音源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
音源(おんげん)は、音の発生源。あるいは、音のデータ・ソース元。
- 音が発生する場所、またはその物体。
- コンピュータ等で音を出すための機構、そのための回路、部品。
- 電子楽器の楽音生成部、及びそれをモジュール化して独立させた機器(音源モジュール)。
- CDアルバムなど、そこから音が得られる媒体のことを指すこともある。媒体そのものは音を発生させないため、誤用から始まった表現方法。
コンピュータ等で音を出すための機構
電子的に再生音を作成する機構、回路。電子楽器の心臓部。シンセサイザー、電子オルガン、電子ピアノなどの電子楽器、音源モジュールなどに組み込まれる他、ゲーム機、パソコン、携帯電話等に搭載される。
その発音(音声合成)に用いられる変調技術により
などの種類に区別される。
音質の評価が困難である一方、数値化できる同時発生音数(和音)や音域(オクターブ)の仕様が性能の指標とされる事が多い。
ひとつの音源チップに複数の方式の音源が内蔵(ワンチップ化)されていることもある。たとえばYM2203は1つのチップだが、FM音源(3和音)とPSG音源(3和音)で構成されている(合計6和音)。
また、CPUにサウンド機能が組み込まれていることもあり、その場合の音源とは(ワンチップとして)CPUを指すこともあれば、(回路として)CPU内の回路を指すこともある。
PCの仕様の一部として策定された音源規格もあり、それを満たすものがその仕様の名で呼ばれるのも一般的である。
- Audio Codec 97(AC'97)
- HD Audio(High Definition Audio)
電子楽器の楽音生成部、及びそれを独立させた機器(音源モジュール)
発声機構はおおよそ上記のいずれかの回路になるため、同じように方式名で区別されるほか、電子楽器として準拠している仕様規格や対応しているインターフェイス規格に着目して
などという区分の仕方もある。