薩摩焼

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テンプレート:統合文字 薩摩焼(さつまやき)は、鹿児島県内で焼かれる陶磁器で、竪野系、龍門司系、苗代川系がある。主な窯場は姶良市の龍門司窯、日置市(旧東市来町)の苗代川窯、鹿児島市の長太郎窯など。「白もん」と呼ばれる豪華絢爛な色絵錦手磁器と「黒もん」と呼ばれる大衆向けの雑器に分かれる。初期の薩摩焼においては豊臣秀吉文禄・慶長の役の際に、捕虜として連行されてきた朝鮮人島津義弘の保護の下に発展させた。2002年(平成14年)1月に国の伝統的工芸品に指定された。

ファイル:Sirosatuma.JPG
白薩摩の置物

種類

白薩摩(白もん)
日置市の旧東市来町の美山にある苗代川窯で焼かれていた陶器。藩主向けの御用窯で、金、赤、緑、紫、黄など華美な絵付を行った豪華絢爛な色絵錦手が主である。元々は苗代川焼と呼ばれ、薩摩焼とは名称を異にしていた。
黒薩摩(黒もん)
白薩摩に対して、大衆用の日用雑器として焼かれていた陶器で、鉄分含有量が多い土を用いるため、黒くなる。特に、黒ヂョカ(茶家)と呼ばれる素朴な土瓶は、焼酎を飲むときに用いられる。

京薩摩・横浜薩摩

幕末から明治初期に掛けての京都で、欧米への輸出用に、より伝統的な日本のデザインを意識し、絵付けされた京薩摩が作られた。横浜や東京で絵付けされ、横浜港から輸出されたものは横浜薩摩と呼ばれた[1]

その他

  • 毎年2月20日頃に「窯元まつり」、11月20日頃に「薩摩焼フェスタ」が行われる。

脚注

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  1. 「樋口一葉『うもれ木』考」萩原進

関連項目

参考文献

外部リンク