Evince
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Evince (エヴィンス) は、GNOME デスクトップ環境向けの PDF、PostScript などに対応したドキュメントビューアである。
Evinceの目標は、ggv、GPdf、xpdf など複数の様々なドキュメントビューアをひとつのシンプルなアプリケーションソフトウェアで置き換えることである。
歴史
多くの人たちがメンテナンスしにくいと考えていた GPdf のコードを書き換えることから始まり、短期間で GPdf の機能を上回った[1]。2010年現在、精力的に開発・メンテナンスが行われている。
機能
- キーワード検索
- 検索結果の一覧とキーワードのマッチした部分がハイライトで表示される。
- サムネイル表示
- ページのサムネイルをビューワ左側のサイドバーに表示し、ドキュメント内の目的箇所を素早く見つけ移動できる。
- ページインデックスの表示
- インデックスを含むドキュメントに対応しており、目的の章へジャンプできる。
- テキスト選択
- PDF内のテキストを選択し、他のドキュメントにコピーできる。
サポートしているフォーマット
Evinceは以下に挙げる多数のドキュメントフォーマットをサポートする[2]。
ビルトインサポート
- PDF (Poppler をバックエンドに利用)
- PostScript (libspectre をバックエンドに利用)
- マルチページTIFF
- DVI
- DjVu (DjVuLibreをバックエンドに利用)
オプションのサポート
- OpenDocumentプレゼンテーション(OpenOffice.orgをバックエンドとして利用)
- Comic book
- 各種画像
計画されているもの
- Microsoft PowerPoint (libpreviewをバックエンドに利用。現在αレベルのサポートにとどまる)
- Microsoft Word
- OpenOffice.org の OpenDocument および各種ファイルフォーマット
- AbiWord
- アニメーション画像
- Microsoft Compiled HTML Help