関根賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
関根賞(せきねしょう)は平安時代の文学、特に私家集の研究の第一人者として知られた関根慶子・お茶の水女子大学名誉教授の業績を称え、関根による基金を基に1993年から毎年表彰されている文学賞(文学研究の賞)である。
この賞は平安時代の文学・語学を研究した女性研究者を顕彰するものであり、毎年暦年(1月~12月)でその1年間に発表された平安文学の研究作品を審査に諮り、受賞した研究者に賞金20万円と賞状が贈呈される。いったん途絶したが2006年、第2次として復活した。
受賞作
- 第1回 1993年
- 第2回 1994年 該当作なし
- 第3回 1995年
- 第4回 1996年
- 第5回 1997年
- 清水婦久子「源氏物語の風景と和歌」和泉書院
- 第6回 1998年
- 安田徳子「中世和歌研究」
- 第7回 1999年
- 斎藤煕子「赤染衛門とその周辺」笠間書院
- 第8回 2000年
- 張龍妹「源氏物語の救済」風間書房
- 第9回 2001年
- 胡潔「平安貴族の婚姻慣習と源氏物語」風間書房
- 第10回 2002年 該当作なし
- 第11回 2003年
- 新田孝子「栄花物語の乳母の系譜」風間書房
- 加藤静子「王朝歴史物語の生成と方法」風間書房
- 第12回 2004年
- 圷美奈子「新しい枕草子論 主題・手法 そして本文」新典社
第2次
- 第1回 2006年
- 第2回 2007年
- 丁莉「伊勢物語とその周縁-ジェンダーの視点から」風間書房
- 第3回 2008年
- 渡邉裕美子「最勝四天王院障子和歌全釈」風間書房
- 第4回 2009年
- 和田律子「藤原頼通の文化世界と更級日記」新典社
- 第5回 2010年
- 植田恭代「源氏物語の宮廷文化 後宮・雅楽・物語世界」笠間書院
- 第6回 2011年
- 岡嶌偉久子「源氏物語写本の書誌学的研究」おうふう
- 第7回 2012年
- 李宇玲『古代宮廷文学論-中日文化交流史の視点から』勉誠出版
- 第8回 2013年
- 家永香織『転換期の和歌表現 院政期和歌文学の研究』青簡舎
- 第9回 2014年
- 大津直子『源氏物語の淵源』おうふう