陣定

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テンプレート:出典の明記 陣定(じんのさだめ)は、平安時代摂関期の朝議の形式のひとつ。左右近衛府公卿の座を設定し、大臣以下の公卿と四位の参議以上の議政官が出席して、外交・財政・叙位・受領任命・改元など、重要な政務が審議された。

近衛府の陣(主として左近衛府側)において招集されたので、会議の場を陣座(じんのざ)又は杖座(じょうざ)と呼称された。

本来は非公式の会合であり、意思決定も統裁合議制に則って行われていたが、次第に実質上の政策決定機関となった。陣定では、天皇からの諮問に対して、各公卿が意見を述べたのち、決定は蔵人を通して天皇摂政、または関白に奏聞され、決裁を受けた。

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