さな頃から/自転車 |
YUKI | 恩田快人 | 37 |
7th | 1995年6月19日 | Over Drive |
YUKI | TAKUYA | 4 |
8th | 1995年10月21日 | ドキドキ |
YUKI | 恩田快人 | 8 |
9th | 1996年2月19日 | そばかす |
YUKI | 恩田快人 | 1 |
10th | 1996年10月28日 | クラシック |
Tack and Yukky | TAKUYA | 3 |
11th | 1997年2月21日 | くじら12号 |
Tack and Yukky | TAKUYA | 5 |
12th | 1997年5月21日 | ラブリーベイベー |
YUKI | TAKUYA | 12 |
13th | 1997年10月15日 | LOVER SOUL |
YUKI | TAKUYA | 5 |
14th | 1998年2月11日 | 散歩道 |
YUKI | 五十嵐公太 | 3 |
15th | 1998年4月1日 | ミュージック ファイター |
Tack and Yukky | TAKUYA | 4 |
16th | 1998年9月9日 | イロトリドリ ノ セカイ |
TAKUYA | TAKUYA | 11 |
17th | 1998年11月11日 | 手紙をかくよ |
YUKI | TAKUYA | 21 |
18th | 2000年2月23日 | Brand New Wave Upper Ground |
YUKI | TAKUYA | 4 |
19th | 2000年7月5日 | ひとつだけ |
YUKI | TAKUYA | 9 |
20th | 2000年11月22日 | mottö |
Tack and Yukky | TAKUYA | 8 |
21st | 2001年1月24日 | ラッキープール |
Tack and Yukky | TAKUYA | 3 |
22nd | 2001年3月9日 | PEACE -strings version- |
Tack and Yukky | TAKUYA | 8 |
アルバム
オリジナルアルバム
枚 | リリース日 | タイトル |
1st | 1994年1月21日 | J・A・M |
2nd | 1994年12月1日 | ORANGE SUNSHINE |
3rd | 1995年12月4日 | MIRACLE DIVING |
4th | 1997年3月26日 | THE POWER SOURCE |
5th | 1998年6月24日 | POP LIFE |
6th | 2001年2月7日 | WARP |
ミニアルバム
リリース日 | タイトル |
2000年12月16日 | BE AMBITIOUS |
- 92年のインディーズ時代に発表した唯一の音源を収録した。
ベストアルバム
枚 | リリース日 | タイトル |
1st | 2000年3月23日 | FRESH |
2nd | 2001年5月23日 | The Great Escape -COMPLETE BEST- |
3rd | 2006年2月8日 | COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」 |
ライブアルバム
枚 | リリース日 | タイトル |
1st | 1999年3月31日 | 44982 VS 1650 |
企画盤
枚 | リリース日 | タイトル |
1st | 2001年9月19日 | 1992 JUDY AND MARY -BE AMBITIOUS + It's A Gaudy It's A Gross- |
- インディーズCD+インディーズ時代の映像のDVDの2枚組
枚 | リリース日 | タイトル |
2nd | 2009年3月18日 | JUDY AND MARY 15th Anniversary Tribute Album |
- デビュー15周年記念の一環でリリースされたトリビュートアルバム。
枚 | リリース日 | タイトル |
3rd | 2009年8月5日 | 15th Anniversary Complete Single Box |
- 全シングル22枚(12cm化・紙ジャケット仕様)+15周年記念Tシャツがセットになったボックスセット。デビュー15周年記念の一環でリリースされる。限定盤。
DVD・VHS・LD
ビデオクリップ集
- HYPER 90'S JAM TV (VHS/LD:1994/12/12)
- ミュージック ファイター (VHS:1998/04/01)
- 手紙をかくよ (VHS:1998/11/11)
- Brand New Wave Upper Ground (VHS/DVD:2000/04/19)
- mottö (VHS/DVD:2000/12/06)
- JUDY AND MARY ALL CLIPS -JAM COMPLETE VIDEO COLLECTION- (VHS/DVD:2001/02/21 DVD再発:2003/11/19)
- PEACE (VHS/DVD:2001/06/06)
ライブ
- It's A Gaudy It's A Gross (VHS:1995/02/01)
- MIRACLE NIGHT DIVING TOUR 1996 (VHS/LD:1996/12/09 DVD:2000/04/19)
- THE POWER STADIUM DESTROY '97 (VHS:1997/12/01 DVD:2000/04/19)
- POP LIFE SUICIDE 1 (VHS/DVD:1999/04/21)
- POP LIFE SUICIDE 2 (VHS/DVD:1999/05/21)
- WARP TOUR FINAL (VHS/DVD:2001/05/09 DVD再発:2003/11/19)
脚注
参考
外部リンク
- ソニーミュージックによる公式ページ
- [http://www.ustream.tv/recorded/20639359 サンケンちゃんねる「MPMミュージックTV」(ゲスト:恩田快
- テンプレート:Twitter
- テンプレート:Twitter
- ↑ 『JAM BOOK』参考。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 J-ROCK MAGAZINE1997年6月号 恩田のインタビュー より(※元サイトリンク切れのためwebキャッシュにリンク)
- ↑ 「JAM」と「JUMP」を合わせた造語。
- ↑ Yahoo!ミュージック アーティスト情報 JUDY AND MARY参考。
- ↑ Sony Music Online Japan::JUDY AND MARY::Profile参考。
- ↑ Sony Music Online Japan:JUDY AND MARY:COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」参考。
- ↑ 解散後に放送されたNHK特番では、解散経緯として、2000年に恩田から脱退の申し出があった。メンバーはその時点で解散を決めるも、2001年1月まで公式な発表はしなかった。