青森県立郷土館
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青森県立郷土館(あおもりけんりつきょうどかん、Aomori Prefectural Museum)は、青森県青森市本町にある県立の総合博物館である。明治百年を記念して設立計画が立てられ、1973年に開館した。
展示
主要展示は、重要文化財に指定された青森市三内丸山遺跡の出土品、遮光器土偶で知られるつがる市亀ヶ岡遺跡、八戸市是川遺跡をはじめとする考古分野に豊富な資料を有する。ほか、世界遺産に登録された白神山地などの自然分野、歴史分野、民俗分野、産業分野などがある。美術品の多くは2006年7月13日に開館した青森県立美術館へ移管された。
展示室構成は、以下のとおり。
- 考古展示室
- …青森県内で出土した旧石器時代から、縄文・弥生時代までの遺物を展示。
- 自然展示室
- …青森県内の動植物・鉱物・化石などを展示。
- 歴史展示室
- …青森県に関する古墳時代から現代までの資料を展示。古墳時代から中世までの出土資料のほか、近世以降の絵馬や工芸品も展示している。
- 民俗展示室
- …青森県の伝統的な庶民の生活に関わる資料を展示。農林漁業の道具をはじめとして、祭りや民間信仰にかかわる資料も展示。
- りんごと青森県展示室
- …青森県のリンゴ栽培にまつわる資料を展示。
- 郷土学習室:わくわくたいけんルーム
- …資料に手で触れることができるほか、映像視聴などができる学習室。
- 輝いた郷土の先人展示室
- …棟方志功、太宰治、大ノ里萬助など、郷土の先人に関する資料を展示。
- 風韻堂展示室
- …亀ヶ岡遺跡出土資料を中心とする「風韻堂コレクション」の資料を展示。
建物
建物のうち正面玄関から向かって左側の棟は、1931年築の旧第五十九銀行青森支店、のちに旧青森銀行本店となっていた。この部分の建物は、国の登録有形文化財となっている。
交通
- JR東日本/青い森鉄道青森駅から徒歩20分。タクシーでは5分。または、同駅から青森市民バス (八洲交通)青柳線県立中央病院行きに乗車、本町五丁目バス停で下車し、徒歩1分。
- あおもりシャトルdeルートバスねぶたん号
新青森駅より、右回りコース(東口3番乗り場)にて約30分。県立郷土館前下車。すぐ。※青森市市民バス(八州交通)青柳線本町5丁目とは併設していない。
- 青森駅より、右回りコース(7番乗り場)にて約10〜15分。県立郷土館前下車。すぐ。