鹿児島郡
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鹿児島郡(かごしまぐん)は、薩摩国・鹿児島県の郡。古くは麑嶋とも表記された。 テンプレート:郡データ換算
現在はいずれも大島郡(1897年以前は薩摩国川辺郡)より所属が移った離島である以下の2村から成る。本土に存在していた鹿児島郡の町村は、すべて鹿児島市に編入されている。
沿革
江戸時代
江戸期の鹿児島郡の区域は薩摩藩の直轄領であり、鹿児島城下及び近在には外城(後の郷)は置かれなかったが、吉田郷のみが外城として設置されていた。ここでは鹿児島郡に属していた町・村を市制町村制施行時の自治体別に列記する[1]。旧谿山郡・北大隅郡の区域については各記事を参照。
- 鹿児島城下 - 47町
- 鹿児島市 : 小川町・和泉屋町・恵美須町・車町・栄町・柳町・浜町・向江町・山下町・易居町・生産町・六日町・築町・汐見町・泉町・金生町・中町・呉服町・大黒町・堀江町・住吉町・船津町・新町・松原通町・新照院通町・薬師馬場町・鷹師馬場町・西田町・平之馬場町・西千石馬場町・東千石馬場町・加治屋町・山之口馬場町・樋之口通町・新屋敷通町・下荒田町・高麗町・上之園通町・冷水通町・長田町・下竜尾町・上竜尾町・池之上町・皷川町・稲荷馬場町・清水馬場町・春日小路町
- 鹿児島近在 - 24村
- 吉田郷 - 5村
- 吉田村 : 東佐多浦村・西佐多浦村・宮ノ浦村・本城村・本名村
市制町村制施行以後
- 1889年4月1日
- 1897年4月1日 - 薩摩国谿山郡及び大隅国北大隅郡が鹿児島郡に統合され[4]、谷山村、西桜島村、東桜島村の3村を加える。(8村)
- 1924年9月1日 - 谷山村が町制施行し谷山町となる。(1町7村)
- 1934年8月1日 - 吉野村・西武田村・中郡宇村が鹿児島市に編入。(1町4村)
- 1950年10月1日 - 伊敷村・東桜島村が鹿児島市に編入。(1町2村)
- 1958年10月1日 - 谷山町が市制施行し、谷山市となり郡より離脱。(2村)
- 1972年11月1日 - 吉田村が町制施行し吉田町となる。(1町1村)
- 1973年4月1日 - 大島郡三島村・十島村が鹿児島郡に移管。(1町3村)
- 1973年5月1日 - 西桜島村が町制施行・改称し桜島町となる。(2町2村)
- 2004年11月1日 - 吉田町・桜島町が鹿児島市に編入。(2村)
郡内自治体の変遷(市制・町村制施行以後)
旧郡 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 明治45年 | 大正1年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和39年 | 昭和40年 - 昭和63年 | 平成1年 - 現在 | 現在 |
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鹿児島郡 | 吉田村 | 吉田村 | 吉田村 | 吉田村 | 昭和47年11月1日 町制 吉田町 |
平成16年11月1日 鹿児島市に編入 |
鹿児島市 |
北大隅郡 | 北大隅郡 西桜島村 |
明治30年4月1日 編入 西桜島村 |
西桜島村 | 西桜島村 | 昭和48年5月1日 町制 桜島町 | ||
北大隅郡 東桜島村 |
明治30年4月1日 編入 東桜島村 |
東桜島村 | 昭和25年10月1日 鹿児島市に編入 |
昭和42年4月29日 鹿児島市 |
鹿児島市 | ||
鹿児島郡 | 伊敷村 | 伊敷村 | 伊敷村 | ||||
鹿児島市 | 鹿児島市 | 鹿児島市 | 鹿児島市 | ||||
吉野村 | 吉野村 | 昭和9年8月1日 鹿児島市に編入 | |||||
西武田村 | 西武田村 | ||||||
中郡宇村 | 中郡宇村 | ||||||
谿山郡 | 谿山郡 谷山村 |
明治30年4月1日 編入 谷山村 |
大正13年9月1日 町制 谷山町 |
昭和33年10月1日 市制 谷山市 | |||
川辺郡 | (町村制未施行) | 明治41年4月1日 (島嶼町村制施行) 大島郡 十島村 |
大正9年 (島嶼指定解除) 大島郡 十島村 |
昭和27年2月10日 大島郡 十島村 |
昭和48年4月1日 編入 十島村 |
十島村 | 十島村 |
昭和27年2月10日 大島郡 三島村 |
昭和48年4月1日 編入 三島村 |
三島村 | 三島村 |