PAW法
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PAW法 (Projector Augmented Wave method) とは、P. E. Blöchl が考案した全電子計算の方法。
LAPWとウルトラソフト擬ポテンシャルを組み合わせたような計算手法。ウルトラソフト擬似ポテンシャル法に形式的には似ているが、全電子計算の手法である。このため内核付近の記述や、光学応答の計算に適している。
数ある全電子計算の手法の中でも新しい。また上記のメリットにもかかわらず、形式的に従来のウルトラソフト擬ポテンシャルに似ているため、最近のバンド計算プログラムではウルトラソフト擬ポテンシャルと並んで実装されることが多い。