ローレンス・レッシグ
ローレンス・レッシグ(Lawrence Lessig、1961年6月3日 - )は、アメリカ合衆国の法学者。専門は憲法学及びサイバー法学。ハーバード大学法学教授およびエドモン・J・サフラ財団倫理センター所長。
スタンフォード大学ロー・スクールの教授及び同大学のインターネット社会研究所を歴任。
人物
ペンシルベニア大学ビジネス・スクール、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、イェール大学ロー・スクールで法学を専攻した。専門は憲法学およびサイバー法学。著作権の拡大に対する批判で知られる。
スタンフォード大学に移る前は、ハーバード大学及びシカゴ大学のロー・スクールで教えていた。政治的にはリベラルだとみられているが、非常に保守的なことで知られるリチャード・ポズナー判事とアントニン・スカリア判事のロー・クラークを務めていたこともある。
エルドレッド・アシュクロフト裁判(Eldred v. Ashcroft)で原告のエリック・エルドレッド(Eric Eldred)の代理人を務め、フリー・カルチャー(Free Culture)のコンセプトを打ち出した。また、フリーソフトウェア運動も支持している。フリーソフトウェア財団と自らが設立したクリエイティブ・コモンズの理事を務めている。
ソフトウェア特許がオープンソースとイノベーションの脅威になると予想しており、2002年に行われたOSCONのスピーチではこの話題がおよそ半分を占めた。
2002年には、フリーソフトウェア財団のフリーソフトウェア推進栄誉賞を受賞した。2004年4月よりフリーソフトウェア財団の理事をつとめる。
2009年、ハーバード大学法学部教授及びエドモン・J・サフラ財団倫理センター所長を務める。
著書
単行本については、最新作であるRepublic, Lostを除き、邦訳されたものが日本で発売されている。
- Code and Other Laws of Cyberspace(Basic Books、2000)
- The Future of Ideas- the Fate of the Commons in a Connected World, (Random House、2001)
- (『コモンズ―ネット上の所有権強化は技術革新を殺す』山形浩生訳 翔泳社、2002年) ISBN 978-4798102047
- Free Culture- How Big Media Uses Technology and the Law to Lock Down Culture and Control Creativity(Penguin Press、2004)
- (『Free Culture―いかに巨大メディアが法をつかって創造性や文化をコントロールするか』山形浩生・守岡桜訳 翔泳社、2004年) ISBN 4798106801
- 原文はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスのもとで公開されている。[1]
- 『テレコム・メルトダウン―アメリカの情報通信政策は失敗だったのか』(NTT出版、2005年)--エリ・ノーム、トーマス・W・ヘイズレット、リチャード・A・エプスタインとの共著 ISBN 978-4757101487
- 英『フィナンシャル・タイムズ』紙のWebサイトでの連載コラム36本をまとめたもの。
- Code: Version 2.0 (Basic Book、2006、ISBN 0465039146)
- (『Code Version 2.0』(山形浩生 [訳]、翔泳社、2007年、ISBN 4798115002)
- Remix: Making Art and Commerce Thrive in the Hybrid Economy (Penguin Press、2008、ISBN 1594201721)
- (『Remix』(山形浩生 [訳]、翔泳社、2010年、ISBN 4798119806)
- Republic, Lost (Grand Central Publishing、2011、ISBN 0446576433)
関連項目
外部リンク
- テキスト
- lessig.org - レッシグ公式サイトテンプレート:En icon
- レッシグ・ブログ(CNET Japan) - 日本人有志によるレッシグの文章の邦訳ブログテンプレート:Ja icon
- 2002年のフリーソフトウェア推進栄誉賞 テンプレート:En icon
- レッシグによるソニー・ボノ著作権保護期間延長法に対する反対 テンプレート:En icon
- レッシグによるSome Like It Hot エッセイ テンプレート:En icon
- ビデオ
- 「ローレンス・レッシグ:法が創造性を圧迫する」 - TEDカンファレンスでの講演の様子。全18分59秒。テンプレート:Ja icon
- ローレンス・レッシグ ネットの中立性を守れ (動画 日本語字幕付き)(デモクラシーナウ!ジャパン 2008.04.17)
- "Free Culture" キーノート 2002年のOSCONから(プレゼンテーションの音声とフラッシュアニメーションを含む、英語)
- 議会の民主化こそが、すべての改革案件に先行 ローレンス・レッシグ (動画 日本語字幕付き)(デモクラシーナウ!ジャパン 2010.02.05)