M22 (天体)
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M22 (NGC 6656) | |
星座 | いて座 |
観測データ | |
種別 | 球状星団 |
赤経 (RA, α) | 18 h 36.4 m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | -23° 54' (J2000.0) |
距離 | 10400 光年 |
視等級 | +5.1 |
視直径 | 24 |
物理的性質 | |
直径 | 約110 光年 |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 | |
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M22 (NGC6656) はいて座にある球状星団。距離10400光年。1665年以前にヨハネス・ヘヴェリウスによって発見されている。しかし、エドモンド・ハレーはドイツのアブラハム・イーレが、1665年に土星の運動を研究中に発見したものとしている。1716年ハレーは「この星団は冬至点に近く、小さくてよく輝く」と記している。ジョーンズはゆがんでいる軸は眼視と写真とは異なると主張している。
直径は約110光年。太陽に近い球状星団である。明るさはM13に匹敵し、条件が良ければ肉眼でも確認できる。双眼鏡でもまるく明るく見える。口径8cm程度の望遠鏡で明るいので倍率を上げてみるとバラバラと周辺部の星が見え、また中央部の星も見え始める。中央部の星を分離するには口径15cm程度の望遠鏡が必要である。口径30cm以上では全ての星がつぶれず分離して見ることができる。見え方が空の条件にかなり影響を受ける天体で、条件さえ良ければ小口径でもかなり見応えのある姿を見ることができる。
赤外線天文衛星IRASの観測で、この星団の中に惑星状星雲が発見されている。これはM15に次ぐ2番目の発見例である。