FIAT3000
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概要
フランスのルノー FT-17 軽戦車を元に開発され、1920年6月に試作車輌が完成、1923年に制式採用された。当初は 6.5mm 機関銃 2挺を装備していたが、1930年には 37mm 砲を搭載するタイプが FIAT3000B として制式化された。ルノーFTとの違いとして、車体後部の両側面に消音器が付いている(ルノーFTは車体後部の右側面のみ)。
なお、1930年代後半に名称変更が行われ、6.5mm 機関銃装備型は L5/21、37mm 砲装備型は L5/30 と呼ばれるようになった。
第二次世界大戦時には既に旧式化して治安維持や要地警備に用いられていた。1943年のシチリア島における戦いでもいまだ使用されており、連合軍と砲火を交えている。
日本でも1930年代初期に、FIAT3000Bを数輌輸入している。同時期に輸入したルノー NC27 軽戦車やヴィッカース 6トン戦車との比較検討用と考えられる。