バン (鳥類)
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バン(鷭、学名:Gallinula chloropus)とは、ツル目クイナ科に分類される鳥。季語、三夏。
形態
体長は35 cmほどで、ハトくらいの大きさ。翼開長は52 cmほど[1]。成鳥のからだは黒い羽毛におおわれるが、背中の羽毛はいくらか緑色をおびる。額にはくちばしが延長したような「額板」があり、繁殖期には額板とくちばしの根もとが赤くなる。足と足指は黄色くて長く、幼鳥はからだの羽毛がうすい褐色で、額板も小さい。
分布
オセアニアを除く全世界の熱帯、温帯に広く分布し、中央アジアや沿海州、アメリカ東部などで繁殖したものは冬には暖地へ移動する。日本では東日本では夏鳥で、西日本では留鳥となる[1]。分布域が広く、地域ごとにいくつもの亜種に分かれている。
生態
湖沼、川、水田、湿地などに生息するが、公園の池などにも生息することがある。長い足を高く上げながら水際や浮いた水草の上を歩き回る。泳ぐことも水にもぐることもできるが、足に水かきはなく、尾が高く上がった前のめりの姿勢でぎこちなく泳ぐ。食性は雑食性で、昆虫、甲殻類、植物の種などいろいろなものを食べる[1]。
水辺に巣を作るが、ヒナは生まれてすぐに歩くことができ、巣立ちも早い。成鳥はひと夏に2回繁殖することもあるが、2度目の繁殖では1度目のヒナがヘルパーとして両親の手助けをすることもある。
種の保全状況評価
国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている[2]。
日本の以下の都道府県でレッドリストの指定を受けている[3]。
Sibley分類体系上の位置
脚注
参考文献
関連項目
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- ↑ 1.0 1.1 1.2 ひと目でわかる野鳥 (2010)、110頁
- ↑ 引用エラー: 無効な
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