Xyzzy
xyzzyはWindowsで動作するテキストエディタ。Emacsと一般的なテキストエディタの利点を取り込んでいる。作者は亀井哲弥。マクロ言語としてCommon Lisp系のxyzzy Lispを実装しており、高機能なLisp処理系としての側面も持つ。現在は派生版の開発が続いている。
特徴
- エディタの他に、Lispで作成された2画面ファイラー、カレンダー、複素数も計算可能な電卓もインストール時に付属
- C、Perlなど各種プログラミング言語に対応した、Emacs風のメジャー、マイナーモードの利用が可能
- キリル文字、ギリシャ文字など各種文字コードが利用可能であり、多言語混在でテキスト編集が可能
- 拡張Lispの導入による高い拡張性。
- 軽快な動作。一般に動作が重いと言われるEmacs系エディタにあって、テンプレート:独自研究範囲。
などの特徴を持つ。
マクロ言語として採用されているxyzzy LispはCommon Lispに近く6割程度の仕様が実装されている[1]。Emacs Lispとの互換性はあまり無い。その一方で、Windows APIにアクセスできるなど、Windowsネイティブのソフトウェアである利点をいかした作りになっている。
名称
xyzzyの公式な読み方は存在しない[2]。Xyzzy Wikiが行っているアンケートでは「えっくすわいじーじーわい」、「エックスワイゼットゼットワイ」と読む人が多い[3]。英語圏では、『X-Y-Z-Z-Y』、『X-Y-ziz'ee』、『ziz'ee』または『ik-ziz'ee』と発音される[4]。
由来
古くはADVENTというゲームで離れた2点間を移動する呪文「xyzzy」が、何かの魔法に出会ったときに「Xyzzy!」と叫ぶ英語圏のスラングとして広まっている[5]。この呪文は正しい場所で必要な条件を満たしていないときには何も起こらないためメタ構文変数の一つにもなっている。テンプレート:要出典。
派生版
2005年12月にMIT Licenseを採用してオープンソース化された[6]。それまでは作者の意向により、明示的なライセンスが付けられること無くソースコードが公開されていたが、これにより再配布や改変がライセンスの許諾範囲内に収まることが明確になった。
バージョン0.2.2.235以降、亀井氏による更新は行われていないが、有志らによって開発が継続されている[7]。
- xyzzy-022 by x022235 最新バージョンは 0.2.2.253 (2014年4月29日 更新)
- xyzzy マルチフレーム版
- xyzzy+
参照元
- ↑ 広井誠「xyzzy Lisp Programming」
- ↑ 「[xyzzy:05632] Re: 要望 Filer の位置とか他」 xyzzy Mailing List Archive
- ↑ 「アンケート/xyzzyの呼び方 」Xyzzy Wiki
- ↑ 「xyzzyの頁」Wiktionary
- ↑ 「XYZZYの頁」 Urban Dictionary
- ↑ 「xyzzyがオープンソース化」スラッシュドット
- ↑ 『「Emacs」風テキストエディター「xyzzy」が6年ぶりのアップデート』 窓の杜