輪かんじき

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輪かんじき(わかんじき、輪樏)とは、日本の山地で用いられるかんじきの一種。略してワカンとも呼ぶ。雪輪ともいう[1]

概要

構造上、単輪式と双輪式があり、単輪式のものは「雪輪」、双輪式のものは「かんじき」と呼ばれることが多い[2]

深いの上を足を大きく沈めずに歩行できるように靴の上から装着するもので、富山県芦峅寺などで猟師が使っていたものが登山者に普及しており、主に雪が深くかつ傾斜がきついところで使われる。本来タモクロモジなどの枝をUの時に曲げたものを二つ組み合わせて片足分としたものだが、近年では軽金属製のものも普及している。いずれも堅雪用に大きな爪が両サイドにつく。本来は縄で靴の上から縛り付けて使うが、金属製の製品にはナイロンなどのテープと固定用の金具が使われる。

日本における利用

日本では登山に際して、比較的傾斜がなだらかでスキーを利用して登高できる区間はスキーを利用して登り、それ以上登れなくなったところでスキーデポを設けて、そこから先は輪かんじきで登るのが普通だったが、現在では往時スキーを利用した区間は自家用車・バスなどを利用し、あるいは林道を歩いて登るのが一般的である。

スノーシュー

欧米では、この種の道具はスノーシューと呼ばれるが、輪かんじきに比べて縦に長く、比較的傾斜の少ない土地で利用される。

脚注

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関連項目

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  1. 日本民具学会 『日本民具辞典』ぎょうせい p.144 1997年
  2. 日本民具学会 『日本民具辞典』ぎょうせい p.585、p.604 1997年