鬼饅頭
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鬼饅頭(おにまんじゅう)または芋饅頭(いもまんじゅう)は、薄力粉と砂糖を混ぜ合わせた生地に、角切りのさつま芋を加えて蒸した菓子。主に愛知県などの東海地方で見られる。略して「鬼まん(おにまん)」とも呼ばれる。
一般の饅頭や中華まんとは異なって、菓子の中央部に具(餡)がまとまって入りそれを生地が包んだ形ではなく、具であるさつま芋の角切りが生地に混じっており、表面にもさつま芋の角切りがいくつも見えている。また、一般の饅頭や中華まんよりも生地の粘りが強く、生地の表面に光沢がある。
表面にいくつもさつま芋の角切りが見える様子がごつごつして鬼やその金棒を連想させることから、この名称が付いた。さつま芋の替わりに、りんごの角切りなどが食材として使用されたものもある。
庶民的な菓子であり、愛知県や岐阜県では、高級店でなく庶民的な和菓子店には必ずといってよいほど鬼饅頭が売られている。学校・学校教育の現場では給食でデザートとして出されたり、家庭科の調理実習で調製する地域もある。また、家庭では蒸しパンの素にさつま芋の角切りを混ぜて製する場合もある。
鬼饅頭を製造・販売する店は、名古屋市千種区の覚王山日泰寺近くにある梅花堂が知られている。