M7 (天体)

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テンプレート:天体 基本 テンプレート:天体 位置 テンプレート:天体 別名称 テンプレート:天体 終了 M7 (NGC6475) はさそり座にある散開星団 。距離800光年プトレマイオス(トレミー)の記述が残っているほど古くから知られている。「トレミー星団」と呼ばれる場合もある[1]。直径は約22光年。M7は明るく、肉眼でも見える散開星団の一つである。

10等級より明るい星が約80個ある。真南には暗黒星雲のバーナード287があり、双眼鏡で見ることができる。天の川の中で最も星が密集したスタークラウドの中のさらに星が密集した部分とも見ることができる。

17世紀ジョバンニ・オディエルナは単に「30個の星を数えた」と書いた。ラセーユは喜望峰からM7を見て「正方形の中に集まった15ないし20の星の群れ」と書いた。ジョン・ハーシェルは1864年の彼のカタログに「とても明るく、非常に星数が多く、集まりのゆるい星団」と書いた。

肉眼では星雲状に見えるが、目の良い人は幾つかの星を分離できる。むしろ半月程度の明るさがある条件の方が肉眼で分離できるという人もいる。双眼鏡ではM6と同視野で見ることができる。望遠鏡では倍率を上げすぎると星団がはみだしてしまう。M6との対比では、M6の周囲は暗く、青白い星が多いが、M7の周囲は明るく黄色に見える。また、M6よりも密集しているように見える。

M7は最も南に位置するメシエ天体である。

出典

  1. 『ビジュアル宇宙大図鑑』日経ナショナルジオグラフィック社。p338 ISBN 978-4-86313-143-9

関連項目

テンプレート:メシエ天体