Graduate Management Admission Test
GMAT(ジーマット、Graduate Management Admission Test)は、大学院レベルにおいてビジネスを学ぶために必要な分析的思考力、言語能力(英語による)、数学的能力を測るための試験である。入学者選抜のための指標として多くのビジネススクール(経営大学院)に採用されており、MBAプログラム等入学のための事実上の共通試験となっている。
概要
世界各国のビジネススクール、約1,900校、約4,700のプログラムが、出願に際してのGMATスコア提出を要求している。試験はコンピュータを用いて行われ(Computer-adaptive testing, CAT方式)、世界110ヶ国、約470の常設試験会場において実施されている。2009年度の受験者総数は、265,613人であり、うち約51%は非アメリカ市民であった[1]。
試験
試験内容は大きく分けて、分析的論述(AWA, Analytical Writing Skill)、言語能力(Verbal Section)、数学的能力(Quantitative Section)から構成される。試験はコンピュータを用いて行われ、実質の試験時間は約3.5時間である。受験料は世界共通で、250米ドル(2009年末現在)となっている。
スコア
800点満点であり、平均点は530点前後。出願、及び合格のために要するスコアは、学校やプログラム、また他の選考基準との兼ね合いによって大きく異なる。得られたスコアの有効期限は、受験後5年間である。
欧米の「トップスクール」と称されるビジネススクールでは例外なく、入学者の平均スコアは600点台後半から700点台前半に分布している。
本人確認
2008年7月23日、富士通製の「手のひら静脈認証装置(PalmSecure)」を備えて替え玉受験を防止することが発表された。同年8月にまずインドと韓国に導入され、秋までに米国、2009年5月までに107ヵ国における400以上の試験センターにおいて導入を終え、数百万人以上の受験者がこれによって本人認証されるようになった。[2]
その他
非英語圏出身者による欧米のビジネススクール出願に際しては、GMATに加えてTOEFLなど、英語力証明のためのスコア提出が求められることが多い。
関連項目
脚注
- ↑ GMAT advertisement, 2009
- ↑ テンプレート:Cite news