Ext3
テンプレート:小文字 テンプレート:Infobox filesystem
ext3は、third extended file systemの略で、Linuxで主流のファイルシステムである。ジャーナリングファイルシステムの一つ。 Linuxカーネル 2.4.16より利用が可能になった。
長所
ext2と互換性が高い。ext2パーティションをマウントしたままext3に変換することが可能であり、ext2ファイルシステムとしてマウントすることもできる(ただし、この場合には、ジャーナリング機能を使用することはできない)。
ext2に比べext3には以下の機能が加わっている。
- ジャーナリング
- 複数のブロックに跨るディレクトリに対してのツリーベースのディレクトリインデックス
- オンラインファイルシステムリサイズ(拡張のみ)
dir_indexオプションをつけると、ディレクトリ内の検索に、hashed b-tree を使うことができ、ディレクトリ内に多数のファイルがある場合、劇的に高速化する。
短所
機能
ext3はext2と高い後方互換性を持つことを目指して作られているので、構造の多くがext2と類似している。そのため、ext3は最近のファイルシステムが持っているいくつかの特徴(例えばi-nodesと可変ブロックサイズのダイナミックアロケーションなど)を持っていない。
ファイルシステムに書き込みが行われている間、ext3ファイルシステムはfsckすることができない。
右の日付範囲の欄に見られるようにタイムスタンプが2038年1月18日以降の日付に対応していない。2008年頃から対応済みのext4方式に移行している。
圧縮
ext3では、非公式パッチの形で透過的な圧縮方法を使用することができる。
比較
改良が年々重ねられていて、速度は徐々に速くなっている。他のファイルシステム、ReiserFSやXFSと比べ、劣っている部分と勝っている部分がある。
CPUリソースの消費は少なめといわれる。